2017年05月12日

共謀罪成立により、平成の特高が作られる

行政府の長でありながら、ある時は「立法府の長」と言ったり、国会での質問には、総理大臣としては改憲関連発言が答えられないといいながら、自民党総裁として受けたインタビュー記事が、読売新聞のタイトルでは「安倍首相インタビュー」となっていたりと、まさに我が世の春を謳歌してかのような安倍晋三首相。
 
来年9月の総裁選には、党内ルールの「連続2期6年」から「連続3期9年」に延長するさせることにより、来年の総裁選も「無投票」で選ばれることを狙っている。
 
しかし、いくらなんでも9年は長過ぎ、次期総裁候補たちは黙認しているわけにはいかない気持ちになっている。
 
そして、自民党内合意のないままに唐突に発表した2020年改憲スケジュールに対しては、次期総裁を目指す連中が口を開き始めた。
 
石破前地方創生担当大臣は、「議論を粗略にして憲法改正ができるなんて私は全く思っておりません。勢いで憲法なんか改正していいはずは全くない」と自民党案をベースに議論を深めようという考えであり、戦争オタクの石破茂は国防軍設立が必須という考えである。
 
それに対して次期総裁選に意欲をみせている岸田外務大臣は、「(平和安全法制は)憲法9条との関係でどこまで許されるのかという議論で結論を出したわけですから、その基準となる9条を今すぐに改正することは考えない。私自身は今現在、少なくとも、きょう現在までその考えは変わっていない」と公式に発言していた。
 
もっとも彼らの発言は自分の派閥メンバー向けのガス抜き発言かも知れない。
 
さて、昨日の「新9条案は「3項加憲」と大同小異」の中で、御用ジャーナリストの山口敬之の過去の女性スキャンダルについて、それを警察官僚で菅官房長官の右腕の当時の警視庁の中村格刑事部長がもみ消したことを受けて、「犯罪が存在するのにその犯罪者を無罪放免にする裁量権」を持っている警察が、「政治的な友好者に対しては、犯罪が存在しても無罪放免にする」という警察権力の濫用であろう、とつぶやいた。  
 
それに対して小笠原誠治は自ブログの中で、「準強姦罪を犯したことを示唆する山口敬之氏のメール」と題して週刊新潮の記事がデマではなく、こんなスキャンダルをやらかす連中が安倍晋三を取り巻いていると喝破。  
 
<準強姦罪を犯したことを示唆する山口敬之氏のメール>
 2017年05月10日 小笠原誠治の経済ニュースゼミ
 安倍総理のスポークスマンとしか思えない山口敬之氏のスキャンダルが明らかになりました。
 週刊新潮が報じています。
 「握りつぶされた「安倍総理」お抱えジャーナリストの準強姦逮捕状 被害者女性告白」
 こんな事件を犯して起きながら、毎度テレビに出演して安倍総理の駆けつけ擁護に務めていた山口敬之氏。
 でも、よく考えたら、そうやって握りつぶしてもらったことを恩義に感じて駆けつけ擁護にこれ務めていたとも言えるでしょう。
 では、本当に準強姦罪になるようなことをしでかしたのでしょうか?
 山口氏は、この事件が起きた後、この被害者の女性とメールのやり取りをしているのです。
20170512sinchoukiji.jpg
 私の精子は活動が著しく低調だから、心配要らないみたいに言っているようなのですが…
 でも、それって、白状したも同然ではないのでしょうか?
 こんな男ばかりが安倍総理を取り巻いているのです。
 
かなり前になるが、その本職が異色のブロガーとして人気があり、オジサンも引用させてもらったことがあるラテンアメリカと日本を拠点に活動する音楽家・作家 八木啓代が森友学園疑惑に関して、皮肉たっぷりに核心を突く独り言をつぶやいていた。
  
<森友学園問題 : この世に存在しないということ>
 2017-05-11 八木啓代の独り言
 官邸詰めの記者さんのお話では、GWで森友問題はもう鎮火と見て、官邸や閣僚の方々はのんびりモードでいらっしゃったようですが、GW直前の民進党のヒアリングで、籠池氏が出してきた録音が新たな燃料投下となったようです。
 GW明け月曜日の衆議院予算委員会では、籠池氏自身が傍聴に出てきてメディアが大騒ぎになるわ、首相がなぜか新聞の勧誘を始めるわ、尽くしてきたのに歯牙にもかけられなかったジャーナリストがハンカチ噛んだとか、別のジャーナリストの逮捕状は空中消滅したとか、連休明けから、ひと騒動になっております。
 あんなに北朝鮮ミサイル危機を煽ったのに、やっぱり、みんなで外遊に行っちゃったり、ゴルフやったりしてたら説得力なかったですよね。
 で、その翌日の昨日ですが、参議院予算委員会でも、前日のパフォーマンスがすごすぎて見逃され気味ですが、ちょっと面白い質疑がありました。
 ひとつは小川敏夫議員の質疑で、航空局が8億円値引きの根拠になった「ゴミを確認してなかった」と認めちゃいました。
 森友学園 土地8億円値引き ごみ直接見ず算定
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017051002000116.html
 小川議員の出してこられた写真に対して、航空局の佐藤局長は、どう見ても廃材が見えない写真について「廃材が確認できる」と、主張しておられました。とはいえ、もちろん、TV画面越しですので、なんともいえません。ほんとうは、廃材がすごくはっきり写っていたのかも。この写真のピクセル数の大きなのを公開していただきたいものです。
 小川議員によると、ゴミがなかったことも、ほぼ立証されたようですので、ぜひ、どこかで詳しい説明をお聞きしたいものです。
 で、その直後、この小川議員の、昭恵夫人の発言に関しての質問に対して、安倍首相は、「言葉の一部を取り出して印象操作をしている」と逆ギレしておられましたが、一部もなにも、みんな、昭恵夫人のお言葉全部をフルでお伺いしたいのですから、ぜひ、Facebookに「いいね」なんてしてないで、あのにこやかなお顔で国会でたくさんお話ししていただきたい、とそこでツッコミを入れたのは私だけではないでしょう。
 そして、森ゆうこ議員が、財務省が、森友学園関連の面談記録などは、電磁データも消しちゃったという件について質問。
 森議員の、「アクセスログから、いつ誰が電磁データを消したのかわかるのではないか」という質問については、アクセスログは取っているけど、いつ誰がアクセスしたかはわからないのだそうです。
 なんのためのアクセスログなんでしょうか(笑)
 ていうか、答えている佐川局長自身、アクセスログが何か、よくおわかりではない感じで、お気の毒です。
 そして、24億円かけている財務省のシステム(ちなみに、NECだそうです)では、災害時に備えて、別の場所にもバックアップセンターを設置し、二重化されているのだそうです。
 なるほど。東京で大震災があっても、ミサイルが飛んできても、あるいは財務省で大火災が発生しても、一次バックアップのクローンサーバーが稼働して、財務省業務はすみやかにつづけられるわけですね。すばらしい。
 ていうか、今を遡る16年前、2001年9.11のツインタワー倒壊のときも、あそこにオフィスのあったほとんどすべての企業は、事故直後から、各社クローンサーバーを稼働させて、とりあえず業務を続けられたわけですから、まあ、そんな自慢するほどのものじゃありませんわな。
 でも、そこまでやっているわりに、二次バックアップの月次データも年次データも一切とっていないのだそうです。それで、ファイルを誤って消したり上書きしたら、2週間経つと、復旧不可能なのだそうです。
 日本中のSIerの方が脱力するような.........まるで、「オートロックの4LDKの高級マンションなのにお風呂がついていない」みたいな、素敵な設計です。 NEC大丈夫か?
  いやでも、NECのサイトでは、ちゃんと二次バックアップの重要性について推奨されていますので、これは、やはり財務省独自仕様のようです。
 つまり、職員が誤ってファイルを上書きしたり削除したりしちゃって、2週間以上経ってから、それに気づいたりした場合は、もう一巻の終わりなんだそうです。正月明けとかGW後とか、財務省で、デスクに突っ伏する職員の方が続出したりしないんでしょうか。
 クラッキングで書類が消されたり改ざんされてるのにすぐ気づかなかったり、2週間経ってから書類に悪さするウイルスとか出てきたらどうするんでしょうね。ああもう、こんなことが露わになっちゃって、我らが日本経済の要である財務省が、世界中のクラッカーに狙われるのじゃないかと思うと心配でなりません。
 ていうか、想定外の事態が起こったときのためのバックアップだと思うんですが、職員が誤ってファイルを上書きしたり削除したりしちゃって、2週間以上経ってから、それに気づく、というよーな、普通にオフィスで起こるようなことすら想定していないというとこが、いろいろとすごいです。24億円もかけて。
 で、そういうわけで、例の森友学園関係の文書は、「この世に存在していない」のだそうです。
 お。断言しましたね。この世にないって。
 ほんとに「この世にない」んですね。
 いいんですね。言い切っちゃって。
 
というか、これだけ疑われて、問題になっている売買の記録がなくなっちゃって、その検証すらできなくなっちゃってる事態に、まともな官僚なら、我が身の潔白が証明できないことに、ものすごく責任感じると思うんですが、むしろ嬉々として答えちゃってるの、なんかとっても不思議です。
 まあ、それを言うなら、夫人や自身の関与が疑われている首相は、自身や夫人の身の潔白を明らかにするためにも、率先して調査を進めさせるべきなのに、意地でも調査を阻もうとしておられるのも、とっても不思議ですが。
 それにしても.......「この世にない」って、強烈ですね。
 
ところで、野党は本気で共謀罪を廃案に追い込むつもりは無いようである。
 
 「『共謀罪』12日に審議再開 16日に参考人質疑
 
参考人質疑をすれば、後はトントンと採決に向けて進んでしまい、
 
 「18日採決方針 与党、維新と修正合意 衆院」となって、野党ではない「ゆ党」の維新を抱き込み、数の力で強行採決に踏み切り、またいつもの国会内プロレスゴッコが繰り広げられるのか。
 
20170512syuseipoint.jpg
【毎日新聞より】

 
この修正合意内容をみても、「十分配慮」とか「検討する」と、警察権力の横暴を抑えることはできない。  
 
やはり、「平成の治安維持法」と呼ばれる共謀罪の恐ろしさは、実際の治安維持法を体験した人ではなければ語れない。 
 
<「共謀罪は廃案に…」特高に半殺しにされた被害者の訴え>
 2017年5月12日 日刊ゲンダイ
 与党が強行採決を視野に成立をもくろむ「共謀罪」は「平成の治安維持法」と呼ばれる。多くの国民は治安維持法について歴史書で学んだことはあっても、どれほど人権を無視したヒドイ法律だったのか実感がわかないだろう。だが、かつて特高(特別高等警察)に治安維持法違反で逮捕され、激しい拷問と人権侵害を受けた人物がいる。今年8月に103歳を迎える杉浦正男氏=船橋市=だ。「共謀罪は治安維持法と同じ。絶対に成立させてはならない」と訴える杉浦氏にあらためて聞いた。
――いつ、どのような状況で逮捕されたのですか。
 1942年11月の夜、都内の家で妻と夕食を食べていると、突然、神奈川県警察部の2人の特高がやってきて、「聞きたいことがある」と外に連れ出されました。不安な表情で私を見つめる妻らに対し、特高は「なあに、すぐに帰れますから」と穏やかな表情で語っていたのですが、警察の建物内に入った途端、態度が一変しました。道場に連れて行かれ、「今、戦地では兵隊さんが命懸けで戦っているのに、貴様ら共産主義活動をしやがって。国賊め。貴様らを叩き殺したっていいことになっているんだ」と5人の特高から竹刀でメッタ打ちされました。髪を掴まれて引きずり回され、半殺し状態です。この体験は今も忘れません。
 ――どんな活動が治安維持法に触れるとされたのでしょうか。
 当時は第2次世界大戦が始まったころで、日本の支配階級は国民を戦争に動員するため、大政翼賛会や(労使一体の官製労組である)産業報国会をつくる一方、既存の労働組合を強制的に解散させていました。私は当時、中小印刷業の労働者でつくる親睦団体「出版工クラブ」で活動していたのですが、当局はクラブを解散しないと幹部を逮捕すると脅してきました。しかし、解散しなかったために目を付けられたのです。
――治安維持法と共謀罪の共通点はどこでしょうか。
 当局が都合が悪いと判断すれば市民弾圧が容易に可能になることです。治安維持法は大学への弾圧から始まり、労働運動、文化・芸能活動へと対象が広がりました。支配層にとって際限なく権限を拡大し、弾圧する武器になるのです。しかも再犯させないため、との理由で刑を終えた人を再び獄中に閉じ込めた。そうやって民主的な運動は徹底的に抑え込まれ苦しめられました。あの悲惨な状況を繰り返してはなりません。
 ――共謀罪が成立すると、どうなると思いますか。
 法律ができると、それを実行する機関がつくられる。治安維持法でも、法律に触れるか触れないかを判断するのが捜査当局になり、彼らは市民監視を強めました。共謀罪が成立すれば、かつての特高に当たる組織がつくられ、法律違反かどうかを(恣意的に)判断することになるでしょう。また、共謀罪の規定には「実行に着手する前に自首した者は、その刑を軽減し、又は減免する」とあります。治安維持法にも同様の規定があり、国民同士が監視、密告するようになりました。社会全体が物言えぬ萎縮した雰囲気になったのです。多くの国民は共謀罪の本質をよく知らないでしょうが、何としてもこの悪法を廃案に追い込まなければなりません。これは治安維持法の犠牲者であった私の心からの願いです。

 
残念ながら、頼りになるはずの大手マスメディアが、「『共謀罪』審議 採決ありきは許されぬ」と社説で遠吠えするだけである。
 
「このまま採決に突き進むことなど、およそ許されない。」ならばどうすればいいのか。
 
多くの国民は共謀罪の本質をよく知らない現状を、マスメディアとしてはどのように変えていくのか。
 
今後、社会全体が物言えぬ萎縮した雰囲気になってしまえばその影響がマスメディアにも及ぶことは容易に想像できることがわかっていないのかもしれない、とオジサンは思う。

posted by 定年オジサン at 12:05| 神奈川 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 共謀罪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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