2017年05月18日

日米のトップの足元がぐらつき始めた

役者がそろい、大向こうをうならせるケレン味あふれる大芝居。「トランプ屋! 金屋!」。そして「安倍屋!」
 
こんな掴みで「『北朝鮮危機』はあざとい猿芝居だ! 日米朝『形だけ』の演出」と、東京新聞論説兼編集委員の半田滋に喝破されていた、米国のトランプ大統領と日本の安倍晋三首相の日米のトップ。
 
とりわけ、「オルタナティブ・ファクト(もうひとつの真実)」がお得意のトランプ大統領は、そのために僅か大統領就任100日を過ぎた頃からメッキが剥げ始めている。
 
政治家経験がゼロの男が、浅薄な言動を取り続ければいつかはこうなるという「期待」ではなく予想通りになってきている。
    
<トランプ氏の対ロシア疑惑 米民主党は弾劾も視野>
 2017年5月18日 朝刊 東京新聞
 【ワシントン=石川智規】米主要メディアは16日、トランプ米大統領が連邦捜査局(FBI)のコミー前長官に対し、フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とロシアとの関係を巡る捜査を打ち切るよう求めていた、と一斉に報じた。野党民主党は司法妨害に当たると強く反発。弾劾も視野に、独立性の高い「特別検察官」の任命を求めるなど真相解明に向けた圧力を強めている。
 米紙ニューヨーク・タイムズ紙電子版によると、トランプ氏は2月14日、コミー氏とホワイトハウスで会談した際に「彼(フリン氏)はいいやつだ。これ(捜査)は手放してほしい」と持ちかけた。同紙は、コミー氏が会談後に自ら作成したメモの内容をコミー氏の側近から聞いたとしている。
 フリン氏は、政権発足前にロシアのキスリャク駐米大使と対ロ経済制裁を巡り不適切に接触していた問題が発覚し、トランプ氏が2月13日に事実上解任。トランプ氏とコミー氏が問題のやりとりをしたのは、その翌日だった。
 その後、セッションズ司法長官とキスリャク氏との接触も露見し、セッションズ氏は、ロシアを巡る捜査から身を引くことになった。ロシア疑惑について、3月になお捜査中であることを議会で認めたコミー氏は今月9日、トランプ氏により突如、解任された。
 トランプ氏にはさらに、翌10日に会談したロシアのラブロフ外相らに、同盟国イスラエルから寄せられた機密情報を漏らしていた疑惑も浮上した。
 与党共和党にも疑惑の解明を求める世論の圧力が強まり、下院監視・政府改革委員会のチェイフェッツ委員長(共和党)は十六日、コミー氏がトランプ氏と交わしたやりとりに関するメモなど全ての記録を、24日までに提出するようFBIのマケイブ長官代行に要請した。
 
国のトップを国民が直接決められない日本と異なり、米国では国民が直接決めることができるため、それが思わぬ結果を招いてしまえば韓国のように国民の負託を受けた議員が議会で弾劾することができる。
 
そのため、通常の指揮系統から独立した権限で捜査する必要があるために、「米、ロシア疑惑捜査の特別顧問に元FBI長官」という措置が取られることになった。
 
翻って、わが日本では、国会の答弁では、一度たりとも真実の答弁を行ってこなかった安倍晋三首相。
 
自分の立場に足かせをはめてしまい、そのため野党から本筋ではないところで攻められた森友学園疑惑。
 
必死になって「私人」の妻を庇い続け、ほとぼりがさせるのを待っていたのだが、もっとも触れられたくない問題が昨日の朝日新聞でスクープされてしまった。
 
そして朝日新聞は第2弾を発表した。
 
内閣府要求、日時も記録 『官邸の最高レベルが言っている』 加計学園、18年の新学部設置



そして国会では共謀罪どころか、安倍晋三の首を取れるとばかりに、「野党、集中審議を要求 加計学園めぐる文書 与党、『共謀罪』あす委員会採決方針」となった。
 
1か月以上前に、「国会も安倍晋三への忖度集団化、森友ダメなら加計で攻めろ」の中でこうつぶやいた。
 
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森友学園疑惑の隠し玉を握っているのが、ジャーナリストというよりは活動家、もと「しばき隊」の菅野完であったが、この加計学園問題ではノンフィクションライターの森功がかなり入念な取材をして入る。
最近の本人のブログにはこんな内容が明らかにされていた。
 
<安倍晋三「腹心の友」の商魂>
 本日発売の文藝春秋で「加計学園」問題を書きました。以下の冒頭。
 日本の獣医師を束ねる公益社団法人「日本獣医師会」は、東京・南青山にある視界の総本山だ。営団地下鉄「青山一丁目」駅に直結する新青山ビルヂング西館二三階の会長執務室の大きな窓から、間近に神宮の森や建設中の国立競技場を望む。二〇一四年三月十三日、岡山理科大学を運営する学校法人「加計学園」理事長の加計孝太郎(*)がそこを訪ねた。相対したのは、獣医師会会長の蔵内勇夫(六三)と会の事務局を預かる顧問の北村直人(七〇)だ。
「あなたは安倍さんから『獣医師会に行け』と指示されてやって来たんでしょ。ときの最高権力者がバックについている、すごいよね」
 蔵内たちが皮肉を言いながら突き放した。
「誰が来たところで、申請は通りませんよ」
獣医師会の重鎮たちが口にした「最高権力者」が、安倍晋三を指すのは繰り返すまでもない。
けっこうおもしろいですぞ。
 
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上記のノンフィクションライターの森功はやはり1か月前にもこんなことを書いていた。
 
<第二の森友「加計学園」問題の焦点>
 4月17日 森功のブログ
 文藝春秋に続き、本日発売の週刊現代「ジャーナリストの目」でも、ポイントを整理するつもりで、加計問題をとりあげました。以下抜粋。

「森友学園騒動の余波を受けたが、我々は全く違うんです」
 学校法人加計学園の岡山理科大学獣医学部新設について4月11日、愛媛県今治市長の菅良二が、市民向けの説明会でそう釈明した。岡山市を本拠地とするこの加計学園、神戸市にある傘下の保育施設「御影インターナショナルこども園」で、あの安倍昭恵夫人が名誉園長に就任してきたことから「第二の森友」と呼ばれてきた。(中略)
前文部科学大臣の下村博文ならびに今日子夫人。昭恵、今日子、加計理事長が仲睦まじく連れ立って訪米し、現地の小学校と加計学園グループとの提携に奔走している。いったい、その外遊#用は、どこの財布から出ているのか、勘繰りたくもなる。
学校経営はもとより獣医学部新設に、文科省の力学が働くのはいうまでもない。なので、下村夫妻と加計理事長とはどんな付き合いをしてきたのか、そこも興味がわく。
そしてもう一つ、忘れてならないのが出入り業者の役割だ。
 こちらもお忘れなく。   
 
そして同様に先月にも、既にこんな記事が出ていた。 
  
<特区指定で血税96億円を手に入れた安倍の親友「加計学園」総帥が「首相の後ろ盾があるから大丈夫」と発言!?>
 2017.04.12 リテラ
 森友問題では安倍昭恵夫人の関与が明白になりながら、責任を秘書官に押し付けるかたちで収束をはかろうと躍起の安倍首相と官邸。だが、森友問題にとどまらず、安倍首相にとって最大のアキレス腱は「加計学園」問題だろう。
 すでに何度も報じているように、加計学園は安倍首相がいまも年に数回はゴルフや食事を共にし、「腹心の友」と呼ぶ加計孝太郎氏が理事長を務める学校法人だが、安倍首相の働きかけで巨額の血税が流れ込んだ疑惑が浮上しているのだ。
 もともと加計学園をめぐっては、同法人が運営する岡山理科大が愛媛県今治市で獣医学部新設を申請するも、文部科学省が獣医学部の新設を求めておらず、過去15回も国に撥ねつけられてきた。ところが、安倍首相が総理に返り咲いた後はトントン拍子で話が進み、2015年12月に今治市を国家戦略特区に定めて規制緩和。52年間にわたって認められてこなかった獣医学部の新設が決まったのだ。くわえて、同大学には約37億円の価格がついている市有地が無償譲渡され、愛媛県と今治市によって最大96億円が助成されるというのである。
 さらに、3月13日発売の「週刊現代」(講談社)は、加計氏の姉である加計美也子氏が理事長を務める加計学園グループの学校法人順正学園をめぐって、同法人が運営する吉備国際大学の南あわじ志知キャンパス開設に対しても、建物と合わせて評価額約30億円もの土地と最大13億3300万円の補助金が出ていると報じた。
 つまり、今治市の岡山理科大と合わせれば、176億円もの血税が加計学園グループに流れているというのだ。
 だが、こうした露骨なまでの“お友だち”の優遇を安倍首相は全面否定。3月13日に衆院予算委員会で社民党・福島瑞穂議員に加計学園疑惑の追及を受けると、「特定の人物を出して、何か政治的な力を加えたかのごとく質問して、あなた責任とれるんですか!」と激昂し、声を荒げた。
 立場が危うくなるとムキになってキレるのはこの総理の得意芸ではあるが、安倍首相が加計氏の名前を出されてこれほどまでに怒り狂ったのは、無論、この問題が“掘られては困る”案件であることの証左だ。
 現に、発売されたばかりの「文藝春秋」5月号に掲載されたノンフィクション作家・森功氏のレポートでは、岡山理科大の獣医学部新設にかんして、加計氏が“安倍首相の後ろ盾”があることを仄めかしていたことが記されているのだ。
 それは2014年3月13日のこと。この日、加計氏は、岡山理科大の獣医学部新設に否定的見解を示してきた日本獣医師会を訪れ、同会の蔵内勇夫会長と、元農林水産副大臣である元衆議院議員・北村直人顧問と対面したという。
 前述したように、獣医学部の新設は国が認めておらず、何度も申請が撥ねつけられていたが、その背景には、日本獣医師会の強い反対があった。しかし、第二次安倍政権の発足後、潮目が変わり、2013年6月に安倍首相は国家戦略特区の創設を閣議決定。加計学園も特区指定と規制緩和に向けて働きかけを強めていく。
 そういう流れのなかで、加計氏の日本獣医師会訪問が実現したのだが、対面した蔵内氏と北村氏は「あなたは安倍さんから『獣医師会に行け』と指示されてやって来たんでしょ。ときの最高権力者がバックについている、すごいよね」と、加計氏に皮肉を言ったのだという。
 だが、この会談の模様をレポートする森氏は、こんな“情報”を明かすのだ。
〈実はこのとき「首相が後ろ盾になっているので獣医学部新設は大丈夫だ」と加計が胸を叩いたという話がある。実際、その議事録が存在するという説もある〉
「首相が後ろ盾になっているから大丈夫」──もし、ほんとうに加計氏がこう発言していたとしたら、やはり岡山理科大の獣医学部新設は安倍首相が「腹心の友」のために規制緩和をして認可のお膳立てをしたということになるだろう。そして、その議事録が存在するならば、安倍首相が“お友だちに便宜を図った”という証拠になる。
 森氏の取材に、北村氏は含みのある言葉を口にしている。
「議事録があったら、安倍政権がふっとんじゃうよ。だから私は『ない』と答えるしかない。相手は自民党の党友でもある安倍さんですからね。私は旧田中派の議員でしたから、口利きだって駄目だとは言いません。『安倍さんでしょ? あなたがたの後ろにいるのは』と尋ねたとき、加計さんはなんとなく頷いたかな」
 実際、安倍首相はこの後、加計学園の獣医学部新設のために露骨と言ってもいいくらいの動きをしている。2015年12月には、今治市を全国10番目の国家戦略特区にすると決め、16年11月には獣医学部の新設に向けた制度見直しを表明。そして、以前から獣医師学部新設の規制緩和を訴え、安倍首相が「教育再生実行会議」の有識者メンバーに抜擢したこともある前愛媛県知事・加戸守行氏を国家戦略特区会議の今治市分科会委員に任命しているのだ。まさに「後ろ盾」という表現がぴったりの利益誘導としか言いようがない。
 さらに、森氏のレポートは、安倍首相側近閣僚(当時)の関与についても指摘している。
〈当日の午後、加計たちはその足で文科大臣(当時)の下村博文のもとを訪ねている。元来、文科省には、医師、歯科医師、獣医師、船舶職員の四職種について新たな学部の新設や増設を認めないという告示が存在してきたが、やがてその告示が見直された〉
 下村元文科相といえば安倍首相の“お友だち閣僚の筆頭”と呼ばれていたほどだが、夫人である今日子氏は加計グループである「英数学館小学校」(広島県福山市)の説明会パンフレットに安倍昭恵夫人とともに挨拶文を寄せていたことがすでに判明している。また、同レポートでも、安倍首相夫妻の訪米には加計氏と今日子夫人が同行していたことを伝えている。
 安倍首相本人だけではなく、安倍首相の人脈である下村夫妻の関与も疑われる、この加計学園問題。いや、加計学園疑惑を追うと、安倍首相の人脈が多々浮かび上がってくる。現に、加計学園の理事と同学園の運営する千葉科学大学学長に就いている木曽功氏は、一時、第二次安倍内閣の内閣官房参与を務めていた元文部科学官僚。安倍首相がゴリ押しした「明治日本の産業革命遺産」のユネスコ世界遺産登録にも携わった人物だ。また、安倍首相は昨年、加計学園の監事だった木澤克之氏を最高裁判事に任命するなど異例の人事まで行っているのだ。
 さらに、加計学園は2004年に前出の千葉科学大学を千葉県銚子市に開校したが、同大設置の際には、安倍首相が実際に加計氏のために動いていたという情報もある。森氏のレポートでは、安倍・加計氏と旧知の大学関係者がこう証言している。
「大学は都心から電車で二時間くらいかかるし、教員のなり手がない。それで安倍さんがいろんな人に声をかけていました。安倍さんの口利きで一年間だけ教授になってもらった人もいるほどです」
「なにより、キャンパスの用地取得を巡って、地元と揉めたんです。それで、安倍さんは『俺があいだに入ってあげて何とかなったんだよ』と自慢していたことがありました」
 この証言は安倍首相がいかに加計氏のビジネスをアシストしてきたかを物語っているが、同大の元教授も、開校時の宣伝文句についてこんな話をしている。
「学園側の常套句が、『将来の総理がバックアップする学校です、就職率も100パーセント』。そうして大学をPRしていました。これだけ安倍さんと関係が深いんだと」
 じつはもうひとつ、安倍首相と加計氏の深い関係を示唆する証言がある。それは昭恵夫人の2015年12月24日のFacebookへの投稿だ。この日、安倍首相は昭恵夫人を伴って、当の加計氏や三井住友銀行副頭取(当時)の高橋精一郎氏、鉄鋼ビルディング専務の増岡一郎氏らと会食しているが、昭恵夫人は安倍首相と加計氏らがシェリーグラスを片手に肩を並べる写真を、こんな一文とともに投稿している。
〈クリスマスイブ。男たちの悪巧み…(?)〉
 一体、「悪巧み」とは何のことなのか。ちなみに安倍首相は、この会食の9日前である2015年12月15日に、国家戦略特区諮問会議において今治市を全国10番目の特区にすることを決定。加計氏にとって特区の決定は獣医学部新設を約束されたも同然で、昭恵夫人のいう〈悪巧み〉とは、もしや安倍首相と加計氏が今後の計略をめぐらせていたのでは……と想像を喚起させるものだ。
 安倍首相は「森友問題よりも加計問題の追及を恐れている」とも報じられているが、官邸は森友問題を収束させることで加計問題も追及を封じ込める算段であることは明白だ。しかし、政治の私物化という意味では森友も加計も本質は同じ。追及の手を緩めることはあってはならないだろう。
 
度々、過去の記事を紹介したのは、加計学園疑惑は今さら始まった問題ではなく、新聞以外のメディアでは、特にネット上では知られていた事件であったが、森友学園疑惑と全体の構図は似ているが、森友学園は安倍昭恵が首相代理的な存在感を示すほどの関与が明白になったのだが、加計学園疑惑は安倍晋三本人の権力を行使した私的な不法行為であり、安倍晋三が戦々恐々としていた問題であった。
 
多くの官邸詰め記者から漏れてくるのは、「加計学園問題には触れるな」との官邸筋の脅しだったらしい。
しかし森友学園疑惑の国有地格安払下げに関しては、消費税増税を待っている財務省が安倍晋三首相を省を挙げて庇っているにもかかわらず、加計学園疑惑は文科省内部からのリークである。
 
今後も具体的な名前が出てくるらしいが、すでにテレビメディアも感づいてきたらしいので一気に安倍晋三包囲網を広げるべきであろう、とオジサンは思う。

posted by 定年オジサン at 12:19| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 加計学園疑惑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする