2017年05月10日

不敬罪も復活か、危険な共謀罪の行く末

8日の衆院での予算委員会の集中審議は「笑えない、衆院予算員会集中審議風景」とつぶやいたが、昨日の参院の予算委員会での集中審議では、民進党の蓮舫代表と共産党の小池晃書記局長が登場し、安倍晋三の「総理」としての立場と「総裁」の立場としての都合の良い使い分けに対して鋭く追及し、さらには憲法改正に関しては、「自衛隊が違憲だから憲法を変えるのではなく、憲法に反して自衛隊をここまで拡大してしまったのは自民党である」とスバリ核心を突いていた。
 
【安倍晋三vs蓮舫【全41分】 5/9 参院・予算委員会】
 
 
蓮舫と安倍晋三のやり取りは、「<<速報・シェア歓迎>>5月9日 参議院予算委員会の 安倍首相VS蓮舫議員の答弁の一部を書き起しました。 小原美由紀さんからの転載です」を参照してほしい。
 
安倍晋三首相が質問者に対して誠実に答弁していないことが明白であり、論理矛盾のシドロモドロの答弁は笑いを禁じ得ないほどであった。
 
【小池晃議員 参院 予算委員会 集中審議】

 
「自民党総裁として言ったと仰ったが、私、読売新聞を熟読しました。『首相インタビュー』って書いてあるじゃないですか。首相のインタビューに対して国会で質問するのは当然。3項をどう書くのか言ってください。読売新聞では縱に語っておきながら、国会ではそれを熟読しろとは無責任な話はない」  
 
チョット遡るのだが、8日の衆院での集中審議では民進党の福島議員が安倍昭恵と森友学園は「ずぶずぶの関係」と言ったことに対して、安倍晋三首相は「ずぶずぶという品のない・・・」と反論していたが、安倍晋三首相が自ら以前、「ずぶずぶ」という品のない言葉を使っていたことが、ネット上で指摘されていた。

ところで、「官邸サイド」と揶揄されている御用ジャーナリストの山口敬之が、最近テレビの情報番組で見かけなくなったと思っていたら、「握り潰された『安倍総理』お抱えジャーナリストの準強姦逮捕状 被害女性の告白」という内容が週刊新潮に出るからだったらしい。
さて、蓮舫議員の質疑の中で憲法改正に関して、「総理は口を開くたびに、改憲をしたいという条文が毎回変わります。」として以下の変化を列挙した。
 
◆交戦権を認めるべきだ、との発言。
◆時代にそぐわない条文が憲法九条。
◆96条を変えたい、これ、改憲要件を緩やかにする。
◆そのあとは、緊急事態条項。
◆そのあとは、我が党案をベースに国会で審議してくれと。
◆そのあとは自民党憲法草案は単なる党としての公式文書だと。
◆そしてこんどは、自衛隊を明文で書き込むと。
 
憲法審査会内部もこれによって混乱をきたし、なかなか発議までの道のりは遠い。
 
だが、共謀罪法案に関しては、自民党はどうしても今国会での成立を図っており予断を許されない。   
 
共謀罪に反対している人々の中でも戦争体験者はとくにその影響は強いらしい。
 
<ちばてつや氏語る共謀罪の怖さ「人間の内心取り締まる」>
 2017年5月10日 日刊ゲンダイ
 GWが明け国会の審議もいよいよ終盤。最大の注目は、与党側が「強行採決」も視野に成立をもくろむ共謀罪の行方だ。共謀罪に対しては多くの著名人や市民団体が反対の声を上げているが、漫画界の巨匠・ちばてつや氏(78)もそのひとり。あらためて共謀罪の危うさや怖さを聞いた。
――漫画家として共謀罪をめぐる今の状況をどう考えていますか。
 漫画に限らず、何かを表現するためには、可能な限りの自由さが必要です。「光」を表すのに「影」が必要であることは言うまでもありませんが、例えば人間そのものをリアルに描くには「理想的で模範的なキャラクター」だけで魅力ある世界を紡ぎ出すことはできません。そこには当然、エロやグロ、暴力といった、実社会では望ましくないとされる資質を登場させることも必要なのです。共謀罪は、われわれ表現者が大切にする、その人間の「内心」を取り締まる、という点でとても危険な考え方であり、非常に怖いことだと思います。
 ――反対する背景には、自身の「戦争体験」も影響しているのでしょうか。
 5歳くらいの時、家族旅行で「大連」という都市に向かう列車の中に誰かが入ってきました。「憲兵さん」でした。それまで穏やかだった車内がシン……と静まりかえったのは、その時、車内にいた、ごく普通の人々が、皆「憲兵」を恐れ、できるだけ関わらないよう、息を潜めて「萎縮して」いたからです。その時、幼さゆえにその空気を察することができなかった私は、不思議そうな顔で、その「憲兵さん」をマジマジと見つめてしまい、あわてた母親に無理やり窓の外のほうを向かされたのを覚えています。
 共謀罪が新設されて、権力を持った側が今以上の取り締まる権限を与えられた時、本来は私たちの町の治安を守り、頼りにされる存在であるべき、愛される「おまわりさん」が、かつて畏怖の対象であった「憲兵」になってしまうのではないか、と、とても心配なのです。
 ――日本はどんな社会を目指すべきだと思いますか。
 日本人には元来、鳥羽僧正の「鳥獣戯画」や「北斎漫画」に見られるように、擬人化された動物たちの可愛い絵巻から、大人の春画にいたるまで、幅広い作品を楽しむ「大らかな」国民性がありました。共謀罪のようにちょっと「話し合ったり」「考えたこと」まで取り締まりの対象になることになれば、そうした文化を育んできた日本人の、大切な、精神的なゆとりがなくなってしまいます。
 しばしば私は、日本が戦争に突き進んでいった状況を「大きな渦」に例えます。最近の日本には、先のむちゃな戦争に突入していった時と、とてもよく似た、なんとも不穏な空気を感じるのです。「大きな渦」のヘリから、まさに巻き込まれ始める、そのギリギリのところ。そこは一見、とてもゆったりと穏やかなので、その先に深くて黒いブラックホールがあるなんてとても思えないのですが、そのわかりづらさも含めて、今はとても危険な位置にいるのです。
 その「大きな渦」に入ってしまう「過ち」を正すことができるのは、どんな意見でも言えるし、さまざまな表現を許容し、多様性を大切にする、文化的で健全で穏やかな社会です。政府には、どこかの近い国のように、何も言えない、何も知らされない厳しい規律をもって統率された国よりも、多少の清濁を併せのむ、余裕のある大らかな国を目指して欲しいと、心から思います。
 
大きな渦に巻き込まれると、その先にブラックホールがあれば、再びそこから出ることが不可能になる。
 
ようやく戦後から72年目を迎えようとしているこの平和な日本が、再び「畏怖の対象であった『憲兵』」に囲まれるようなことになれば、日本はどうなってしまうのか。 
 
それを示唆するような事態が起こっている国がある。
 
<タイで広がる市民弾圧に見た「共謀罪」成立後の日本の姿>
 2017年5月10日 日刊ゲンダイ
 共謀罪が成立した後の日本社会を見ているようだ。国際人権連盟(本部・パリ)が8日発表したタイの「不敬罪」に関する声明によると、不敬容疑で逮捕された同国民が100人を突破したという。
 タイの刑法ではもともと、国王や王妃を中傷すると不敬罪に問われ、1件当たりの最高刑は禁錮15年が科せられる。さらに、2014年にタイ陸軍によるクーデターが起きたことを受け、タイ政府は翌15年に治安維持を目的として、新たにどんな命令でも下せる「暫定憲法44条」を制定した。当時のタイ政府は「善意の市民は影響を受けない。これは悪事をたくらむ人間を取り締まる法律だ」と、共謀罪とそっくりの説明をしていたが、施行されてみると実際は全く違った。
■政権に対する批判者の取り締まりを強化
 例えば、タイで政治犯の弁護に当たってきた人権派のプラウェート弁護士。先月末、バンコクの自宅で軍人や警官に不敬容疑で拘束されたのだが、理由はネットでタイ王室や政権に批判的な書き込みをしたからだという。仮に裁判で有罪になれば、最高で禁錮150年だ。これを受け、国連人権高等弁務官事務所は5日、「政治的な活動をした人物に対する恣意的な拘束だ。不敬罪の適用は、表現や言論の自由に反する」と声明を発表したが、タイ当局の不当拘束は不敬罪にとどまらない。
 「当局は14年のクーデター以降、騒乱や名誉毀損、コンピューター犯罪法などさまざまな法令を活用し、政権に対する批判者の取り締まりを強化しています。逮捕や訴追を覚悟しなければ、対話や集会にすら参加できない風潮が生まれつつあります」(アムネスティ・インターナショナル日本の山口薫氏)
 昨年4月には、政府の新憲法案批判をネットに書き込んだ数十人が捕らえられた。日本でも共謀罪が成立すれば、後は当局のやりたい放題。タイの状況は将来の日本の姿でもあるのだ。政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「今の日本はタイとは違って不敬罪は廃止されている上、軍事政権でもありません。しかし、何らかの口実をつくって、市民を取り締まっているタイの現状を見ていると、共謀罪成立後の日本社会も決して他人事ではない。政権に従順な人を“一般人”と見なし、そうでない人を監視対象にする。いずれタイのような恐怖社会が現実になるかもしれないのです」
 やはり共謀罪は何が何でも廃案に追い込まないとダメだ。
 
「不敬罪」は確かに今の日本にはない。
 
しかし私人であり参考人招致も実現されなかった籠池元理事長が、「安倍晋三首相が侮辱された」という理由から、突然、国会への証人喚問に変わったという事実から、「安倍王朝」支配の絶対王制国家・日本において「総理への不敬罪」も現実的な話になってくる。

そうなれば、こんな零細運営のブログでも、ブログ管理会社から「過激なつぶやき」に対して削除依頼が来るような世の中になってしまう、とオジサンンは思う。  

posted by 定年オジサン at 12:20| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 共謀罪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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