2017年05月19日

加計学園疑惑で午前中の法務委員会をトンズラしたらしい安倍晋三首相

昨日、「日米のトップの足元がぐらつき始めた」とつぶやいたが、その危ういトップの疑惑への対処には、日米で大きな開きがある。
 
米トランプ政権とロシアの不透明な関係を調べるため、米司法省はモラー元連邦捜査局(FBI)長官を特別検察官に任命したということは、米国の民主主義の健在さを感じさせ、きわめて妥当な措置であろう。
 
ところが、日本では「バカ殿の一大事」とばかりに、居直り発言が飛び出す始末である。 

菅義偉官房長官は昨日の午前の記者会見でこう言っていた。
 
 (加計学園が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画で、内閣府が文科省に「官邸の最高レベルが言っている」などと対応を求めたとする文言が、日時などが特定された文書に記されていることについて)本日も報道されていたが、出元も相変わらずわからない、信頼性も定かでないことには変わりはない。内閣府に確認したが、「官邸の最高レベルが言っている」とか、「総理のご意向」だとか、そういう事実はない。総理からもそんな指示は一切ない。
 国家戦略特区は、何年も手がつけられなかった規制の岩盤にドリルで風穴を開ける制度だ。この獣医学部の新設も、平成19年(2007年)の11月に(愛媛県)今治市などによって構造改革特区として提案されて以来、長年、実現できなかった、まさに岩盤規制ではなかったか。提案の当初から、加計学園が候補として記載されていた。
 総理の「特区ではスピード感をもって規制改革を進めるべきだ」との指示のもとで、地域の実態や事業者の声に耳を傾け、できるだけスピーディーに実現をすべく、内閣府が制度を所管する関係省庁と厳しい折衝を行って、議論を深めていくのは当然のことじゃないか。今まで、手ぬるいとか、生ぬるいとかの批判はいくらでもあったが、岩盤規制を打ち破っていくため、関係省庁と内閣府の間で議論を深めていくことは当然のことだ。
 
構造改革特区には「提案の当初から、加計学園が候補」だったが、国家戦略特区になっては唯一の候補になったこと自体が不自然であった。
 
従って、「総理の『特区ではスピード感をもって規制改革を進めるべきだ』との指示」は、言い換えれば、加計学園の「獣医学部新設」は早くやれ、ということであるのは言うまでもない。  
以前も、森功のブログ「安倍晋三「腹心の友」の商魂」の中で、獣医師会の事務局を預かる顧問の北村直人の名前が挙がっていたが、官邸側が「フェイクニュースとレッテル貼り」していた朝日新聞が入手した一連の文書の中身は事実と本人も認めていた。
 
<「書かれていること事実」 文書に実名の獣医師会顧問」>
 2017年5月18日20時32分 朝日新聞DIGITAL
 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画について、朝日新聞が入手した一連の文書の中には、獣医学部新設に反対していた日本獣医師会の関係者と文科省幹部が接触していたことを示すようなものもある。この文書に実名が出てくる北村直人・日本獣医師会顧問(元自民党衆院議員)は18日、朝日新聞の取材に対し、「文書に書かれていることは事実だ」と語った。
 文書の題は「北村直人元議員(石破元大臣同期)→専門教育課○○」=○○部分は文科省職員の実名。日付は「10月19日(水)」となっており、昨年とみられる。北村氏の発言として「石破(茂)元大臣と会って話をした」「政治パーティーで山本(幸三)国家戦略特区担当大臣と会って話をした」などと書かれている。
 文書には、石破氏が北村氏に「党プロセスを省くのはおかしい」などと獣医学部新設をめぐる手続きに言及。また、山本氏は北村氏に「(新設のための)お金がどうなるのかを心配している」などと語ったと記されている。北村氏によると、昨年秋に石破氏や山本氏に会ったという。石破氏とは学部設置をめぐる自民党内の手続きについて、山本氏とは学部の開設費用や設置される愛媛県今治市の財政負担について、それぞれ話したという。
 
ところが、どうしても認めたくない連中がいるようである。
  
 「文書に実名、次々弁明 『内閣府として言ってない』『わからない』 加計学園問題」 
1か月ほど前に、「一番のがんは文化学芸員。この連中を一掃しないと駄目」というトンデモ発言をしていた男が、総理の意向を伝えていた議事録が存在していた。 
 
<「総理の意向」伝えた忖度大臣 山本創生相に“動かぬ証拠”>
 2017年5月18日 日刊ゲンダイ
 国家戦略特区を所管する山本幸三地方創生相は17日、安倍首相の意向を文科省に伝えたかを聞かれ、「そんなことがあるわけはない」と全面否定したが、ちょっと待ってほしい。
 民進党が17日開いた「加計学園疑惑調査チーム」の会合で、共同座長を務める桜井充参院議員はこう発言した。
「今回の“文科省文書”の真偽は置いておくとして、山本大臣が『総理の意向だ』ということを述べた上で、加計学園の話をしている。正式な議事録として公表されている」
 桜井議員が指摘したのは、昨年11月9日の「第25回国家戦略特区諮問会議」だ。首相官邸のHPに公開中の議事録には、山本大臣のこんな発言が記載されている。
〈前回の会議で、重点課題につきましては、法改正を要しないものは直ちに実現に向けた措置を行うよう総理から御指示をいただきました〉(注:7ページあたり)
 確かに前回諮問会議(10月4日)、安倍はその旨を指示していた。ところが、山本大臣は安倍の意向を忖度したのか、11月の会議ではさらに踏み込んで、こう続けている。
〈今般、関係省庁と合意が得られたものを、早速、本諮問会議の案として取りまとめた。内容といたしましては、(中略)新たなニーズに対応する獣医学部の設置(中略)となっております〉
 果たしてこの日の会議で、獣医学部の「空白地域」に限って新設を認める方針を固めた。その結果、手を挙げていた京産大は同じ関西圏の大学に獣医学部があるため、設置を断念。空白地域の四国の今治市で進める加計学園の構想が選ばれることが事実上、決まった。
 山本大臣も「総理の意向」を忖度して、「加計ありき」で動いたようなもの。今更しらばっくれても、議事録に証拠はハッキリ残っている。
 
安倍官邸に危機が迫ってくると必ず顔を出す御用ジャーナリストたりがいるのだが、「官邸周辺」ジャーナリストと呼ばれる山口敬之は、自身のレイプ疑惑で現在海外逃亡生活を送っているらしく、もっぱら官邸の提灯持ち田崎史郎が頑張っている。 
 
<安倍官邸「加計学園圧力文書はフェイク」は疑惑逃れの嘘だった! 決定的証拠が次々、田崎史郎までが「本物」と>    2017.05.18 リテラ
・・・前略・・・
 国民を欺くのもいい加減にしろと言いたいが、じつは、安倍官邸も昨夜になってこの「フェイクニュースとレッテル貼り」戦法では、もはや逃げ切ることはできないと踏んだらしく、方向転換を図っている。
 実は、今朝の『とくダネ!』(フジテレビ)では“官邸のスポークスマン”である御用記者・田崎史郎氏が「文書は本物」と明言し、ただし「「総理の意向」は加計学園だけでなく全体のことを指している」「問題があって処分された役人が逆恨みで流出させた」などと苦し紛れの弁明を展開していた。
 方向転換を迫られた安倍官邸は「文書は恨みによって流された」と出所を攻撃開始
 実はこの田崎の発言は、朝日の続報が出るのを知った官邸の姑息な作戦変更を反映したものらしい。
「昨日夕方くらいまでは『捏造文書』と言い切っていた安倍官邸ですが、どんどん新しい証拠が出てくるので、本物と認めざるをえなくなった。そこで、今度は『文書の出所は天下り問題で“依願退職”した元文科省事務次官の前川喜平氏だ』と言いふらし始めたんです。つまり、天下り問題でクビを切られた前川氏が政権への“恨み”を晴らすためにばらまいたシロモノだ、と主張しているんです」(大手新聞社記者)
 しかし、この「官邸情報」は、逆に今回の文書の信憑性を高めるものだ。前川氏は、この文書が作成された昨年9月-10月は事務次官という文科省において官僚トップの座に就いていた人物。事務次官がこの文書を持っていたとすれば、それこそ文書の信頼度は増すというものだ。
 今後、安倍官邸は、田崎氏がすでに流布しはじめたように「『総理のご意向』というのは国家戦略特区の取り組み全体を指している。批判はまったく当たらない」などと話をすり替える予定なのかもしれないが、この文書は「加計学園」についてだけ論じられていることを忘れてはいけない。そもそも、獣医学部新設は京都産業大学も提案していたにもかかわらず「1校限り」に絞られ、加計学園傘下の岡山理科大学だけが認められるなど、“特別扱い”を受けていたことはあきらかなのだ。
 ついに本格的に動き出した加計学園問題。さらなる真相究明が行われるとともに、安倍官邸の下劣な情報操作も問題も徹底追及しなくてはならないだろう。
 
最後に、朝日新聞にトクダネを奪われた感がある毎日新聞が品よくまとめていた記事が読みやすい。
 
<加計学園計画 獣医学部新設 内閣府、なぜ前のめり>
 毎日新聞 2017年5月19日 01時30分)  
 所管する省庁との連携も不十分なまま
 学校法人加計(かけ)学園(岡山市)が政府の国家戦略特区を活用して獣医学部を新設する計画で、特区を担当する内閣府が2018年4月の開学に向け、獣医師資格を所管する省庁との連携も不十分なまま手続きを急いだ実態が浮かびつつある。政府が半世紀にわたり認めてこなかった獣医師系学部の新設は、規制改革を進める現安倍政権になって動き出しており、野党側は18日の国会審議で追及を強めた。
 安倍晋三首相が議長を務める国家戦略特区諮問会議は16年11月9日に学部新設を決めた。ただし、この段階では設置時期を明示しておらず、内閣府が同18日からパブリックコメントを募った際、「18年度開学」が明らかにされた。
 山本有二農相は18日の衆院農林水産委員会で「当省にパブリックコメントが開始された旨の(内閣府からの)事務的連絡は11月21日にあった」と説明。農水省側は同18日にホームページでパブコメ開始を見て開学時期を把握した経緯を明かし、獣医師の需給を所管する農水省への「事後報告」に不快感をにじませた。質問に立った民進党の宮崎岳志氏は「このような対応には、怒りをもって対応していかなければ」と批判した。
 獣医師の需給を巡っては、日本獣医師会は「不足していない」との立場で、文部省(当時)も1984年、獣医師の過剰を防ぎ質を確保するとして新設や定員増を認めない方針を決定。家畜を診る産業動物獣医師は減少するとの見通しもあるが、獣医学部は北里大が66年に青森県に開学したのを最後に新設されていない。愛媛県今治市での新設の申請も07年以降退けられてきたが、規制が緩和される国家戦略特区の指定を受けたことで開学に向けて動き出した。
 学園が運営する岡山理科大獣医学部の新設の可否は現在、文部科学省の大学設置・学校法人審議会が審査している。定員160人を教える態勢が整っているかなどを確認し、8月末までに認可か不認可かを文科相に答申する。
 【遠藤拓、伊澤拓也、宮本翔平】
 内閣府の審議官「『総理のご意向』申し上げたこと一切ない」
 文部科学省幹部で共有されたとされる文書を巡り、18日の衆院農林水産委員会では名指しされた関係者からの発言が相次ぎ、内容を否定する答弁もあった。獣医学部の開学時期に関して、国家戦略特区を担当する内閣府の藤原豊審議官は「内閣府として(文科省に)『総理のご意向』などと申し上げたことは一切ない」と反論した。
 文書は昨年9〜10月、内閣府と文科省とのやり取りなどを記したものとされ、A4判1枚ごとに題名が付けられている。「(文科)大臣ご確認事項に対する内閣府の回答」との文書では、開学時期について「これは総理のご意向だと聞いている」と内閣府が文科省に伝えたとされる。文科省関係者は毎日新聞の取材に、この担当者が藤原審議官だったと証言している。
 このほか、萩生田光一官房副長官と文科省幹部のやり取りを記したとされる「10/7萩生田副長官ご発言概要」との文書もあり、萩生田氏が「私の方で整理しよう」と述べたと記されている。これに対して萩生田氏は「文書の信ぴょう性に疑問を持っている」と述べる一方、昨年10月の日程について「確認が取れない。公式日程(の記録)は廃棄した可能性もある」と説明した。
 また、義家弘介副文科相から文科省担当者への指示をまとめたとされる「副大臣レク概要」の内容について、義家氏は「事実を確認中。この時期にさまざまな調整をしていたことは事実」と述べるにとどめた。【杉本修作】
 加計理事長、安倍首相「心の奥でつながっている友人」
 学校法人加計学園の加計孝太郎理事長と安倍晋三首相は1970年代に留学先の米国で知り合って以来の親友とされる。
 首相は2014年、学園系列の千葉科学大(千葉県銚子市)の開学10周年式典で「どんな時でも心の奥でつながっている友人、私と加計さんはまさに腹心の友。留学生時代、ともに遊び、語り合った。今でも忘れられない」とあいさつしている。
 首相の妻昭恵氏が会食に同席することもあるといい、15年12月のクリスマスイブには、首相が加計氏らと過ごしている写真が昭恵氏のフェイスブックに投稿されている。
 これまでの国会質疑などによると、昭恵氏は、学園系列のこども園の名誉園長を務め、同園のイベントにも政府職員2人を連れて参加したとされる。
 
国会の法務委員会では、「<共謀罪>午後、採決強行へ…野党は反発 衆院委」という運びらしいのだが、昨日の本会議でのこんな素晴らしい演説をNHKが中継してくれれば、もっと早く多くの国民に対して共謀罪の杜撰さを伝えることができたのではないだろうか、とオジサンは思う。
 
【山尾しおり 金田・法務大臣の不信任【全43分】 5/18 衆院・本会議】
 

posted by 定年オジサン at 12:18| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 加計学園疑惑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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