2017年07月26日

大山鳴動、ついに黒いネズミが墓穴を掘る

連合の神津里季生会長は今月13日、安倍晋三首相と会談し正式に労基法改正案の修正を要請したが、それは連合傘下の組合の合意も取らず連合幹部の独断であった。
 
そのため連合執行部による組織内への根回しが不十分だったため、今月下旬に開いた中央執行委員会で異論が相次ぎ、政労使合意は撤回に追い込まれることになった。
 
  「連合、『脱時間給』容認を撤回 政労使合意は見送り
 
労働組合の世界では、組合員の要求を聞いて議論を重ねて決定し、それを上部団体にあげていくという民主的な手続きを取る。
  
連合もそろそろ初心に返る時期に来ているのかもしれない。
 
ところが政治の世界ではまさにトップダウンが当たり前、トップを守るためには何でもするという輩の集まりでもある。
 
24日と25日の閉会中の衆参の予算委員会を見た町の声がとても興味深かった。
 
「あの人たちは、みんな東大出なのでしょう。相当、記憶力が悪いのか若年性認知症じゃないのかしら」
 
「あの人たち」とは、加計学園疑惑のキーパーソンと呼ばれた、東大工学部出身、旧建設省官僚から内閣官房に入った和泉洋人と、東大法学部出身で旧通産省官僚から首相秘書官になった柳瀬唯夫である。
 
オジサンの高校時代の同期で東大に行った連中の中には、「見るからに頭がキレソウ」ではないが記憶力は押しなべて抜群であったことを覚えている。
 
そんな優秀であった東大生も官僚になって政府側の一員になるとトタンに劣化してしまうかのようで不思議である。
 
和泉洋人は64歳なのでもう先はないが、若い柳瀬唯夫は、「“記憶ない”7連発で次官昇格の目 柳瀬審議官の素性と評判」という記事によれば、「柳瀬さんは次官候補の経産省のエースです。・・・フットワークが軽く、思ったことをズバズバ口にし、裏で暗躍するタイプではありません。ただ、次官ポストがかかっているだけに安倍政権を守るとハラを固めたようです」と、すべての記録を無き物にして国税庁長官に栄転した財務省の佐川局長に倣っているようである。
 
ところで、内閣支持率の大幅な下落の原因がどうやら自分にあると遅まきながらも自覚した安倍晋三首相は、2日間の閉会中審査では、意識的に「『どう喝』首相が4カ月で一変 『加計』答弁 自信消え『反省』を口に」となった。
 
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【東京新聞より】

 
しかし、24日には野党の各委員が耳を疑うような、「『加計』獣医学部新設 首相『1月に初めて計画知った』」という答弁をしてしまった。
 
これに対して昨日、ジャーナリストの安積明子が的確な指摘をしていた。
 
<加計問題、安倍首相の「1月知った」は酷すぎる>
 2017年07月25日 東洋経済ONLINE
・・・前略・・・
 第2次安倍政権成立以降、公にされているケースだけでも、安倍首相と加計氏は合計14回食事やゴルフで接触している。そのうち獣医学部が具体的に大きく動きだした昨年7月以降は6回と、なぜか頻度が一段と増した。
こうした客観的状況がありながら、加計学園にとっての一大事業である獣医学部新設の話が出た可能性を完全否定することは難しいのではないか。
加計氏は「関係業者」に該当する
そもそも会食について、安倍首相は「私が奢る時もあれば、加計さんが払うこともあった」と述べたが、これは2001年1月6日に閣議決定された「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」に抵触する恐れがある。
同規範は「国務大臣、副大臣及び大臣政務官の服務等」で、関係業者との接触等について「倫理の保持に万全を期するため」として、「@関係業者との接触に当たっては、供応接待を受けること、職務に関連して贈り物や便宜供与を受けること等であって国民の疑惑を招くような行為をしてはならない」と規定しているのだ。加計氏が獣医学部の新設を申請するのは、安倍首相が議長を務める国家戦略特別区諮問会議であり、加計氏は「関係業者」に該当するといえる。
もっとも国家戦略特区制度を利用した加計学園の獣医学部新設について、安倍首相は「知り得る立場にあったが、具体的に説明がなかった」と答弁。そして加計学園が獣医学部新設を申請している事実を知った時期について尋ねられると、「(今年)1月20日に正式に決定した」「この時に知るに至った」と答えている。
 しかしながら2016年11月9日に開かれた第25回国家戦略特別区域諮問会議で、安倍首相自身が「獣医学部の設置」を決定した。また2017年5月8日の衆議院予算委員会で民進党の宮崎岳志衆議院議員の質問に対して、「第2次安倍政権発足後も、内閣総理大臣が本部長である構造改革特区本部においてこの提案に対する政府の対応方針を決定しており、他の多くの案件と同様、本件についても知り得る立場にあった」と自ら述べている。
これで「加計学園が獣医学部の新設を申請していることを1月20日まで知らなかった」と主張するのは、全く苦しい言い逃れといえるだろう。多くの国民が論理的にも破たんしていると考えるのではないだろうか。
さまざまなところで綻び
疑惑を深める矛盾はまだある。獣医学部の設置が正式に決定した前日の11月8日、文科省は「加計学園への伝達事項」なる文書を作成し、高等教育局専門教育課の担当者から設置室、私学部関係者宛てに送付した。
松野一博文科大臣が「本物だ」と認めた「加計学園への伝達事項」
その内容は、翌日の正式決定に沿うように文科省が加計学園に「指導」するもので、その指導内容に過不足がないか省内で事前確認したものだ。
「まさに加計ありきで文科省が動いていた証拠といえる。これは試験前に試験官が受験生に問題の範囲を教えるようなものだ」
民進党の予算委員会次席理事の大西健介衆議院議員はこう批判した。実はこの文書は文科省の追加調査の中で出てきたもので、7月24日の閉会中審査で玉木雄一郎衆議院議員がパネルで使おうとしていたものだったが、与党の理事らが「正当性に疑義がある」として反対していた。ところが予算委員会では一転して松野一博文科大臣が「本物だ」と認めてしまった。
「これには与党の予算委員会理事たちも委員会の後に、首をひねっていた」と大西氏は話す。
さまざまなところで綻びを見せる加計学園問題だが、それを解明するためにはやはり加計孝太郎理事長自身が説明することが必要だろう。安倍首相は冒頭で「常に国民目線に立ち、丁寧な上にも丁寧に説明を重ねる努力を続けていきたい」と述べたが、その言葉が本意から出たものなら、加計氏にも振りかかる疑惑を払拭するために、その心友に国会に出向くように説得してもよいのではないだろうか。
 
社民党の福島瑞穂も自分のサイトで、とのタイトルで過去の国会での安倍晋三首相とのやり取りから明らかに「加計学園問題で安倍総理が虚偽答弁」と断じてした。
 
衆参予算委員会で安倍総理は、加計学園の獣医学部新設計画を初めて知ったのは今年1月20日と答弁しましたが、これは明らかに虚偽答弁です。私の予算委員会質問と質問主意書に対しては、国家戦略特区以前の、構造改革特区への申請時点から知っていた旨答えています。
 
虚偽答弁を繰り返していた稲田朋美防衛相を罷免できない理由は、まさに自分も虚偽答弁していたからであった。
 
<首相、迷走と訂正 「加計」答弁で先月と矛盾>
 2017年7月26日 朝刊 東京新聞
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 安倍晋三首相は25日の参院予算委員会の閉会中審査で、学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設計画を把握したのは、今年1月20日だと重ねて表明した。野党から先の通常国会での答弁との食い違いを指摘されたのに対し、首相は「急な質問で整理が不十分で混乱していた。おわびし、訂正したい」と過去の答弁を修正した。迷走する首相答弁に対し、野党は「全く信頼できない」と反発。学園の加計孝太郎理事長の証人喚問を要求した。 (金杉貴雄)
 首相は24〜25日の衆参予算委の審議で、国民の疑念を払拭(ふっしょく)するきっかけをつかみたい考えだったが、答弁修正で自身の発言の信頼性を損なう結果になった。野党は引き続き国会審議を求めており、問題の沈静化は見通せない。
 首相は参院予算委で、愛媛県今治市で獣医学部を新設する加計学園の計画を把握した時期について「(国家戦略特区での)申請を決定する段階の今年1月20日に初めて承知した」と改めて強調した。首相は6月16日の参院予算委では、加計学園の計画を知った時期について「構造改革特区で申請されたことは承知していた」と述べていた。
 今治市は2007年から14年まで15回にわたり構造改革特区で獣医学部を申請し、07年当時、事業者候補を「加計学園」と明記していた。政府が今年4月に閣議決定した答弁書では、首相が計画を把握した時期に関し「今治市からの構造改革特区提案に加計学園が候補と記載されている」と明記していた。
 民進党の蓮舫代表や共産党の小池晃氏らは、首相の「1月20日」との説明はこうした経緯と「矛盾している」と追及した。
 これに対し、首相は過去の答弁に関し「今治市、加計学園の申請など整理が不十分なまま答えた」と説明した。第二次安倍政権以降も4回あった構造改革特区での今治市の提案も「全く認識していなかった」と答弁を修正した。
 一方、山本幸三地方創生担当相、山本有二農相、松野博一文部科学相の三閣僚は、計画認定前の昨年8〜9月に加計氏の訪問を受けたと明らかにした。うち山本幸三、有二の両氏は「獣医学部新設が話題になった」と認めた。
 小池氏は「(加計氏は閣僚に)なぜ次々と会えるのか。担当閣僚は獣医学部構想を知っているのに、首相だけが知らないとは信じられない」と疑問視した。
<構造改革特区と国家戦略特区> 構造改革特区は、国の規制を地域限定で緩和し地域を活性化させることを目的に2002年に創設された。自治体や企業などからの提案を受け、各省庁が審査する。国家戦略特区は第2次安倍内閣が13年、成長戦略の柱として導入。首相を中心として政治主導で認定し、政権の政策がより反映されやすいとされる。
 
やはり「虚偽答弁」の真意は昨日の予算委員会でパネルで提示された以下の記録であろう。
 
当然、事前に質問内容と配布資料、使用するパネル党は事前に理事会に提出され与野党の合意を得るののであり、安倍晋三首相も事前に分かっていた。
 
【第2次安倍内閣における安倍総理と加計氏の接触記録】
2013年11月18日 午後6時33分、東京・赤坂の日本料理店Sで加計氏と食事。
2014年6月17日 午後6時30分、東京・芝公園のフランス料理店CでA氏、加計氏らと食事。
2014年12月18日 午後7時4分、東京・銀座の中国料理店H。A氏、加計氏と食事。
2014年12月21日 午後6時55分、東京・赤坂の飲食店K。昭恵夫人、加計氏らと食事。
2015年8月15日 午後5時40分、(山梨県鳴沢村の別荘)A氏、加計氏、本田悦朗内閣官房参与らと食事。
2015年8月16日 午前7時、山梨県富士河口湖町のゴルフ場Fカントリー倶楽部。A氏、加計氏、本田内閣官房参与とゴルフ。
2015年9月21日 午前7時57分、山梨県鳴沢村のNゴルフ倶楽部。加計氏、友人、秘書官とゴルフ。
2016年3月18日 午後6時36分、東京・赤坂の日本料理店S。A氏、加計氏と食事。
2016年7月21日 午後6時25分、山梨県富士河口湖町の焼き肉店T。B氏、加計氏と食事。
2016年7月22日 午前7時19分、山梨県山中湖村のゴルフ場Fゴルフコース。B氏、加計氏らとゴルフ。
2016年8月10日 午後6時21分、山梨県富士河口湖町の居酒屋R。加計氏、秘書官らと食事。
2016年8月11日 午前6時42分、山梨県山中湖村のゴルフ場Fゴルフコース。A氏、加計氏らとゴルフ。
2016年10月2日 午後6時、東京・宇田川町の焼き肉店Y。A氏、C氏、加計氏らと食事。昭恵夫人同席。
2016年12月24日 午後6時2分、東京・丸の内の鉄鋼ビルディング。同館内のエグゼクティブラウンジでA氏、加計氏、昭恵夫人らと食事。
 
要するに、2013年11月から2016年12月24日の間で、「加計学園の獣医学部新設計画を把握」していれば、当然、「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」の「(6)関係業者との接触等倫理の保持に万全を期するため、
@ 関係業者との接触に当たっては、供応接待を受けること、職務に関連して贈物や便宜供与を受けること等であって国民の疑惑を招くような行為をしてはならない。」に明らかに抵触しているわけで、それを逃れるために見え透いた虚偽答弁をしてしまった姑息な安倍晋三首相は、自ら深い墓穴を掘ってしまった、とオジサンは思う。

posted by 定年オジサン at 12:26| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 安倍晋三 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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