2017年09月22日

本当に脅威なのは北朝鮮なのか、それとも軍人ファーストの米国か

国連総会で一般討論演説を行い、6回目の核実験や弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮への対応について「すべての核・弾道ミサイル計画を放棄させなくてはならない」と強調した安倍晋三首相。
 
この「首相の一般討論演説は5年連続5回目」と報道されていた。
 
これは素晴らしいことなのか否か?
 
例えば、サッカー日本代表はW杯には1998年のフランス大会が初出場だった。
 
その後は、2002年の「日韓大会」、2006年のドイツ大会、2010年の南アフリカ大会、2014年のブラジル大会と4年連続出場し、さらには苦労しながらも2018年のロシア大会への切符を手に入れ、「6大会連続出場」となる。
 
W杯出場がいかに大変なことなのかは、世界各地域で行われる予選が2年間も行われ、特に欧州の場合は予選が決勝戦並みのチーム同士の試合もありレベルは非常に高い。
 
五輪ではないが出場するだけでも多くのハードな試合で勝ち進まなければならない。
 
さて話しを安倍晋三首相に戻そう。
 
国連総会の出席は加盟国ならば必ず出席できる。
 
そして一般討論演説に関してはこんなツイッターがあった。


さらに、御丁寧にも各国の首脳の一般討論演説における会場の聴衆者の比較までしている人がいた。

実際の会場の様子はこんな感じだったらしい。

国外では何を言っても安倍晋三首相にとって都合の悪いことは決して報道しない日本のマスメディア。
 
しかし、党内コンセンサスも取らずに臨時国会での冒頭解散はまさに「暴走解散』と言われ、自民党内からも批判が出ている。


 
<石破氏「何のための解散か明確にする必要」>
 2017年9月21日 15:26 日テレニュース
 安倍首相が意向を固めた28日の臨時国会冒頭の衆議院解散について、自民党の石破元幹事長は21日、「何のための解散か明確にする必要がある」と述べた。
 石破元幹事長「私の知る限りこの解散の意味って何なんだろうって大勢の人が思っている。国民に対して何のための解散か。そして何を問うのかということは明確にする必要がある」
 与野党からは「解散は加計学園の問題で追及を避けることが目的で、大義がない」などと、批判が出ている。石破元幹事長は解散の理由について、安倍首相は国民が納得する説明をすべきだとの認識を示したもの。また、安倍首相が選挙公約として消費税率を引き上げた際の税収を教育などに充てることを検討していることに異論が噴出している。
 石破元幹事長は党側との調整が不十分だとの認識を示した上で、「党内民主主義をすっ飛ばして国民に問うべきではない」と安倍首相の対応に苦言を呈した。
 
そして、こともあろうか自民党の幹事長がこんな発言をしてしまっていた。 
 
いくら冒頭解散しても国民が解明を求めている疑惑の数々は決して消えることはない。
 
<「加計」、北対応 論戦棚上げ 所信表明せず冒頭解散へ>
 2017年9月22日 朝刊 東京新聞
20170922yamadumikadai.jpg  政府・与党は、28日召集の臨時国会で安倍晋三首相による所信表明演説を行わず、冒頭で首相が衆院を解散する日程を固めた。野党は森友や加計(かけ)問題を巡る政府の説明が不十分だとして、六月の通常国会閉会直後から憲法の規定に基づき、臨時国会の召集を求めていた。政府は3カ月以上も応じなかっただけでなく、冒頭解散で審議はさらに先送りされる。 (金杉貴雄)
 民進党の大島敦幹事長は21日、自民党の二階俊博幹事長と国会内で会い、共産、自由、社民各党との共通の要求として、臨時国会で首相の所信表明演説と、それに対する各党代表質問、予算委員会での質疑を行うよう主張した。加計、森友問題に関し、加計孝太郎理事長と首相夫人の昭恵氏の証人喚問も求めた。二階氏は「承っておく」と述べるにとどめた。
 民進党は、自民党から前向きな回答がなかったとして、同日午後の衆参の議運委理事会を欠席。両院とも22日に改めて開くことを委員長職権で決めた。民進党の前原誠司代表は「議論もせず冒頭解散すれば戦後初の暴挙だ。絶対あってはならない」と批判した。
 
ところで、最近こんな話が湧いてきたらしい。
 
<「森友」記録 復元の可能性 財務省 業者に消去延期指示>
 2017年9月22日 07時04分 東京新聞
 学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で、財務省と学園側との交渉記録を含む可能性のある電子データが保管されていることが、同省への取材で分かった。「7月末までにコンピューターのハードディスクを破壊してデータを復元不能にする」との業者との契約を同省が覆し、業者に延期を指示した。
 同省が記録復元を視野に入れていることを意味し、情報開示を求める声が再燃することは必至だ。
 問題の電子データをめぐっては、財務省の佐川宣寿・前理財局長(現国税庁長官)が今年2月の衆院予算委員会などで「(学園側との)売買契約締結をもって事案は終了し、交渉記録は残っていない」と答弁。野党や情報開示を求めるNPO法人は「技術的に復元可能だ」と反論していた。
 交渉記録が含まれる可能性があるのは、職員個人のパソコン内のディスクのほか、ファイルを集積管理するサーバーや、文書データが添付された電子メールを中継したサーバーにつながったディスク。財務省と森友学園との交渉の全期間にわたり使われた。
 財務省によると、これらの機器は5月末に4年間のリース契約が満了し、既に新システムでの業務が始まっている。システムを納入したNECと同省の契約では、交渉期間内に使われた旧機器は7月末までにディスクに穴を開けたり、無意味なデータを上書きしたりして、記録を復元不能にするよう定められていた。
 だが、財務省はこの消去期限を延長するようNECに指示。財務省は取材に、「関係機関による調査が行われていることをふまえ、機器の撤去やデータ消去の作業期限を延長している」と回答した。今後の取り扱いについては「調査の推移などをふまえながら検討する」としている。
 
あれほど体を張って(?)虚偽答弁を繰り返し安倍政権を守り切ったとして国税庁長官の地位をゲットした佐川宣寿・前理財局長だったが、「税務署員も悲鳴 佐川長官「罷免運動」拡大で10月辞任も」という罷免運動が大きく報道され、さらには近畿財務局の池田靖前国有財産統括官と籠池前理事長の国有地の払い下げの値引き交渉の音声データを大阪地検特捜部がリークしたらしく、これ以上、財務省としても「知らぬ存ぜぬ」では国民が許さないと判断したのかもしれない。
 
大阪地検特捜部から復元データの提出を求められ差し出す事にでもなれば、この疑惑は解明に大きく前進することになる。
 
さて、米国は北朝鮮に比べて「戦略核弾頭数」では200倍以上、核弾頭数合計では900倍以上保有している超核保有国である。
 
その米国が北朝鮮のミサイル試射や核実験が世界を脅かす重大な危険だと言いふらしている。
 
決して米国本土へ向けて北朝鮮が大陸間弾道ミサイルを発射することはできないという事実を米国は十分認識しているにもかかわらず、米国では対北朝鮮核攻撃を念頭においた核兵器開発がおこなわれている。
 
以下に、週刊金曜日(2017.9.15)1152号の「報道されない米国の対北朝鮮核攻撃計画」という記事紹介する。
 
・・・前略・・・
たとえば、米軍の核兵器の製造や実験を担当する国家核安全保障局(NNSA)と米空軍は今年4月、ネバタ州の核実験場で、最新鋭の核爆弾B61-12の実用化に向けた投下実験を、F16戦闘爆撃機を使用して3月に行ったと発表している。
このB61-12は、投下後に地中を貫通し、地下深くに建設された軍事基地や核施設を破壊する機能を備える。
北朝鮮の金正恩が最も恐れている兵器である。
米国の科学誌「ポピュラー・メカニックス」電子版が昨年1月12日に掲載した「なぜ国防総省の新たな核兵器が批判に晒されているのか」という記事では「B61-12は、特に強固に守られているか、地下に建設された北朝鮮の核関連施設に対して使用されるだろう」と指摘していた。
そして同記事によれば、実戦でB61ー12を搭載するのは、米空軍のB2戦略爆撃機であるという。
このB2は同じ地中貫通型核爆弾B61-11も搭載。オバマ政権時代の2013年3月18日にはミズーリ州のホワイトマン空軍基地から韓国上空に飛来し、同国南部海域に模擬爆弾を投下する演習を実施している。
しかも米空軍の核攻撃部隊である「地球規模攻撃軍団」はこの数年、「グローバルライトニング」と呼ばれる地球上のすべての地域を狙える核先制攻撃の軍事演習を実施。
米国の核問題研究家であるウィリアム・アーキン氏が05年に情報公開法で入手した軍の内部資料によれば、「グローバルライトニング」での核攻撃対象国の一つとして、北朝鮮が「核とミサイルの能力を向上させている北東アジアの紫国(North Asia Country of Purple)という変名で登場している。
つまり米国は、核兵器を実戦化していない北朝鮮を核攻撃の対象にし、B2によるそのための演習まで実施しているのだ。
こうした事実を無視し、北朝鮮だけを一方的に非難しても問題解決にならない。
「核武装国による非核装国に対する核攻撃」という米国の戦略こそ、考え直すときではないか。    
 
この記事を素直に読めば、大統領選挙期間中に公約した内容がほとんど反故にされ、軍人に乗っ取られたトランプ政権の方が北朝鮮よりはるかに世界の脅威ではないだろうか、とオジサンは思う。

posted by 定年オジサン at 12:24| 神奈川 ☁| Comment(0) | 反戦平和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする