2016年08月01日

最大組織は無党派層、そして悪夢が現実に!

東京都知事選の投票率は、前回2014年の46.14%から13.59ポイント上昇し59.73%だった。
 
特に女性の投票率は61.22%で、男性の58.19%を約3ポイント上回った。
 
都知事選では近年、男性の投票率が女性を上回る傾向があるが、今回は小池百合子が「初の女性都知事実現を」と訴えたことで女性の関心が高まったかもしれない。
 
都知事選告示10日後の複数のメディアの世論調査の結果通りとなって、大きな波乱、予想外の大逆転はなかった。
 
そして、大手マスメディアの人海戦術を使った出口調査の正確さが今回の選挙でも見事に示された。
 
投票終了時刻の午後8時を過ぎた時点でNHKは特別番組冒頭で小池百合子の当確を出していた。  
 
讀賣新聞は、出口調査を240か所の投票所で実施し、有権者1万669人から回答を得た結果、無党派層の49%が元防衛相の小池百合子に投票し、元総務相の増田寛也の19%とジャーナリストの鳥越俊太郎氏の18%を大きく引き離したと報道している。
 
朝日新聞もほぼ讀賣新聞と同規模の出口調査を行い、やはり無党派層の過半数をしめた候補者が当選したと報じた。 
 
<都知事選、小池氏に幅広い支持 朝日新聞出口調査>
 2016年8月1日04時02分 朝日新聞DIGITAL
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 東京都知事選で初当選した小池百合子氏は、自民党内の調整がないまま唐突に立候補表明したために党幹部らの逆鱗(げきりん)に触れ、与党を敵に回す形で選挙戦に臨んだ。そんな姿が無党派層の過半数、野党支持層の一部の票を呼び込んだばかりか、多くの自民支持層の共感も得たようだ。
 朝日新聞社は都内180投票所で出口調査を実施、1万185人から有効回答を得た。それによると、自民支持層のうち49%が小池氏に投票し、自民が推薦した増田寛也氏の40%を上回った。公明支持層は69%が増田氏に投票したが、小池氏に24%が流れた。
 鳥越俊太郎氏は、さきの参院選で一定の成果を得た4野党共闘に乗った。ところが、4党支持層の票は鳥越氏でまとまらず、民進支持層で鳥越氏に投票したのは56%にとどまり、28%が小池氏に投票した。
 小池氏は共産支持層の19%を取り込んだほか、社民支持層、生活支持層の2割弱の票を得た。4野党共闘の最大の援軍になるはずの無党派層も鳥越氏には19%だけで51%が小池氏に回った。おおさか維新支持層は60%が小池氏に投票した。
 投票者の年代別、性別にみると、小池氏は偏りなく票を集めた。増田氏は30〜40代で振るわなかった。鳥越氏は高齢層に偏り、20代では10%に満たなかった。
・・・後略・・・
(峰久和哲)
 
結果的には「組織選挙」を行った与野党が見事に惨敗したのだが、国政選挙と異なり必ずしも固定的な組織票のたし算だけでは勝てないことが実証されてしまったようである。
 
組織選挙では絶対的な実績がある自民党は「箱物選挙」と呼ばれる支援者を動員しての演説会などを繰り広げたが、それが裏目になったこともあり、主要3候補で選挙期間中、「空中戦」と言われる街宣車での遊説回数と遊説先が断トツの候補者に負けてしまった。
 
本来ならば与党分裂という、敵失によってできた状況で参院選並みの野党共闘を続け統一候補なら、「楽勝」と考えていた野党側の落胆振りは今後しばらくは尾を引きそうである。
 
自民党が今後の改憲論議に引き込もうとしている民進党内では、「『鳥越氏を連れてきた責任を全うせよ』 民進・松原仁都連会長が岡田克也代表を公然批判」と自民党に近い右派議員が騒ぎ始めている。
 
そして、讀賣新聞の社説では、「岡田代表不出馬 『民共共闘』の限界ではないか」というタイトルで、こんなことまで言われる始末である。
 
9月15日の代表選では「岡田路線」の是非が主要論点になる。
「政権選択」が問われる衆院選でも共産党と協力するなら、自公政権に代わって、どんな政権を目指すのかを明示し、現実的な政策合意を行うことが欠かせない。
「政権交代可能な政党」を目指す以上、本来、外交・安保政策は大筋で自民党と共有できることが望ましい。その点を十分に踏まえた議論が求められよう。  
 
野党共闘の分裂を狙った安倍政権の意を汲んだ記事である。
 
これ以上の都知事選の分析は「都知事選は予想通り小池百合子の圧勝。今回の敗因は何か」という有名政治ブロガーにお任せするが、時間のある方はじっくり読んでいただきたい。
    
やはり、これからのことが重要であり、心配事になる。 
   
<悪夢が現実に! 都知事選は小池百合子が圧勝、2位の増田寛也、3位の鳥越俊太郎に大差>
 2016.07.31 リテラ
・・・前略・・・
 それにしても、問題はこれからだ。本サイトが指摘してきたように、小池は「既得権益」や「既成政党」に挑む改革派のようなイメージをふりまいているが、その本質は、ヘイト勢力の在特会(在日特権を許さない市民の会)とも近いゴリゴリの極右。都知事が大きな権限をもつ教育や福祉でこれまで以上の弱者切り捨てが進むだろう。
 また、国政への影響も心配だ。永田町では数日前からこの結果を予測しており、安倍首相も昨日、増田の応援に立つことを予定しながら、恥をかくのが嫌で逃げ出した。一方、民進党の岡田克也代表が昨日、代表選不出馬を表明したのも、都知事選の責任を問われるのを避けようとしたからだと言われている。
 いまは、距離のある安倍首相と小池だが、この空気を考えると、この先、両者が合体し、改憲で共同歩調をとる可能性も十分ある。
 「昨日、安倍首相は橋下徹元大阪市長と会談をもちましたが、これは明らかに、改憲に向けた衆院解散をいつ打つかという相談でしょう。橋下氏が衆院に出馬できるタイミングで解散しようという計画が話し合われたんじゃないかと言われている。もしかしたら、この動きのなかに、小池を組み込むということも考えられます。そうなればものすごい勢いになるかもしれません」(全国紙政治部記者)
 小池には政治資金をめぐる疑惑がくすぶっており、都知事当選後にそれが噴き出るのではないかと言われていたが、もし、安倍政権と一体化すれば、マスコミは弱腰になり、追及も難しくなるだろう。
 そして、野党のほうは、岡田の不出馬で民進党の権力構造が変化し、野党共闘が機能しなくなる可能性も考えられる。
 もしかすると、今回の都知事選が本当の終わりの始まりの大号令になるかもしれない。
 
メディアが本来の使命を放棄し、右翼が跋扈するような「本当の終わりの始まり」にならないためには、「サヨクにもポピュリズムの旗手が必要」と作家の島田雅彦は言う。 
 
<作家・島田雅彦氏 「サヨクにもポピュリズムの旗手が必要」>
 2016年8月1日 日刊ゲンダイ
 「日本は現在、歴史上最悪の政権が居座っている」と断じる。安保法制や憲法をめぐる国家の暴走。30年以上前の学生時代に「優しいサヨクのための嬉遊曲」でデビューした作家は、デモの復活や路上で声を上げる市民の姿に、「いまこそサヨクの価値を見直すときがきた」と言った。だが、参院選で野党共闘は勝てなかった。ますます暴政を振るう安倍政権に、サヨクはどう対峙していったらいいのだろうか。
 
――参院選で野党が勝てなかった要因はどこにあると思いますか。
「改憲か護憲か」という対立が無化され、有権者も自民党の争点隠しにまんまとはまり、「自民党でいいや」と諦めてしまった。もちろん、改憲と護憲の対立はありますが、具体的な改憲案が議論されることはないまま、自民党は思考停止し、有権者もそれに従ってしまった。神武天皇実在論を唱えるヤンキーをトップ当選させてしまう事態に神奈川県民として、民度の低さを恥じています。
――「改憲」というテーマが曖昧だから、問題意識として有権者に浸透せず、それがテーマになり得なかったと?
 そうです。「自民党の改憲案に反対」という立場はよくわかりますが、よりリベラルな改憲というのもあり得る。一方で、憲法9条に関しては、改憲に対する抵抗感が少ない人の中でも、9条自体を変えることへの抵抗はものすごく強い。だから改憲派も決して「9条を変える」とは言わない。変える気満々ですが、言えば不利になるということがわかっているから隠すのです。
――改憲と護憲で分けること自体がナンセンスだということですね。
 9条を変えることは難しいので、改憲派は憲法を停止させる権利、つまり「緊急事態」を宣言しやすくすると思います。99条の憲法順守義務(「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」)に手を付ければ、憲法を停止できます。そうすれば、9条に手を付ける必要もない。
――その意味では、政府が憲法を停止させることまで視野に入れているという危機感を、野党は有権者に伝えることができませんでした。
 民進党は本来ならば、政権に対する徹底した批判スタンスを強めるべきだったと思います。政権側がよく代案を出せと言いますが、簡単なことで、政権と正反対のことを代案にすればいい。ところが、(前身の)民主党がもともと自民党の保守のお株を奪うところから出発しているので、正反対のスタンスに及び腰になった面は否めません。結果的に、共産党と手を組まないということで援護射撃した形になってしまいました。
■「サヨクは大同団結が苦手」
――「サヨクは内部分裂しやすい」と、ご著書でもお書きになっていました。やはり権力がない中での野党共闘は、セクト主義になる運命なのでしょうか?
 もともとサヨク、リベラルは、意見の多様性を非常に重視するので、活発に議論します。だから大同団結は苦手。やはり、選挙には不利に働きますよね。
――多数を得る選挙ではなかなか勝てない理由がそこにある。
 本来、民主主義は多数決の論理ではないんです。最終的な結論を出す時のやむを得ない最終手段であって、民主主義の本義は議論をすることです。そこでは少数意見も尊重し、議論を重ねていくことで、必ずしも多数ではない意見が説得力を持った場合に逆転もし得る。ところが民主主義を多数決だと取り違えている連中が権力の座に居座ると、「問答無用」になってしまう。今の自民党に己がポリシーを持つ、少数意見を口にする議員がいますか? 党議拘束をかけられたイエスマンだけです。
――それを今の政権はことさら逆手に取っています。
 ウヨクには意見がないが、サヨクより権力欲があるので、常に強いものになびく。長いものに巻かれる。リーダーシップのある人を担ぎ上げて、できるだけ異論を差し挟まずに同調する。これがウヨクの特徴です。論争をすればウヨクの方が負けるに決まっています。それがわかっているから、議論せず、数の論理だけで進んでいこうとするのでしょう。
――その結果が、いまの安倍政権のような独裁であり、ポピュリズムですね。しかもこの政権は国民の衆愚性を煽る。リベラルアーツを否定して、教育現場から教養も剥奪しようとしています。
 教育現場はかなり混乱しています。18歳から選挙権が適用され、高校で主権者教育が行われることになりました。しかし、教育委員会などはそもそも高校生について、同調性、協調性を高めることを絶対使命のように指導してきたので、現場の教師に求められることに矛盾が生じているのです。高校を出たての子たちは同調性、あるいは学校の規則の順守を最優先に鍛えられてしまっているので、いざ選挙権をもらったからといって、いきなり自由な政治活動や言論活動にデビューというわけにはいかない。私が教えている法政大学の同僚が、先の参院選での投票先について学生に無記名のアンケートをとってみたんですね。結果はがっかり。大人たちの支持率とほぼ同じで、55〜56%が改憲政党に投票していました。
 「民進党・山尾志桜里さんはマドンナになりうる」
――野党は戦い方を変えなきゃいけませんね。まだ復活の余地はあるのでしょうか?
 やっぱり旗印というか、旗手が必要です。現状、ポピュリストってウヨクじゃないですか。安倍首相も橋下前大阪市長もそうです。ウヨクポピュリズムに対抗するためには、サヨクポピュリズム、リベラルポピュリズムが必要なんですよ。過去、社会党が大ブレークした時にはマドンナ旋風があって、土井たか子党首の個人的な人気に支えられていました。そういう人材が出てくれば、ずいぶん潮目が変わるんじゃないか。私は個人的には、山尾志桜里さん(民進党政調会長)はマドンナになりうると思います。それから、サヨクの祈り、愚痴、あるいは正義を唯一国会の場で代弁してくれるのが山本太郎さん(生活の党共同代表)だと思っています。
――ウヨクポピュリズムに対してサヨクはよほどの自覚が必要ですね。
 イタリアも同じような問題を抱え続けてきて、ベルルスコーニというウヨクポピュリストが政権に返り咲くのを阻止するために、共産党(の後継政党)を中心に野党が共闘した。左派には大学の先生が多い。政治でも経済でも、普段は大学で教えているインテリが、非常に理性的に政治を進めています。
――安保法制に反対したり、都知事選への出馬を検討した石田純一さんが干されてしまうのがいまの芸能界です。ハリウッドのように、もっと芸能人や作家も声を上げるべきだと思うのですが。
 いまの政権が許し難いのは、自民党とは関係ない企業や組織にまで人事的な脅しをかけてきていることです。露骨にサヨクの顔を見せてしまうと、学生なら就職に不利かなと思ってしまう。会社員なら出世に響くんじゃないかと考える。自由業の人も同じで、広告代理店から締め付けられるんじゃないかという不安を抱えていると思いますよ。
 ■「戦前回帰を唱えること自体が集団ヒステリー」
――極右ポピュリズムの台頭は世界的な傾向です。その背景に資本主義のパイの限界があるとすると、人間としての豊かさの価値観を考え直す必要があると思いますか。
 経済でも安全保障でも対米従属しか選択肢がない中で、戦前回帰を唱えること自体が集団ヒステリーなんです。しかし、日本会議のように国家神道の復活を唱えても、外交や経済、安全保障には何の役にも立たない。ただ、傷ついた自我を仲間内で癒やし合う効果しかない。ところで、今後、AI(人工知能)がさまざまな業種に進出してきたら、労働や経営の合理化が図られることになります。その時、人間はものすごく暇になる。その時間をどう過ごすか。人間らしく生きていくために、農業などの第1次産業へUターンするというライフスタイルはひとつの選択肢だと思います。機械任せで退化した能力のリハビリという意味もある。それから人は疎外感を抱くと、政治参加するか、宗教に走るんです。いまデモに参加している人たちを見ると、意識の高い主婦や年配の方も多い。その一方で、日本会議のような宗教に救いを求める人も増えるでしょう。
――また、AIに仕事を奪われ、生活が苦しくなる人もいるわけですよね。
 ネガティブに考えれば、そうです。貧困に陥った人が「みんな滅びてしまえ」とやけっぱちになれば、そこから戦争待望論が広がる恐れがある。戦争は緊急事態ですから、基本的人権や国民の自由と権利の制限につながります。政府が国民をタダ働きさせたり、貯蓄を巻き上げたりする事態になってからでは、権力の暴走は止められない。そもそも、戦前回帰を志向する面々は自分たちが永遠に権力の座にとどまれるとでも思っているのでしょうか? 彼らだって国民のひとりであり、権利と自由を奪われる側の人間であると考えたことがないのだとしたら、愚か過ぎますね。(聞き手=本紙・小塚かおる)
▽しまだ・まさひこ 1961年東京生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒。83年大学在学中に書いた「優しいサヨクのための嬉遊曲」が芥川賞候補となり、作家デビュー。84年「夢遊王国のための音楽」で野間文芸新人賞。92年「彼岸先生」で泉鏡花文学賞。2006年「退廃姉妹」で伊藤整文学賞。08年「カオスの娘」で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。10年下半期から芥川賞選考委員を務める。現在、法政大学国際文化学部教授。
 
自民党が18歳以上という選挙権年齢を引き下げたのは、安倍政権による教育基本法の改悪の効果が出てきたからであり、それが先の参院選挙の改憲政党への投票行動という結果になっている。
 
都知事に当選した小池百合子があるテレビ局でのインタビューで「うまく追い風に乗られましたね」との問いかけに、「いいえ、私は自ら風を起こしました」と、さすが2位以下を圧倒的に引き離した当選者らしく堂々と答えていた。
 
現在の野党共闘の中心人物はみんな顔の怖そうな男性だ、という声をよく聞く。
 
最大組織の「無党派層」や女性票を得るには、右翼に対抗した「サヨクポピュリズム、リベラルポピュリズムが必要」であり、民進党や共産党から新しい「マドンナ旋風」を引き起こす人が出てこなければ、今後も濁った右翼の空気を日本から吹き飛ばすことはできないであろう、とオジサンは思う。

posted by 定年オジサン at 12:01| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月30日

今日でお別れ、都知事選狂騒

本格的な暑さが到来し、この炎天下での60歳超(中には70歳超)の候補者たちの東奔西走も午後8時で終わりを告げる。
 
主要3候補とメディアが書き立てた候補者の順位は大きな変動もなく、最後の1日は政策論争よりは有権者への情緒的な訴えと、それと並行してウグイス嬢の単独の候補者名の連呼が都内各地で繰り広げられることであろう。
 
都民ではないオジサンとしては高みの見物しかできないのだが、いくつかのメディア記事から各候補者の明日の姿を勝手に思ってみたい。
 
石原『厚化粧』発言で女性離れ深刻 増田寛也氏は完敗危機
   
26日に行われた増田寛也候補の「個人演説会」に国会議員、都議、区議を投入し、保守票を固めるつもりだったが、石原慎太郎元都知事の、相変わらずの差別発言により多くの中年女性から総スカンを食らってしまった。
 
さらに、石原の発言中の増田の様子をテレビで見たが、その場で石原発言に対して会場の支持者に詫びれば男を上げたかもしれぬが、座ったまま石原を見つめるだけで、上のものには逆らえない小役人の姿を曝け出してしまった。
 
この男が都知事の椅子に座れば、旧態依然とした闇の都議会には逆らえない都政となることは必至である。
 
【東京都知事選2016】三軒茶屋街頭演説会(鳥越俊太郎候補・澤地久枝・瀬戸内寂聴メッセージ)

 
最後の数日となれば、鳥越俊太郎候補も、当初は「40秒演説」と陰口をたたかれていたが、この時は13分近くも話し最後は「脱原発」を強調し他の2候補との違いを見せつけていた。
 
しかし、最大のサプライズと期待していた宇都宮健児弁護士の応援演説は実現しそうにない状態になっていた。
しかも、都知事選の最後の詰めの段階で、野党共闘の要の民進党は、党内の勢力争いを露わにしてきた。
 
<「反岡田」勢力、候補擁立へ調整加速 一本化模索も党内対立顕在化>
 2016.7.29 21:59 産経新聞
 民進党が9月15日投開票で調整している岡田克也代表の任期満了に伴う党代表選をめぐり、共産党との共闘路線に不満を募らせる「反岡田」勢力が会合を開くなど、各グループが候補者擁立に向けた調整を加速させている。旧維新の党出身議員は新グループ結成に向けて来週にも会合を開く方針で、旧民主党時代から続く党内対立が顕在化してきた。
 反岡田勢力の筆頭格の1人である細野豪志元環境相は29日昼、自身の派閥「自誓会」の幹部会合を都内で開き、他グループの動きなど情報を持ち寄り、党内情勢の分析を行った。細野氏は保守系議員に影響力を持つ前原誠司元外相や長島昭久元防衛副大臣らと候補者一本化を模索している。
 長島氏も同日、馬淵澄夫元国土交通相と会談し、候補者一本化に向けて意見交換した。
 一方、旧維新の党出身の江田憲司代表代行は、来週前半に自身が会長となる新グループ結成の会合を開く方針。予定者約20人が集まれば、党内最大規模の勢力となることから、代表選でキャスチングボートを握る戦略だ。
 旧維新の党が掲げてきた国家公務員の人件費削減などの改革を進める候補者を支える考えで、江田氏は産経新聞の取材に対し「(改革姿勢を)しっかりと発信できる候補者がいないなら、グループから候補者を立てる可能性も否定しない」と述べた。
しかし、一部議員は「江田氏の個人的な思いで決定ではない」と反発。新グループは結成前から足並みの乱れを露呈している。
 また、党内では参院選や東京都知事選で民共共闘を進めた岡田氏の責任を問う声も強い。大畠章宏元国交相のグループは27日夜に都内で会合を開き、「党運営をこれ以上は任せられない」として岡田氏の再選に反対する方針を確認した。
 こうした動きに続投を見据える岡田氏は27日夜に都内のホテルで野田佳彦前首相と会談し、出馬に向けた地ならしを始めた。岡田氏は8月上旬にも代表選への態度を表明する見込みで、各グループの争いが本格化することになる。
 
これが現在の野党共闘の実態であり、民進党が旧社会党時代の議員から、元自民党やほぼ自民党といった議員たちの「ごった煮」状態をきちんと解消しないと、今後の衆院選での野党統一候補は幻となる。
 
さて、宇都宮健児弁護士と共に格差と貧困問題に取り組んでいた、週刊金曜日の編集委員の一人でもある雨宮処凛が同誌の先週号でこんなことを書いていた。
 
<東京都知事選を期に>
 参院選が終わったと思ったら、今度は都知事選だ。
 告示日ギリギリのタイミングで出馬を取り下げた本誌編集委員でもある宇都宮健児氏。どれほど断腸の思いだっただろう。心中を察することしかできないが、この決断を重く受け止め、鳥越俊太郎氏に勝ってもらうしかない。
 何しろ宇都宮氏から渡されたバトンには、この数年分の思いが詰まっている。2度の都知事選を経ての、200万近い人々の「なんとかして!」という叫びが詰まっている。
 そんな鳥越氏は、宇都宮氏の政策を参考にすると言っているらしい。この部分で手を抜いたら黙っていないぞ。そう思いながら改めて宇都宮氏のサイトで政策を見ていたら、なんだかワクワクしてきてしまった。
 脱貧困東京宣言の策定・公表。
 最低賃金1500円を目指すこと。
 公的住宅の建設再開。
 家賃補助制度の導入。
 返さなくてもいい奨学金の創設。
 長期夏休みで子どもが学校給食を無料で食べられる制度の検討。
 東電の大株主として、原発再稼働と原発輸出に反対。
 そして改憲反対。
 動物殺処分はしない。
 ヘイトスピーチには都知事自らカウンターアクションに立つ(!)。 
 これを全部取り入れて、鳥越氏が都知事になったら。そう思うだけで、自動的に妄想が膨らんでいく。
 たとえばこの17年間、ただのひとつも新規建設されていない都営住宅。これが増えたらどれほどの不安定層の生活は楽になるだろう。もはや東京の代名詞になっている「高家賃」だが、たとえ都営に入れなくても、上記政策のように家賃補助制度なんかがあったら本当に多くの人が救われるはずだ。そうなれば、らいふぃスタイルが変わる。文化が変わる。「高い家賃のための長時間労働」から解放されたら、新しいものがたくさん生まれる。家族と過ごす時間。新しい産業。その上最賃が1500円になったら消費だって活性化されるだろう。
 あまりにも楽観的と言われるかもしれない。だけど都知事選を機に私たちは大いに理想を語り合うべきなのだ。通勤ラッシュがもう少しなんとかならないかとか。子育てのためのこういうシステムがあればいいのにとか、子ども食堂にこういう支援をとか。この際、どんどん自分たちの声をぶつけてみればいいのだ。そして東京から「こんなことだってできる」ということを発信したい。
 みんなが急いでいて、せわしなくて、剥きだしの競争社会で、殺伐とした東京。
 そんな東京がもう少し優しい街になったら、この国の風景はきっと変わると思うのだ。
 
その通りだと思う。
 
格差と貧困の芽を東京からなくす。 
 
しかし明日の投票結果ではたして期待できるのか?
 
仮に鳥越俊太郎が当選しても、とても手に負える政策ではないかもしれない。
 
むしろ今後4年も体力がもつのかが心配される。
  
最悪、かつ次善の策は、スタートダッシュの勢いのまま当選した小池百合子が、都議会のドン・内田茂都議と徹底的に戦い、都議会自民党も“内田派”と“小池派”に割れ、ついに来年の都議選の結果次第では大波乱が起き、その責任をとって小池都知事が「前任者たちに倣って」2年目で辞職。
 
新たな都知事選となり市民連合と共産党推薦の宇都宮健児が立候補して、前述した政策の数々を都民に説明し、圧倒的な支持を受けて新都知事となる。
 
こんな真夏の夜の夢を今夜から毎晩見ることにしよう、とオジサンは思っている。     

posted by 定年オジサン at 10:28| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月25日

「政治とカネ」追及に熱心なテレビが追及しない都知事候補

週末の都知事選に関する週末の世論調査結果では、各紙の表現は微妙に異なるが、いずれも小池百合子候補の優勢振りが見出しに踊っていた。
 
小池氏優勢、増田氏追う 鳥越氏苦戦 都知事選情勢調査」(朝日新聞)
 
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【朝日新聞DIGITALより】
 
小池氏リード 増田氏、鳥越氏追う 本紙調査」(毎日新聞)
 
小池・増田氏競り合い、鳥越氏が追う…都知事選」(讀賣新聞)
 
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【讀賣新聞より】

 
朝日と讀賣の「支持政党別投票先」の支持政党の対象に、揃って支持政党に共産党が入っていないのは、数からして取るに足らないとしているのだろうか。
 
別のメディア調査では共産党支持者の3割が小池支持という結果もあった。
 
さらにその結果分析は、宇都宮健児弁護士を支援していた市民団体が宇都宮弁護士が立候補辞退する際に「私の政策は全て鳥越さんにお預けしました」と言ったにもかかわらず、鳥越俊太郎候補が街頭演説で宇都宮弁護士から託された政策を話していない、との不満から小池支持に回ったということであった。
 
分裂した与党よりも、候補者を絞った野党側の方が内部分裂しているかの様相である。
 
いずれにしても「三つ巴の争い」から早くも順位が色濃く付き始めてしまった感がある都知事選。
 
そもそも「政治とカネ」という問題で2人の都知事が連続して任期途中で辞任したという経緯から、少なくとも「カネ問題」に関してはクリーンな候補者選びを、との観点から各政党は政治家を候補対象から除外していたはずである。
 
しかし実態は知事選レースの先頭を走っている小池百合子には、
 
小池百合子氏の政治資金 使い道はあの“号泣県議”ソックリ」 
 
小池百合子氏「裏金疑惑」 都議補選に出馬“元秘書”の正体
 
とまさに「カネ疑惑」だらけであり、2番手に躍り出ているらしい増田寛也に関しても、 
 
増田寛也『ほとばしる無能』を都知事候補に担ぐ石原伸晃&自民都連
 
増田寛也と『西松建設』
 
などと、実務型の政策通とはほど遠い過去がある。
 
「政治とカネ」の追及には熱心だった週刊文春は、上記のような内容を本来ならば記事にして都民に知らせるべきであった。
 
しかし文春の新谷編集長は安倍晋三の最側近で、一昨年の選挙報道をめぐる圧力文書を放送局に送りつけた萩生田光一・内閣官房副長官と早稲田実業高校の同窓であり、まさに「チーム安倍」の一員でもある。
 
もっとも週刊文春自体としては「身体検査は『真っ黒』? 小池百合子氏に新たな政治資金疑惑が浮上」という記事も書いていることだけは付け加えておく。
 
少なくとも都知事に現在もっとも近い所を走っている小池百合子のいくつかの言説から、都知事としての資質欠如の実態を明らかにしておきたい。
 
騙されるな! 小池百合子は“女性の敵”だ! 待機児童を狭い部屋に詰め込み、女性だけに育児押しつけ、性差別丸出しの少子化論も…
 
<いかに国際都市の首長にふさわしくないヘイト体質の持ち主であるか>
●女性の声を政治に反映させようというような意志はおろか、女性がいま置かれている立場や生活不安を理解しようという気は、まったくない。むしろ、石頭な男性議員なんかよりももっとゴリゴリのマッチョ思考をもった女性だ。
●「(保育士に)その空き家でもって生活をしていただくことが、真の意味の待遇改善に繋がると、このように思うんですがいかがでしょうか! 家を使うんです!」
 
 つまり、保育士の給料は増やさないが、「ただ空いているアパート、ちょっと古びた一軒家」に住まわせてやる、と言うのである。
「保育ママ、保育オバを活用する」というが(「保育オバ」という謎ワードへのツッコミはとりあえず置いておく)、どうして子育てにかかわる人間を女性に限定させるのか。小池氏は“女性の活躍を体現できるのは女性知事の私しかいない”と胸を張るが、結局は保育を女性にだけ押し付け、男性が子育てに参加する機会を奪っているに過ぎない。
 
●〈(少子高齢化の問題は)今時の女性が結婚に価値を見いださず、結婚したいと思わなくなったことにある。「この人の子供を生みたい」という気にならないことにある〉
〈社会心理学的には、女性はどんなに社会的、経済的に強くなったとしても、どこかで、誰かに守ってもらいたいという「シンデレラ・コンプレックス」を持つものである〉
●〈ところが、最近の男性は女性化する一方で、むしろ自分が守ってもらいたいような母性愛を求める傾向が強いようだ。このすれ違いこそが女性に結婚や出産を思いとどまらせる原因となっているのではないか。つまり、頼もしい男性が決定的に減っていることこそが、少子化の最大の原因というのが小池説である〉
 
「だからこそ、最後にもう一度言っておきたい。小池氏は“自民党にパージされても腐敗した都政に挑むジャンヌ・ダルク”などでは決してない。ヘイト体質も、政治資金の使い方も、保育園問題など社会福祉に対する姿勢も、そして女性や性的マイノリティへの視線も、安倍自民党のそれとまったく同じであり、「反自民」というポーズはとんだ“茶番”でしかないのだ。
 清楚な山の手セレブマダムふうの見た目に騙されてはいけない。あれは仮面だ。内面はたんなる上昇志向と権力欲で膨れあがった昭和ジジイなのだということを、どうかくれぐれも忘れないでほしい。」
 
小池百合子が日本会議会長らと『東京に核ミサイル配備』をぶちあげていた! 小池は『東京のトランプ』になる?
    
●「軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分ありうるのですが、それを明言した国会議員は、西村真悟氏だけです。わずかでも核武装のニュアンスが漂うような発言をしただけで、安部晋三官房副長官も言論封殺に遭ってしまった。このあたりで、現実的議論ができるような国会にしないといけません」
●「トランプに関しては、読めないことが多い。もし大統領に当選したら、どのような行動を取るのか。どの人種的・宗教的マイノリティーや外国に対して、最も侮蔑的に振る舞うのか」
●「アメリカの共和党員は、そしてアメリカ国民全体はよく理解すべきだ。トランプ流の大衆扇動劇場と化した大統領戦は、世界の安定を、ことによると平和をも脅かしかねない(「ニューズウィーク日本版」16年7月5日号/CCCメディアハウス)
 
 警告ごもっともである。有権者はぜひ、この論評をそのまま小池氏にお返ししてあげようではないか。 
        
以上は「政治・政治家に関する話題……本と雑誌のニュースサイト/リテラ」の2本の記事からの抜粋であるのだが、いまさらこんな事実がテレビのワイドショーで取り上げられることは絶対にない。
 
将来の予想という意味の無いことをあえてすれば、都知事になった小池百合子が任期2年目あたりで都議会の闇の勢力とぶつかり、それがきっかけとなり「政治とカネ」で文春に叩かれ辞任に追い込まれる。
 
そうすると再び知事選となり今後は2020年東京五輪では「東京の顔」として堂々と開会式にも出席できる。
 
問題はその時の顔が誰になるかだが、短時間で鳥越俊太郎を野党統一候補として担いだ野党側は、特に民進党は少なくとも代表の顔は変わっているだろうが、はたして野党共闘はできるような体力が残っているのかが一番気がかりである、とオジサンは思う。

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2016年07月24日

都知事選の終盤は何でもアリ状態になるのか

3日ほど前に、「遂に始まった、ネガキャン・・これが選挙ですか?」で鳥越俊太郎都知事候補に関する疑惑報道が出て、「今年の前半はかなり確実な裏を取ったスキャンダル報道をしていた週刊文春だったのだが、この程度の内容をあえて書いたというのは当然、どこからかの要請があったと疑われても仕方ない。
それほど、自公推薦候補の人気のなさが焦らせているのだろうが、鳥越俊太郎都知事を阻止するには、小池百合子しかないとの判断が働いたのかもしれない。」と、つぶやいた。
 
その後のネット上では鳥越俊太郎候補を炎上させるべく、ネトウヨ連中による誹謗中傷のオンパレードであった。
 
もっともこんな連中の発言に左右されるとは考えられないが、小池百合子のたとえば24日の街頭宣伝箇所は、予定表によれば午前10時から夜の7時半まで8か所。
 
それに比べれば鳥越俊太郎は午後から銀座と新宿の2回のみ。
 
もちろん数打ちゃ当たるというわけではないが、選挙プランナーと称する人によれば、街頭での握手の回数は好印象を与え得票に結び付く可能性が高いらしい。
 
疑惑報道と遊説回数によって、「都知事選、小池氏がリード 本紙世論調査」という結果もうなづける。
 
その記事では、小池百合子は自民支持層の4割、おおさか維新支持層の6割に浸透し、支持政党なし層にも大きく食い込み、世代別では30代以下の若者の支持が厚いという。
 
それに対して野党統一候補の鳥越俊太郎は、民進支持層の5割、共産支持層の6割を押さえるというが、野党は分裂していないのだからこの5割とか6割という数字は余りにも低すぎる。
 
宇都宮健児弁護士を候補に推していた市民グループの中から、かなり小池支持にまわった人が多いという。
 
自称リベラリストの元自治大臣・国家公安委員長の白川勝彦が今回の疑惑報道に関してはこう言っていた。  
     
<政府とマスコミの合作で、政敵を抹殺する行為である。…『週刊文春』の鳥越報道>
 16年07月22日 永田町徒然草
『週刊文春』の“鳥越報道”をみて、私は平成21年3月4日の小沢一郎民主党代表の公設第一秘書逮捕を想起した。マスコミは、小沢代表の政治資金問題を、これでもかこれでもかと、執拗に報道した。小沢氏は同年5月12日に民主党代表を辞任した。この小沢事件を、私は,「検察を使って政敵を抹殺する行為」と厳しく断罪し、これを激しく非難した。マスコミは、検察の共犯者として小沢一郎という政治家の抹殺に血道をあげた。
今回の構図は、『週刊文春』の発信情報を、他のマスコミが拡散するというやり方である。『週刊文春』という媒体は、それなりの知名度と重さがある。さっそく今朝、私も『週刊文春』を買って読んだ。書いてある記事は、伝聞が殆んどであるし、疑問点も多くある。問題は、このような内容の記事を掲載した『週刊文春』を、なぜこの時期に発刊したかである。
それぞれの報道機関が、“この事件”を自分たちの責任で報道するとしたら、まず多くの時間と労力が必要である。とても報道できる“事件”ではないと判断する新聞社やテレビ局も多いであろう。ところが、『週刊文春』にこのような記事が載ったと報道すれば、同じ目的が果たせるのである。ずるいやり方である。鳥越氏の弁護団は、名誉棄損および選挙妨害罪で告訴すると言っているのだから、上記のような報道の仕方も選挙妨害罪に加担しているのである。
ところで、今回ような巧妙な構図での鳥越攻撃をいったい誰が考え、実行したのだろうか。いまや政府与党とマスコミの関係は、“ズブズブ”である。これはもう周知の事実と言って良い。だから、阿吽の呼吸でいとも簡単にこういう構図が出来るのだ、と私は思っている。兎に角、正常なマスコミを作ることは、喫緊の課題である。これは大事な政治の課題である。
さて、それでは今回の『週刊文春』の“鳥越報道”に、野党共闘や鳥越支持者はどう対応したらよいのか。鳥越候補は、「今回の報道は事実無根である」と言明している。まずそのことを拡散することである。次に為さなければならないことは、「今回の都知事で鳥越候補を落選させるために、政府与党はありとあらゆる手段を使っている。その典型的が“鳥越報道”なのだ。」と訴えることである。
鳥越氏を推薦した野党4党およびこれに呼応した市民・国民に対して、私は訴えたい。今回の“鳥越報道”は、野党共闘を潰すために、政府与党が仕掛けてきた極めて卑劣な攻撃と認識するが重要である。これはもう理論や理屈ではない。ただ闘うのみである。政府与党も必死なのである。だから、こっちも必死に闘うしかないのだ。この戦いに負ければ、大変なことになる、と私は憂慮している。
 
「今回の都知事で鳥越候補を落選させるために、政府与党はありとあらゆる手段を使っている。その典型的が“鳥越報道”なのだ。」といくら強調しても、一旦広がった疑惑は短時間では拭いきれない。
 
正式に東京地検に刑事告訴しても、週刊文春が敗訴確定した時には、都知事選は終わっており、結果として野党統一候補が敗れれば、週刊文春を使ったネガキャンは成功したことになる。
 
伝聞による疑惑報道よりも、今は失職したが現職の衆議院時代の小池百合子の「裏金疑惑」に対して、本来ならばメディアは「政治家としてのきちんと説明責任を果たせと」追及すべきであろう。
 
<小池百合子氏「裏金疑惑」 都議補選に出馬“元秘書”の正体>
 2016年7月24日 日刊ゲンダイ
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不可解な支出は計210万円(写真左=提供写真)
 31日投開票の都知事選に出馬している小池百合子元防衛相(64)に新たな「政治とカネ」問題が浮上した。今回はナント! 「裏金づくり」疑惑だ。
 日刊ゲンダイは小池氏が代表を務める「自民党東京都第十選挙区支部」の収支報告書に添付された領収書の写し(2012〜14年分)を入手。この領収書を精査すると、不可解なカネの流れが判明した。
 同支部は12〜14年、「M―SMILE」という会社に「調査費」として計210万円を支出していたのだが、この会社は登記簿を調べても記載がなく、実体不明の会社だったからだ。
 小池事務所は「現在は『モノヅクリ』という社名に変わっている。選挙の際の世論調査を依頼した」と説明。そこで日刊ゲンダイが改めて「M−SMILE」の代表者に確認すると、代表者の男性は「09年ごろ、個人的に『M―SMILE』という名で世論調査の事業を始めた。12年に、『モノヅクリ』を立ち上げ、オーダースーツの事業をメーンにしている」と説明。つまり、実体のないスーツ会社が、小池氏から多額の政治資金を受け取り、世論調査を請け負っていた――という怪しさを記事にした。
 ■小池氏、元秘書とも問い合わせにダンマリ
 そうしたら、小池陣営が22日、都議補選(31日投開票)で新宿選挙区から擁立した男性の名前を見て驚いた。何を隠そう「M−SMILE」の代表者、森口つかさ氏(34)だったからだ。しかも、肩書は小池氏の「元秘書」だったからビックリ仰天だ。
 つまり、小池氏は自分の秘書がつくった“ペーパーカンパニー”に多額の政治資金(調査費)を支払っていたことになる。これほど不自然で、不可解なカネの流れはないだろう。政治資金に詳しい上脇博之・神戸学院大教授もこう言う。
「小池氏の政党支部が(M−SMILE)に調査費を支出した時期に森口氏が秘書を務めていたのなら大問題です。通常、議員のために調査を行うことは秘書としての業務の一環で、調査の対価は給与として支払い済みのはず。それを秘書が経営する(幽霊)会社に調査費用を支払うというのは、あまりにも不自然です。裏金をつくったり、不正な選挙資金を捻出していたと疑われても仕方がありません。そうでないのならば、小池氏は説明責任を果たすべきです」
 果たして小池氏と森口氏はどう答えるのか。両者に何度も問い合わせても、ともに一切回答なし。知事が2代続けて辞職に追い込まれた「政治とカネ」問題は、今回の都知事選でも間違いなく重要な争点だ。それなのに小池氏、元秘書ともそろってダンマリでいいはずがない。
  
都議選はあと5日余りしかない。
 
最後になると様々な人海戦術が繰り広げられ、物量作戦も行われる。
 
怪文書が飛び交い、面白がってメディアが取り上げるという構図が展開されるかもしれない。
 
特に3候補の中では最も「形勢不利」とみられる与党推薦候補に対しては、17日から1週間の夏休みをとってゴルフと高級料理三昧の安倍晋三首相が、いつ応援演説に出るかが注目されているが、参院選1人区ではことごとく安倍晋三が応援した候補が負けるということが起きているので、今週遊説に動かなければ完全に自民党はこの候補を見放したと言える。
 
とはいえ、今の安倍政権は、「安倍政権による沖縄いじめが異常! 150人の村に500人の機動隊を投入、辺野古提訴…『やると言ったらやる』と民意無視」となりふり構わずになっており、日本国民から見捨てられつつある沖縄での最近の権力の横暴振りを本土メディアは正しく伝えなくてはならない、とオジサンは思う。
 
【高江】福岡県警による県道70号線の検問

【RBC THE NEWS「東村高江ヘリパッド工事再開」2016/07/22】


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2016年07月21日

遂に始まった、ネガキャン・・これが選挙ですか?

昨年9月19日未明まで国会前で続いた戦争法反対抗議。
 
安倍政権は、「半年も経てば国民は忘れている」と高をくくっていたが、10か月後の参院選では市民連合の力で、腰の重い野党連中を何とか説得し1人区における野党統一候補を擁立し、3年前は2人しか当選しなかった1人区で11人が当選した。
 
数の上では「11vs21」とメディアでは「惨敗」と書かれていたが、TPP、原発・復興・沖縄辺野古といった明確な争点があった1人区では統一候補が全員当選したことは、紛れもない事実である。
 
強行採決を衆参両院で行ってまで急いだ戦争法も、採決後の10月には、「PKO『駆け付け警護』来年11月以降に 安保法成立で任務追加可能…自衛官の安全に万全期す」と世論を気にして「自衛官の安全を期す」と言わざるを得なかった。
 
そして今年3月末に施行される前の2月には、「南スーダンPKO、『駆けつけ警護』は当面見送り 防衛相」と一気にトーンダウンしてしまった。
 
「駆けつけ警護」という目玉が実現できることになったこの時点で政権側の弱気が一気に出てしまった。
 
そしてとうとう南スーダンの危険性が大きくなる事態となった。
 
<南スーダンでの安全確保困難 大使ら陸自宿営地に避難>
 2016年7月21日 朝刊 東京新聞
20160721minamisudan.jpg  【アディスアベバ=共同】戦闘が再燃した南スーダンで、現地駐在の紀谷(きや)昌彦・日本大使と大使館員1人が安全確保のため、夜間は首都ジュバで国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊の宿営地に避難して宿泊していることが20日、関係者への取材で分かった。
16日、南スーダンの首都ジュバで、最近の戦闘で破壊された戦車=ロイター・共同
 中谷元・防衛相は南スーダン情勢について「武力紛争に該当する事態ではない」と強調し、PKO参加5原則は維持されているとの立場。しかし、大使館でさえ安全確保が困難な状況が浮き彫りになり、陸自派遣継続の是非が改めて問われそうだ。大使公邸や館員の宿舎は大使館の敷地内にある。
 陸自部隊はPKOの南スーダン派遣団(UNMISS)に参加。現在は第7師団(北海道千歳市)を主力とする10次隊が展開している。戦闘が再燃してからは国連施設の外に出られず、19日時点で活動を再開できていない。
 ジュバの大使館員のうち4人は14日、航空自衛隊のC130輸送機で近隣国のジブチに退避した。関係者によると、紀谷大使と大使館員の計2人が南スーダンに残り、この日から夜間は陸自の宿営地に身を寄せている。日中は大使館で執務したり、国連施設での会合に出席したりしており「業務に支障はない」(外務省関係者)という。
20160721minamisudan_map.jpg 紀谷大使は共同通信の電話取材に「治安状況は厳しい。安全を確保して可能な限り勤務を継続しようとしている」と説明。南スーダンに現在も残る国際機関職員ら日本人約20人の安否確認や南スーダンの国造り支援など大使館の業務を続けると述べた。
 ジュバでは8日にキール大統領派と元反政府勢力との間で大規模な戦闘が発生し、270人以上が死亡した。双方は11日の停戦命令に従い、戦闘は止まったが、兵士による略奪行為が報告されるなど治安は安定していない。
 
どうやら南スーダンは国連平和維持活動(PKO)として他国の部隊への「駆けつけ警護」どころではない状況になっているということである。
 
使えもしないこんな法律(戦争法)をなんで急いで成立させたのか、改めて問題にすべきであろう。
 
ところで、一時は都心に供給する水ガメの枯渇が心配されていたが、梅雨前線の停滞により幾分かダムの貯水率が上がってきたようである。
 
そして夏が近づくと毎年のように「節電」を求められていた国民は、今年の夏は節電を要請されないという。
 
<「節電要請」ない夏に 再生エネ増で大震災後初>
 2016年7月21日 07時05分 東京新聞
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 この夏は東日本大震災が起きてから初めて、政府が節電を呼び掛ける「節電要請」がない。家庭や企業で節電の取り組みが広がって使う電力が少なくなった上、太陽光発電など再生可能エネルギーが普及し電力の供給力も高まったからだ。原発ゼロでも余裕がある水準だが、専門家は火力発電所の稼働を抑えて二酸化炭素(CO2)の排出量を減らすためにも、引き続き節電は必要だと訴えている。 (吉田通夫)
 昨年までは首相官邸が節電目標を示し、地方の経済産業局を通じて各業界に要請していた。
 今年の政府の見通しでは、沖縄を除く大手電力9社の電力の供給力は、最も消費が高まる八月でも9.1%余る計算だ。既に稼働している九州電力の川内原発1、2号機(計178万キロワット)が停止し「原発ゼロ」になったとしても、7%ほどの余裕がある。電力業界が強調してきた「電力を安定して供給するためには原発が必要」との説明は、説得力を失いつつある。
 余裕が高まってきた背景には、節電が定着し電力の消費が減ってきたことがある。コンビニなどの店舗や企業、家庭では消費電力が少ない発光ダイオード(LED)の照明も増加。経産省のまとめでは、今年8月に必要な電力の予想は最大1億5550万キロワット。過去最大だった2010年より約14%減る見通しだ。
 さらに今年4月から家庭も電力会社を選べる「電力の自由化」が始まり、毎日の消費電力量を細かく見られる「スマートメーター」も普及。「家庭が電力について考え、小まめにチェックすることで節電はさらに進む」(自治体職員)と期待されている。
 供給力も増えてきた。太陽光を中心とする再生可能エネルギーの最高出力は8月時点で768万キロワットになる見通しで、30万キロワットだった10年の25倍超。原発7〜8基分に当たる。今後も出遅れている風力発電所なども含め、再生エネは増え続ける見通しだ。
 ただ節電の取り組みが必要でなくなったわけではない。エネルギー問題に詳しい原子力資料情報室の伴英幸共同代表は「企業にも家庭にも節電の余地はあり、火力発電を抑えてCO2排出量を抑えるためにも節電は必要だ」と話す。12年には政府が「電力不足」を唱えて原発を再稼働した経緯もあり、「消費電力が増えて供給力に余裕がなくなると、再び『原発が必要』との論拠にされる可能性も生じる」と指摘した。
 
さて、3人の「主要」都知事候補のなかで、小池百合子は自民党員なので明らかな原発推進派であり、増田寛也も、「増田知事候補 繰り返し 『原発新増設』 安倍政権下で財界提言を代弁」と書かれているように、小池百合子と何ら変わりがない。
 
そして都知事選も中盤から終盤に差し掛かり、予想通りのネガティブキャンペーンが登場した。
 
国民の意識と遊離した参院選結果だが、それでも野党統一候補で戦う都知事選」というつぶやきの中で、「都知事選出馬・鳥越俊太郎の“女性問題”を内調が安倍官邸の指示で内偵開始!? 既に週刊誌にリークの動きも」という記事を紹介し、「今後はNHKを始め安倍政権に尻尾を振っている日テレやフジテレビなどが、鳥越バッシングを展開するという事態になるかもしれないが、都民以外は面白がって見るだろうが、せめて都民だけは冷静さを失わずに品性を保った行動をしてもらいたい」と結んだ。
 
やはり「既に週刊誌にリークの動きも」ということが現実的になり、今日発売の週刊文春にはこんな記事が出ていた。
 
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即座に鳥越俊太郎選挙事務所は「明日発売予定の週刊文春の記事について、本日、鳥越俊太郎氏の弁護団より以下の抗議文書を週刊文春に送付し、東京地検への選挙妨害および名誉棄損罪での刑事告訴の準備に入ったとの連絡がありました。
本件に対する問い合わせなどの一切について、弁護団が一元的に対応いたします。
弁護団抗議文はこちら」という抗議発表と共に、以下の週刊文春宛の抗議文を公表した。
 
週刊文春への抗議について
抗議文
週刊文春編集部 御中
 東京都知事候補である鳥越俊太郎について、明日発売の週刊文春が、『疑惑』と見出しを打った記事を掲載することがわかった。
 記事にある『疑惑』と称する案件については、事前にFAXによる取材があり、本人に確認の上、弁護団から事実無根であると文書で明確に否定する回答をするとともに、無責任に記事化すれば選挙妨害になると強く警告した。しかしながら、記事は、一方的な証言だけに基づき、『疑惑』がいかにも真実であるかのごとき印象を与えるものとなっている。
 記事は、『疑惑』が事実であるとは断定せず、一方的な証言と思わせぶりな記述だけで、あたかも『疑惑』が真実であるかのような印象を与えるものとなっている。こうした手法で有権者に事実と異なる印象を与えようとする行為は、明確な選挙妨害であり、公職選挙法148条1項但書によって禁止される「虚偽の事項を記載し又は事実を歪曲して記載する等表現の自由を濫用して選挙の公正を害」する行為に他ならず、同法235条の2に規定する罰則の対象にもなりうる行為である。また、刑法230条1項の名誉棄損罪を構成する。
 弁護団は、週刊文春に対し、強く抗議する。また、明日にも東京地検に刑事告訴すべく準備を進めていることを申し添える。
 なお、本件に対する問い合わせなどの一切は、弁護団が対応する。
くれぐれも、鳥越本人の選挙運動に対し、これ以上の妨害とならないよう、求める。
2016年7月20日
弁護士 弘中 惇一郎
弁護士 藤田 謹 也
 
鳥越俊太郎に対する「病み上がり」という勇み足的な発言で、その資質が問われでいた小池百合子をあたかも援護するかのようなタイミングであり、、片方の当事者の一方的な言い分を「疑惑」という見出しをつけて報道すれば、事の真偽は曖昧にしたまま、「疑惑」がひとり歩きすることを狙った悪質なネガキャンであろう。
 
今年の前半はかなり確実な裏を取ったスキャンダル報道をしていた週刊文春だったのだが、この程度の内容をあえて書いたというのは当然、どこからかの要請があったと疑われても仕方ない。
 
それほど、自公推薦候補の人気のなさが焦らせているのだろうが、鳥越俊太郎都知事を阻止するには、小池百合子しかないとの判断が働いたのかもしれない。
 
あたかも「言ったもん勝ち」のような言動で、「これが選挙ですよ」と言い放った小池百合子には、国会議員ならではの「疑惑」について、きちんと都民に説明責任を果たすことが先決ではないだろうか、とオジサンは思う。    



posted by 定年オジサン at 12:17| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月20日

「病み上がりの人」には私人も、公人もない

自転車で転んで大したことはない、と言われていた自民党の谷垣幹事長は「脊髄を痛めて手術」したらしいのだが、手術となれば最低でも3週間くらいの入院となる。
 
そうなれば、来月の安倍内閣及び自民党役員人事では、谷垣禎一は「病み上がりの人」になって外されるのだろうか。
 

 
定年退職後、自宅で母の介護をしていた頃は、夕方、母親に夕飯を食べさせてから夜間のウォーキングを行っていた。
 
母が施設に入ってからは夜間ではなく日中帯に行えるので、自ずと歩く距離は長くなり調子の良い時には10km近く歩いていた。   
 
万歩計内蔵の携帯電話を持って歩くので、日ごとの歩数が記録され、それにより前日の歩数より少しでも多く、といったつまらぬ気持ちが湧いてくる。 
 
最近、長距離を歩いた後に踵がかなり痛むようになった。
 
そして昨日、遂に家から市バスで10分程度の整形外科クリニックに行くことにした。
 
しかし、3連休明けで翌日は休診日という谷間の昨日は、予想をはるかに超える患者数であった。
 
そのクリニックは6月から予約制度を導入したらしく、当日も午後の予約時間帯は満員状態のところ、8年前の診察券を持って飛び込んだオジサンは受付で「予約の患者さまが優先されますので少しお待ちになりますよ」と言われ、まあ2時間くらいは待っても仕方がないという気持ちで待合室の椅子に座った。
 
その時点では午後3時からの診療開始時刻前だったので、開始20分前から並んでいたオジサンは4番目であった。
 
しかし持参した雑誌を読んでいるうちに患者はあっという間に20名ほどになった。
 
目の前の壁掛けテレビからはジフテレビの「13:45報道・情報直撃LIVEグッディ!」という情報番組が流れていた。
 
その後「みんなのニュース」に変わり、その中で午後6時から都知事候補3人の直接対決があるとのアナウンスがあった。
 
まさかそんな時間まで待たされることはあるまい、と気にしていなかったが、なかなか診察室からのお呼びがない。
 
呼ばれる患者たちは皆な午後の時間帯の予約者ばかりで、遂にオジサンは待ってから3時間後、3人の都知事選候補者の対決した番組を見る羽目になってしまった。(この番組自体は13時からの放送の録画であった)           
 
そこで、こんな場面に出くわした。 
 
<小池百合子都知事候補、「病み上がりの人」発言を鳥越候補に激怒され「記憶にない」→証拠を突きつけられて「これが選挙、トランプはもっとすごい」と開き直り>
 2016年7月19日18:28 BUZZAP
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・・・前略・・・・
問題のやりとりが起こったのは7月19日のフジテレビ系の番組「バイキング」において。この番組では小池候補と鳥越候補、そして増田寛也候補の3人が出演してそれぞれの候補に質問する形で討論が行われました。
その中で、小池百合子都知事候補が街頭演説中に鳥越俊太郎候補に対して行った「病み上がりの人を連れてきてどうするんですか?」とした発言に対し、鳥越候補が「がんから生存したがんサバイバーへの差別・偏見である」と追求しました。この指摘に対して小池百合子候補はせいぜい数日前の発言であるにも関わらず「言ってないですねー、記憶にないですねー」と笑いながら否定。
鳥越候補がニュース番組のテロップ付きでさらに追求すると小池候補は突然「たくさんこういうやりとりは山ほどありますから。これが選挙なんですよ坂上さん」と開き直りとしか取れない言い訳を展開しつつ、薄笑いでMCの坂上忍に話を振って逃亡を図ります。
しかし一方で「そこまでは言ってない」「そういうことまで広げて言っておりません」と、記憶にないはずの発言について取り繕おうとして馬脚を現してしまい、最後にはあろうことか「トランプさんなんてもっとすごいこと言ってますよね」とまで発言しています。自身の発言を「差別のオンパレードであるトランプ氏と比較したらまだマシだ」とでも言いたいのでしょうか?
なお、鳥越候補は公表されている限りでは2009年を最後にがんの手術は受けておらず、7年間再発や転移のない鳥越候補を「病み上がり」と表現するのは完全に無理筋。2012年には72歳にしてホノルルマラソンを完走するほどの健康っぷりを見せています。
また、鳥越候補はがん患者団体支援機構の3代目理事長を務めた後、現在はがん経験者の自立に向けた情報発信を行う一般社団法人CSRプロジェクトの会長に就任しています。
自身ががんの闘病を経験し、仕事に復帰した後も積極的にがんサバイバーを支援し続けている鳥越候補にとって、小池候補の発言が決して許容できないものであったことがよく分かります。実際小池候補の発言に対する「僕に対する問題じゃないんですよ」という言葉もこうした中から発せられたものと考えられます。
自分の失言を指摘されると「記憶にない」と逃げに走り、証拠を突きつけられると「これが選挙なんですよ」と開き直り、「そういうことまで広げて言っておりません」と取り繕って嘘が発覚し、「トランプさんなんてもっとすごい」と差別主義者の大統領候補を引き合いに出す。ものの2分の間になかなか見ることのできない姿をこれでもかと見せつけてくれた小池百合子候補ですが、果たしてどれほどの東京都民が小池候補を選ぶのでしょうか?
 
3人の候補では先出じゃんけんで準備万端の小池百合子が自信と余裕を持って話していたが、その厚化粧振りは辟易したのだが、かなり鳥越俊太郎を意識していたことは事実であった。  
 
それに比べると76歳の鳥越俊太郎は確かに頼りなさそうで、具体的な政策論争は残念ながら小池や増田に比べれば若干の遜色が目立ったのだが、「たくさんこういうやりとりは山ほどありますから。これが選挙なんですよ」と平然と言い切った小池百合子に対しては、「政界の渡り鳥で、属した政党は全て無くなり政党の疫病神ともいわれているアンタに言われたくない!!」 とでも言ってやればかなりの効果があったのではと思った。
 
こんな場面を見終わった頃、ようやく診察室に呼ばれ直ぐにレントゲン撮影をして再び待合室にもどった。
 
昔と違って現在のレントゲン撮影はディジタルなので撮影後は主治医が直ちに自分の専用パソコンで見ることができるはずなのに、なかなかお呼びがかからない。
 
そして待合室に入って4時間後に医師からレントゲン写真の説明を聞くことができた。
 
たしかに左足の踵の骨からトゲのような小さな骨が出ている。
 
踵骨には足底腱膜というものが付いており、足底腱膜の繰り返す牽引力などにより、踵の底では反応性の骨の増殖が見られるようになりこれを「踵骨棘」というらしい。 
 
これが踵の痛みの直接的な原因ではないのだが、踵の底にあるクッションの役割をする軟部組織(しょう液性粘液嚢)が繰り返す刺激によっては、炎症を起こしこれが踵の裏の痛みの原因であろうという。
 
医師 :「毎日どのくらい歩くのですか?」
オジサン:「大体1万歩を目安にしています」 
 
医師 :「踵がこんな状態なので半分くらいにしたらどうですか?」
オジサン:「その棘を取り除けば何とかなりますか?」
 
医師(自信なさそうに):「手術すれば取ることはできますが・・・」
オジサン:「分かりました」
  
そうするとその医師はおもむろにアシックス製の足首と足底を守るサポーターとか、足に合わせて特注する数万円もする靴の中敷きのパンフレットを見せ始めた。
 
まさに、いまや「医は仁術」ではなく「医は算術」であることを肌身に感じ、一切の痛み止め錠剤や湿布薬はいりません、と言って診察費を精算し、クリニックを出た時には夜のとばりが降りていた。
 
その晩、家に帰ってネットでこんな文章を見つけた。   
 
いつもはネトウヨに最近は叩かれている「よしりん」の鳥越俊太郎批判であった。 
  
<小池に鳥越が噛みついた件>
 2016.07.19(火) 小林よしのりオフィシャルwebサイト
小池百合子が街頭演説で鳥越俊太郎のことを
「病み上がりの人」と言ったらしい。正しい見解だ。
ところが鳥越はテレビ番組で小池の発言に噛みついたらしい。
「これはがんサバイバ―に対する偏見だ、差別だ」と糾弾
したのだ。アホかいな。
がんサバイバ―がその後、活躍している例はいくらでも
知っている。
だが、その人たちは「東京都民の安心・安全な暮らし、
そして関東大震災のときの人命を守る仕事を自分に
任せてくれ」とは決して言っていないではないか!
リスクを抱えて、自分の人生を謳歌するのは、個人としての
生き方で自由だ。
だが公人は違う。東京都知事は圧倒的な公人の長だ。
街頭演説の回数だって他の候補より少ないという事実にも、
当然、都民は疑惑の目を向ける。
「偏見」とか「差別」とか、都民の命を託される公人を志願
している者が、甘えたことを言うな!
政策論争ができないから、くだらん被害者意識を炸裂させて、
小池に勝とうとしている。
小池百合子は謝る必要などない!
何度でも「病み上がりの人」を連発して、「万が一のときは、
また都知事選をやる羽目になって、また50億円の無駄づかい
ですよ」と追い込めばいい。
舛添の使った金額とは、桁が違うのだぞ!
 
これには、鳥越俊太郎を応援しているこの人も、
 
「・・・とはいえ、サバイバー鳥越君もいまひとつ迫力を感じないのは事実で、このあたりは鳥越君自身のキャラクターがそうさせているんだろうけど、これでは18、19歳の新有権者の心を鷲掴みにするのはなかなか難しい。なんとも、歯がゆい思いがしてならないんだが、しっかりと選挙戦の戦略、戦術を組み立てるブレーンはいないのだろうか。」
 
と言わざるを得なかった。
 
ネット上では、よしりんの発言を「正論だ!」と評価する声が多かったが、オジサンから見れば「病み上がり人」ではない連中が2人も、任期半ばで職を辞するという事実をどうとらえるかであり、都知事の資質が本当は問われるべきであろうし、小池百合子が都知事になった場合のリスクの方が大きいような気がする。 
 
世の中には「病んでいる人」も多く存在し、とりわけ自民党内には「極右思想」に取りつかれている輩も多い。
 
安倍晋三も「重い改憲病」に長い間患っているといってもいいだろう。  
 
谷垣禎一幹事長は、来月の組閣や役員人事の時点では、文字通りの「病み上がりの人」かもしれないが、少なくとも鳥越俊太郎は決して「病み上がりの人」ではない、とオジサンは思う。

posted by 定年オジサン at 12:26| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月14日

国民の意識と遊離した参院選結果だが、それでも野党統一候補で戦う都知事選

自民、27年ぶり参院過半数 平野氏入党へ 改憲勢力、163議席に」ということになったらしいのだが、少なくとも今回の参院選で当選した与党議員たちは「憲法改正」に対して賛成どころか、賛否についても一言も発しなかった。
 
これも自民党の巧妙な「争点隠し」の成果なのであろう。
 
東京選挙区で自民党から立候補した元バレーボール選手の朝日健太郎。
 
今回の選挙で重要な争点、憲法改正について、テレビ朝日の選挙結果報道番組の中では、「自分は新人だから党にしたがう」といい、現在の自民党の立場に「納得しています」と言っていた。  
 
まさに「人寄せパンダ」を見事に演じていたのだろう。
  
こんな参院選の結果に対する世論調査結果を朝日新聞が報じていた。
 
首相の政策に『期待』37% 『不安のほうが大きい』48% 朝日新聞社世論調査
 
とりわけ注目すべき質問と回答は以下の部分である。
 
◆今回の選挙で選ばれた121議席のうち、自民党と公明党の与党が、過半数を大きく上回る議席を得たのは、安倍首相の政策が評価されたからだと思いますか。野党に魅力がなかったからだと思いますか。
 ・安倍首相の政策が評価されたから15%
 ・野党に魅力がなかったから71%
◆今回の選挙で、民進党や共産党などの野党が統一候補を立てたのは、よかったと思いますか。
 ・よかった39%
 ・よくなかった31%
◆今後、安倍首相が進める政策について、期待のほうが大きいですか。不安のほうが大きいですか。
 ・期待のほうが大きい37%
 ・不安のほうが大きい48%
 
まとめると、現在の野党に魅力がないので消去法で自民党に投票したのであり、安倍晋三首相の政策を評価したわけではない、そして今後の安倍政権の進める政策には不安があり、今回の野党統一候補は良かった、ということになる。
 
自ら掲げた公約を破り消費税増税を争点に総選挙に臨んで撃沈した民主党最後の野田政権の総括もできぬままに、その後の選挙では負け続け、今回の参院選で共産党の1人区での立候補取り下げによって、かろうじて救われた民進党への国民の不満とわだかまりが消え去っていないということであろう。
 
それにしても、自民党からネガティブキャンペーンを繰り返されながらも、野党統一候補でなければ今の「安倍1強」には勝てないということが、告示された都知事選でも実現した。 

都知事選は、似非実務型vs元ジャーナリストか」という13日のつぶやき通りの展開になったのだが、その中で、似非実務型の増田博也については、2年前に「東電、社外取締役に増田元総務相」と紹介したが、先週には密かに「増田寛也氏、東京電力の社外取締役を辞任」していたのだが、こんなことは一切テレビでは報道されていない。
 
知名度と人柄からの好感度では主要候補の中では「勝てる候補」となったわけだが、海外取材40カ国以上、湾岸戦争など戦場にも行った映像ジャーナリスト、岩下俊三は先輩でもある鳥越俊太郎に対する思いを語っていた。 
  
<鳥越さんの思い出>
 2016年07月13日 岩下俊三のブログ
 鳥越俊太郎(敬称略)が画面に出てくると僕はどうしても他人とは思えない上に、なぜか「どえらい失敗」をしないかと先輩であるにもかかわらずまるでわが子を見ているようなハラハラドキドキ感を禁じ得ないのだ。
というのは
なにも彼が僕の仲人であったと言うだけもなく、同じ職場、同じ仕事で全国(全世界)を走り回ったからという「ばかり」でもない。
なぜなら
彼がすでに「この業界」にやってきておよそ四半世紀以上になるというのに、まだ素人っぽさが抜けきれず、またかっての強い九州なまりもいまだ完全には抜け切れておらないからである。
それにくわえて
彼の子供のような我儘さだとか、今まで僕が仕事で付き合ってきた、あるいみテレビを知り尽くした久米宏とか古館伊知郎とかとは全く違う類型のアンカー(テレビキャスター)ぶりが今でも強烈な印象を残したままであるからだ。
つまり
鳥越俊太郎という男はアナウンサーとしての訓練どころかテレビの常識(カメラ目線とかけつかっちんとか)や用語(八百屋とか雪舟とか倍フリとか)を殆ど知らぬままに、いきなり画面に登場し独特の素直さ(馬鹿正直さ)で歯に衣着せぬ物言いをして、かつ平然としかも陽気に番組が終わると僕たちと毎回飲みに行っていた不思議な人物なのである。
とくに
彼の合い方が田丸美寿々の時代には彼女をいつもイライラさせ、時には彼女から激しい叱声を浴びたにもかかわらず、「そうか」と素直に自分の失敗を認めつつもマイペースを崩さずいつも堂々と笑い飛ばしていたことが思い出されてならない。
そして
それが今も「基本的には」ほとんど変わっていないことに「さらに」驚いてしまうのだ。
それを
一言で言えば決して上から目線でないけれど、ぜったい視聴者に媚びない、、、というよりテレビを必要以上に恐れないということである。
したがって
忖度するとか自主規制するとか言うことは彼の辞書にはなく、そのため局の上層部から疎んじられることもしばしばであるが何とも言えぬ彼の「味」はテレビ業界にとって極めて特殊で捨てがたいのである。
だから
誰とは言わぬが「有能な」現場のプロデューサーは彼を重用し、使い続けたという経緯があるのだ。
しかし
だからといって僕とは喧嘩こそすれ意見がすべて合うわけではないが、「報道」の神髄はすべて彼に教わったと言っても過言ではない。
とりわけ
彼がかの西山記者の例をだし、たとえ法に触れる恐れがあっても「我ら大衆にとっての”大義”があればとことん突き進め」と教えられたときは目から鱗であった。
日常的には
彼にテレビのイロハから教えるしかなかったのに、こと取材については特に検証取材の大切さについてはすべて鳥越俊太郎「大先生」から教わったことに今でも感謝している。
その
鳥越俊太郎がなんと遂に都知事に立候補を表明したのである。
もとより
蓮舫から拒否された民進党幹部がいままで北野大とか渡辺健とか古賀茂明とか某有名人とかに交じり鳥越俊太郎の名を挙げていたのは聞いてはいたが、今までの付き合いの中で最も彼にふさわしくないであろう思われる「政治家」に彼自身がなりたいと言うのには「僕ですら」びっくりした。
それゆえ
知らないことは知らないと言い間違えたらすぐ修正すると言う彼の馬鹿正直さや、決して誤魔化そうとしないヒトの良さが誤解されて裏目にでないか心配で仕方がない。
なんといっても
僕としてはドジで間抜けな「あの」鳥越先輩が心配でたまらない。
 
「カネ」の問題で任期途中で投げ出した都知事が2人も続き、当初は自民党都議連は、自分たちも同じようなことをやっている手前「もう都知事候補は政治家はダメだ」と言っていた。
 
ところが、結局は岩手県知事時代に、
岩手県が他県より県民一人当たり公債費が多く、(東日本大震災があったとはいえ)人口の流出が主に若年層で進み、高齢化の進展具合が激しかったのではないでしょうか。結果として、岩手県の経済は現在もなお、低迷を続けています。仕事がないのですから、年金でお金が降ってくる高齢者以外岩手県に住む理由は地元愛しかなくなってしまいます。
これは増田寛也さんが岩手県で行った失政の根幹です。
増田寛也と『すでに失われた』都税一兆円」より
 
とまで言われた増田寛也を担ぐしかなかった自民党。 
  
東京都における与野党の今回の参院選で獲得した票はほぼ互角とみられている。
 
そこに自民党が分裂選挙になり、数字上では野党統一候補が断然有利になることは間違いない。
 
だが選挙には魔物が潜んでおり、今週末の世論調査結果によっては、各陣営も秘策を考えていることであろう。
 
不利な状況になった与党側は、すでに小池百合子に関しては過去の政治資金関連の疑惑を週刊誌に流している。
 
そしてライバルになる鳥越俊太郎に対しては、こんな動きが出てきた。    
 
<都知事選出馬・鳥越俊太郎の“女性問題”を内調が安倍官邸の指示で内偵開始!? 既に週刊誌にリークの動きも>
 2016.07.13 リテラ
 二転三転していた野党統一候補がようやく鳥越俊太郎に決まった。なぜいきなり鳥越?という疑問もなくはないが、鳥越はジャーナリストやキャスターとして一貫してリベラル、反権力の立場を貫いてきた人物。しかも、その発信力や知名度を考えると、野党統一候補としては久しぶりの“勝てる候補”であり、悪い選択ではないだろう。鳥越をよく知る政治ジャーナリストも期待を込めてこう語る。
「鳥越さんは脇の甘いところもあるし、昨日の会見や公開討論ではトンチンカンな受け答えでボケぶりを指摘されていたが、あれはもともとの持ち味。おおざっぱでよく言い間違いをするけど、本人は全く気にしていない。すぐに修正するしね。鳥越さんは性格が陽気で人望があり、ブレーンも多い。意外に政治家に向いていると思うよ。政治スタンスもこれまでのことを振り返れば、途中でぶれるというのは考えにくいしね。それと、なにより重要なのは、鳥越氏だったら勝てるということ。保守が分裂してるわけだから、その可能性はかなり高いでしょう。鳥越さんが都知事になったら、安倍一色の政治やメディア状況に風穴を開けてくれるかもしれない」
 実際、鳥越は出馬会見でも「改憲の流れを変えたい」と明言したうえ、安倍首相の「福島原発はアンダーコントロール」発言について「安倍さんは世界中に嘘をついた」と厳しく批判した。リベラルの側からこうした強い発信のできる人物が政治の表舞台に出てくれれば、流れが一気に変わる可能性はたしかにある。
 ただ、その前に心配なことがある。それは、鳥越氏の女性スキャンダルが発覚する可能性だ。実は、安倍官邸が、鳥越の女性スキャンダルを仕掛けるべくすでに動き始めているというのだ。
昨晩あたりから、内調の関係者がテレビや週刊誌関係者に鳥越氏の女性関係を聞いて回っているようなんです。昨日、内調のトップである北村滋内閣情報官が1日に2回も安倍首相と会っていたのも気になります、もしかしたら、鳥越氏のことも相談していたんじゃないか。まあ、首相が直接指示したかどうかはともかく、強力そうな政敵は内調を使ってスキャンダルを仕掛けてつぶす、というのがこれまでの安倍官邸の常套手段。今回、官邸は鳥越氏が出てくるのを相当嫌がっていましたから、女性スキャンダルを仕掛けるというのは十分あるでしょう。パイプのある『週刊新潮』か『週刊文春』にこっそりリークするというやり口でしょうね」(週刊誌記者)
 たしかに、ダンディな風貌の鳥越氏のモテ話は以前から業界でもしきりに囁かれており、過去にはキャスターや女子大生との関係が噂になったこともあった。2005年には「女性自身」にイタリアンレストランで30代女性とのツーショット写真を撮られたこともある。しかし、その鳥越氏も御年76歳である。現役で愛人がいるとはとても信じがたいが……。
「どうも、内調は今、鳥越氏のファッションアドバイザー的な役割をしている女性を愛人だと決めてかかっているようです。すでにリークを受けた週刊誌が張り込みを始めたという情報もある。また、仮にこれが不発でも、内調のことですから、過去の別れた元愛人を探し出して、官房機密費を彼女に支払って、週刊誌に告白させるなんて仕掛けもやりかねない」(前出・週刊誌記者)
 今のメディア状況を考えると、もし、鳥越氏本当にこうしたスキャンダルが発覚したら、本人の都知事当選が危うくなるのはもちろん、野党共闘にまでがガタガタになりかねない。
 実は、これまでは、週刊誌が内閣の閣僚や知事の女性スキャンダルを報じても、新聞やテレビが取り上げることはほとんどなく、したがって彼らが当選を阻まれたり辞任に追い込まれるようなこともなかった。
 実際、石原慎太郎元知事にも都知事選に初出馬する少し前に愛人と隠し子がいることを「フライデー」にすっぱ抜かれたし、猪瀬直樹元知事も、選挙期間中に過去のセクハラ疑惑を週刊誌に報道されたが、新聞・テレビはまったく後追いせず、彼らはそのまま無視して知事になり、そのまま居座り続けた。安倍内閣の閣僚や自民党の幹部らも何人も週刊誌に不倫や異性関係を暴かれているが、やはりテレビは完全スルー。女性スキャンダルで役職辞任した閣僚、役員は誰もいない。
 しかし、鳥越氏は野党統一候補である。すべてのテレビ局が安倍政権に尻尾を振っている今の状況を考えると、逆に官邸に尻を叩かれて、テレビ局が一斉に鳥越バッシングを展開するという事態も起きかねないのだ。そう、舛添前知事にこぞって襲い掛かったように、である。
 鳥越氏周辺は「大丈夫、もう歳だし、書かれて困るようなことはなんにもない」と言っているらしいが、くれぐれも周辺には気をつけてもらいたいと思う。これは、たんに鳥越氏だけの問題ではなく、野党共闘の未来がかかっているのだから。
 
「昨日、内調のトップである北村滋内閣情報官が1日に2回も安倍首相と会っていた」という事実を調べてみた。
 
【首相の一日】7月12日(火)」から関連する部分を抜き出してみる。
 
【午後】
5時5分、北村滋内閣情報官、滝沢裕昭国際テロ情報収集統括官。
12分、北村内閣情報官
6時37分、東京・若葉のフランス料理店「オテル・ドゥ・ミクニ」。北村内閣情報官、田中一穂前財務事務次官、林肇外務省欧州局長らと会食。
 
たしかに1日に2回も安倍晋三首相と北村滋内閣情報官は会っており、夜にはフランス料理をご馳走になっている。
 
今後はNHKを始め安倍政権に尻尾を振っている日テレやフジテレビなどが、鳥越バッシングを展開するという事態になるかもしれないが、都民以外は面白がって見るだろうが、せめて都民だけは冷静さを失わずに品性を保った行動をしてもらいたい、とオジサンは思う。

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2016年07月13日

都知事選は、似非実務型vs元ジャーナリストか

「戦争法廃止」という共通政策で与野党統一候補を全国32の1人区に立てた夏の陣は、与党側の「21勝11敗」という結果になった。
 
と同時に戦争法の廃止は夢のまた夢になってしまったのだが、実際に今後この法律に基づいて海外派兵される可能性が高い現職自衛官が国に対して訴訟を起こしたという。


<安保関連法めぐり、現職の自衛官が国を提訴 東京地裁>
 2016年7月12日23時28分 朝日新聞DIGITAL
 安全保障関連法による集団的自衛権の行使は憲法違反だとして、現職の陸上自衛官が国を相手取り、「防衛出動」の命令に従う義務がないことの確認を求め、東京地裁に提訴した。11日に第1回口頭弁論があり、国は訴えの却下を求めた。
 訴状で原告は、集団的自衛権の行使は憲法9条で認められていないと主張。集団的自衛権を行使するための防衛出動が命じられた場合、原告の生命が重大な損害を受けるおそれがあるとして、自衛隊の入隊時に同意していない命令に従う義務はないと訴えている。一方の国は、原告の訴えは不適法だと反論している。
  
この自衛官はどんな処分を受けるのか心配だが、安倍政権の改憲スケジュールがアクセルをふかせいて突き進めば、自衛官は国防軍の軍人となり、軍法会議で裁かれることになる。
 
そうなる前に、もっと現場から声を上げる人が現れることを期待したい。
 
参院選における大手マスメディアのアナウンス効果が功を奏したのか、大方の予想通りの結果になってしまったのだが、たまたまこんなツイッターが飛んでいたのを思い出した。


その中身の記事がこれだった。 
 
外国人記者は、なぜ東京新聞を「ダントツ信頼できるメディア」に選んだのか〜独自記事の数から分析してみた」 
 
20160713mediaranking.jpg 
 
20160713orijinaljournarizum.jpg 
 
20160713columratio.jpg
    
ところで、究極の「後出しじゃんけん」となった感があったが、おそらく参院選で改憲勢力の「3分の2議席」を阻止できていれば都知事候補にならなかったこの人はすでに4年前からこんなことを言っていた。

そして昨日午後には記者会見で正式に立候補を表明した。
 
鳥越氏、野党統一候補に 『改憲射程の流れを東京で戻す』」 
  
20160713totijikouho.jpg

 
都民ではないオジサン夫婦なのだが、うちのオバサンは2年前に「東電、社外取締役に増田元総務相」となっていた「増田寛也」が、上から目線で気に食わないとかなり前からつぶやいていた。
 
実際に都民である個人投資家でブロガーの山本一郎は、まだ候補者が小池百合子だけの頃に、こんな歯に衣着せぬ辛辣な記事を書いていた。
 
増田寛也『ほとばしる無能』を都知事候補に担ぐ石原伸晃&自民都連
 
「実務型」として増田寛也さんが担がれておりますが、その実務でまったく良いところなく岩手県知事を降りたのが増田さんです。単純に、岩手県知事3期12年のあいだに、6,000億あまりだった岩手県の公債費を、1兆2,000億円強にほぼ倍増させて四選めに立候補することなく退任しました。
もしも「増田さんの手腕を買って都知事にしたい」ということであれば、それは期待できません。
総務大臣時代は三位一体改革として、地方交付税を財政力の弱い自治体に優先的に配分する政策である特別枠制度を作りました。これは、企業などが自治体に納める法人事業税と法人住民税を地方に配分する仕組みであって、要するに東京都(大阪府、愛知県、福岡県など都市部)の地方法人税を、財政基盤の弱いほかの貧乏都道府県に振り分けるという施策であります。東京都民からすれば、東京都のために使われるべきカネが、この人の総務大臣時代の施策のお陰で東京都と無関係なところに流れていく仕組みができてしまったわけでありますね。
岩手県知事時代、総務大臣時代、そしてその後の「日本創成会議」での東京から地方へカネや人を流していこうという増田さんの主張は、東京都に税金を納め東京都に暮らす有権者にとって非常に不利で、相応しくないものだと判断せざるを得ません。
それでも、東京都は日本のそれ以外の地方の衰退を背負って税金をこれらの地域に移転させるべきだ、と考える人は、増田さんに投票すれば良いのかなと感じます。
  
そして、特に増田寛也に関しては、こんな過去のスキャンダルをばらしている。
 
増田寛也と『西松建設』」  
 
・・・前略・・・
96年から03年にかけて、増田寛也さんが岩手県知事にご在職あそばされていた時期に、いわゆる小沢王国問題のひとつ「西松建設疑惑」というものがあります。簡単に言えば、公共工事を発注するにあたり、通常執り行われる入札ではなく、特定の事業者を指名して発注する「随意契約」が乱発され、その契約先が中堅ゼネコン「西松建設」に集中していたため、斡旋収賄で小沢一郎さんなどが深く関与しているのではないかと疑われてきました。
その嫌疑は、当然のことながら当時岩手県知事であった増田さんにも及ぶわけですが、増田さんはこれらの一連の随意契約との関わりや、利益供与についての関与を否定。その後、西松建設は数奇な運命を経て刑事事件にまで発展し、偽装献金事件として政治スキャンダルとなりました。
・・・中略・・・
岩手県でさえ小沢一郎さんとすったもんだして、関係悪くなってから四選出る前に対抗立てられて出馬見送りした増田寛也さんが、果たして東京都のようなスケールの大きい地域の利権を本当に捌けるのかという話です。彼のいう、「東京のために働く」というのは、単にこれから公共政策を積み上げて成果を出すという話ばかりではなく、この手の悪弊によって浪費されている都の予算を正常化して、きちんと都民の福利厚生や産業育成、教育のために使えるようにできるのか? という問題なわけであります。
日本創成会議にかかわりの深い人物は、今回の都知事選出馬の問題を見て「増田さんは都知事なんて器用な芸当をできる人じゃないけど、都知事になったらすぐに醜聞が出て、また都知事選しなければいけなくなるかもしれないね」と笑っておられました。このままいくと、対抗馬に恵まれて増田さんの都知事当選もあり得る状況になっているとは思いますが、都知事になるからには、気持ちを強く持って、都民と東京都の発展のために「旧弊の打破」「利権との戦い」に身を投じていただきたいと強く願っております。
  
「対抗馬に恵まれて増田さんの都知事当選もあり得る状況」については山本一郎はさらに口汚く「都知事選『超無能』『ネトウヨ』『病人』『レッズ』外れガチャの戦い」と、現状の主要候補4人をこき下ろしていた。
 
都知事選に清き1票を投じなければならない都民としては、都知事候補を様々な角度から批判することは当然だろうが、候補者の素性についてあまり情報が得られない人たちに対しては、石原慎太郎知事のもとで東京都副知事として危機管理・都市構造・財政等を担当した明治大学公共政策大学院の青山教授の「『もう失敗できない』都知事の間違えない選び方」を参考にして考えてもいいのかな、とオジサンは思う。

<1967年以降の歴代知事の特徴>
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2014年02月14日

日本は高齢化社会か、または高齢者支配か?

権力の頂点に立てばあとは下るだけ」で、安倍晋三首相の「最高責任者は私」という発言について批判したのだが、誰もその発言に対して何も言わないのかと思っていたら、自民党内から批判の声が上がったという。

 

<首相の憲法解釈変更発言 自民内からも批判 「三権分立崩す」>
 2014年2月14日 朝刊 東京新聞
安倍晋三首相が集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更を、歴代内閣による議論の積み重ねを覆して自ら進める考えを国会答弁で示したのに対し、13日の自民党総務会で「三権分立を根底から崩す」などと批判が相次いだ。
 出席者によると総務会では、まず村上誠一郎元行革担当相が「首相の発言は、選挙で勝てば憲法を拡大解釈できると理解できる。そのときどきの政権が解釈を変更できることになるのは問題がある」と批判。その上で「慎重の上にも慎重を期すべきだ」と主張した。村上氏の発言は、政府が意のままに憲法解釈を変えれば、国会が国権の最高機関としての立場から政府をチェックする三権分立の仕組みが崩れると指摘したもの。
 村上氏の発言を受け、野田毅党税調会長が「大事な話で、正面から受け止めるべきだ。内閣法制局と首相の役割を冷静に考えて、答弁は慎重にすべきだ」と指摘。溝手顕正参院議員会長も「いい意見だ」と村上氏に同調した。船田元・党憲法改正推進本部長は「解釈変更で対応できるのなら、私の仕事はなくなってしまう」と述べた。
 野田聖子総務会長は総務会後の記者会見で、村上氏らの発言を官邸側に伝える考えを示した。
 総務会は党大会、両院議員総会に次ぐ党の意思決定機関。25人の総務が法案などを審査する。特定秘密保護法は了承前にわずかに異論が出ただけだった。
 集団的自衛権の行使容認は政府の有識者懇談会が議論中で、見直し案もまとまっていないのに批判が続出するのは異例。
◆首相の答弁要旨 
 国際情勢が大きく変わる中で(集団的自衛権の行使は許されないとする憲法解釈を)もう一度よく考える必要がある。今までの積み上げのままで行くなら、そもそも有識者会議をつくる必要はないんだから。ここでしっかり議論していこうということだ。
 先程来、法制局長官の答弁を(質問者が)求めているが、最高の責任者は私だ。私は責任者であって、政府の答弁にも私が責任を持って、その上において、私たちは選挙で国民から審判を受けるんですよ。審判を受けるのは法制局長官ではない、私だ。
 だから、私は今こうやって答弁をしている。そういう考え方の中で有識者会議をつくったわけで、最終的な政府の見解はまだ出していない。私たちはこのように考えて有識者会議をつくった。

 
「首相の発言は、選挙で勝てば憲法を拡大解釈できると理解できる。そのときどきの政権が解釈を変更できることになるのは問題がある」と至極まともな批判をした村上誠一郎元行革担当相は、昨年の11月26日、稀代の悪法と呼ばれた「特定秘密保護法案」の衆院採決において、自民党でただ一人賛成しなかった。

 
その村上は61歳。そして「大事な話で、正面から受け止めるべきだ。内閣法制局と首相の役割を冷静に考えて、答弁は慎重にすべきだ」と指摘した野田毅は72歳。

 
そして村上に「いい意見だ」と同調した溝手顕正参院議員会長は71歳である。

かつての自民党の長老と言われたご意見番たちが政界を去った後、現在の安倍独走内閣に対して正面からものを言う高齢者が存在するということは、一類の望みを感じさせる。

 
もっとも、日本人男性の平均余命からみれば71〜72歳はまだまだ現役で丈夫である。

 


 
都知事選が低投票率で終わり、さまざまな評論家やジャーナリストたちにより選挙後の分析がなされている。

 
安倍晋三首相と昨年、会食をしていた東京新聞・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋は、ニュースの深層で「このままでは『流れ解散』必至! 都知事選・細川惨敗で見えた民主党の政策なき『漂流状態』」と題して、今回の都議選で宇都宮候補を指示した共産党委に対して、「私は共産党の政策にまったく賛成しないが、日本の政治を前に進める触媒として、あるいは反面教師として共産党に期待するのだ。」と論評していた。

 
3年前の原発震災以降、最も「脱原発」の旗幟を鮮明にしている東京新聞の論説委員の中では「異色」の存在で、一昨年の衆院選前には「東京新聞・長谷川幸洋は読売か産経にでも行けば」と痛烈に批判されていた。

 
同じく、安倍晋三首相と会食をしている時事通信社解説委員の田崎史郎は、都知事選を評して「圧勝で舛添都知事を誕生させた自民党『菅・石破コンビ』の周到な情報戦略」と手放しで自民党を褒め上げ、御用評論家として本領を発揮していた。

 
こんな太鼓持ちジャーナリストたちとは別の切り口で、今回の都知事選は「高齢者の、高齢者による、高齢者のための選挙」と分析しているのが、元経産省官僚で慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の岸博幸である。

 

<都知事選が示した日本の「高齢者支配」という現実>
 2014年2月14日 DIAMOND ONLINE
都知事選は、選挙戦の間こそ脱原発の是非がメディアを賑わせましたが、いざ投票になると下馬評どおり舛添氏の圧勝で終わり、もう一件落着という感じになっています。しかし、今回の都知事選は、脱原発よりも深刻な問題を提起したように見受けられます。それは、政治・政策の高齢者支配という現実です。
 
高齢者の、高齢者による、高齢者のための選挙
都知事選には16人が立候補しました。その平均年齢は約67歳と年金支給開始年齢を上回っていました。かつ、立候補者の年齢分布をみると、
 80代3人
 70代3人 
 60代7人
 50代2人
 30代1人
となっています。有力候補と言われた人たちに絞ると、舛添氏、宇都宮氏、田母神氏はみな年金を受給する65歳以上、細川氏に至っては76歳と後期高齢者でした。
立候補する側はこのような状況でしたが、では投票する側はどうだったでしょうか。投票率は46%と過去3番目の低さでしたが、まだ年代別の投票率はわかりません。そこで、ダブル選挙の効果もあって63%という高い投票率であった前回2012年12月の都知事選を見てみると、年代別の投票率は以下のとおりでした。
 20代46.5%
 30代55.0%
 40代63.6%
 50代70.3%
 60代75.4%
 70歳以上67.6%
これに2013年1月時点での東京都の日本人の人口を掛けると、ざっくりと言って、2012年の都知事選では、
 若者層(20〜30代)186万人
 中年層(40〜50代)233万人
 高齢者層(60歳以上)256万人
が投票に行ったことになり、投票率のみならず実数からも高齢者のプレゼンスが大きかったことが分かります。
そして、今回の都知事選では、大雪の影響で投票率が17%も下がっていることから、特に浮動票の若者ほど前回より投票に行かなかったと予想できるので、投票する側での高齢者支配は一層強まったと推測できます。
即ち、今回の東京都知事選を総括すれば、まさに「高齢者の、高齢者による、高齢者のために選挙」だったのです。実際、開票を待つ舛添氏の事務所に集まった関係者や支援者の平均年齢も軽く60歳を超えていたようです。
 
被選挙権年齢の引き下げを
しかし、日本の首都のトップを選ぶ選挙がこのような高齢者支配の中で行なわれていいのでしょうか。
そこで、グローバル化に伴って都市間競争が激化する中で、東京の競争相手であり比較対象になる先進国の都市の首長の年齢をみてみますと、先月誕生したニューヨーク市の新市長は52歳です。現ロンドン市長は、2008年に43歳で就任しました。来月はパリの市長選がありますが、候補者は40歳と54歳の女性です。
もちろん高齢者を邪険にするつもりはありません。高齢者の経験や知恵を活用するのは大事です。ただ、年金受給年齢を過ぎた人がトップで、すごい勢いで進むグローバル化やデジタル化などの環境変化に適応して、10年後、20年後といった未来の東京をイメージした行政や街づくりが可能でしょうか。東京をニューヨークやロンドン、パリよりも魅力的な都市にしていくことが可能でしょうか。私は難しいと思います。
こうした現実を考えると、今回の都知事選を奇貨として、若者の政治への無関心という状況を変えるための国民運動を起こす必要があるのではないでしょうか。
そのために国として出来ることは国政選挙と地方選挙の両方で25歳と画一的に決められている被選挙権の年齢の引き下げだと思います。高齢者がたくさん立候補するのはいいことです。ただ、投票する側から見たら、今回の都知事選のように選択肢が高齢者ばかりで若い世代は30代が一人という状況では、若者が投票する気が失せるのも当然です。高齢者への対立候補としてもっと多くの若者が、ある意味で気軽にでもいいから立候補できるようにすることが必要ではないでしょうか。
ちなみに、先進国クラブであるOECD加盟34ヵ国中27ヵ国では被選挙権は21歳まで保障されています。スウェーデンでは被選挙権年齢は18歳に下げられていますし、米国の市町村レベルでは10代の大学生町長や高校生市長も誕生しています。
そして、こうした高齢者支配の状況を招いたのは自分たちの責任であることを若者の側がちゃんと認識するよう、私たちおじさん世代がもっと頑張ることも必要ではないでしょうか。
若者の政治的無関心は「不作為という作為」であり、その結果として行政や予算配分が高齢者中心になっても、無関心のままの若者に文句を言う資格などありません。若者の投票率を高めるためにネット選挙だとか、若者を甘やかす必要はありません。
例えば舛添氏は都知事選の間、待機児童ゼロや待機高齢者ゼロといった社会保障の強化、そして防災対策の強化を強調していました。しかし、財政再建のためにもっとも必要なのは、毎年の財政赤字の最大の源である社会保障支出の大幅削減であり、過去のバラマキで乱立している公共インフラの取捨選択です。そうした“痛み”を直視せずに、高齢者が元気な間だけ何でも手厚く強化していたら、そのツケは必ず将来、即ち若者世代に回されるだけです。
今回の都知事選で改めて明らかになった日本にとって最重要の課題は、政治・政策の高齢者支配という現実ではないでしょうか。その是正なしに脱原発や社会保障強化、防災対策強化を議論しても空虚なだけです。私は真面目に、この高齢者支配という一点をもって日本は既に危機的な状況にあると思っています。

 
立候補者と投票者の年齢分布からみれば、確かに高齢者が「活躍」しているのだが、それを「高齢者支配」と断ずることには違和感を感じてしまう。

 
とはいえ、この筆者も「こうした高齢者支配の状況を招いたのは自分たちの責任であることを若者の側がちゃんと認識するよう、私たちおじさん世代がもっと頑張ることも必要ではないでしょうか。」と自分も「おじさん世代」との自覚はあるようだ。 

 
「高齢者が元気な間だけ何でも手厚く強化」しようとするような知事選における公約をした舛添を脱藩官僚らしく批判をしている。

  
その批判された舛添要一が、7年後の東京五輪開催時に主催都市の顔である都知事として存在する可能性は限りなくゼロに近い。

 
彼の過去の「女性差別」発言や公費の不正使用等の「カネとオンナ」にまつわるスキャンダルが出番を待っているからである。

 
そうなれば、4年後を待たなくても実施されそうな次期都知事選に「先月誕生したニューヨーク市の新市長は52歳です。現ロンドン市長は、2008年に43歳で就任しました。来月はパリの市長選がありますが、候補者は40歳と54歳の女性です。」と指摘している51歳の岸博幸に期待したいものである、とオジサンは思う。

 

posted by 定年オジサン at 12:43| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月11日

舛添要一・新都知事の試練と行く末

改めて都知事選を振り返ってみると、初めから「当選は二の次」と言って憚らなかった細川護煕は論外だが、人物面でも政策面でも他候補者を凌駕していた宇都宮健児候補が、低投票率にもかかわらず前回を上回る得票を上げて2位になったことは、都議会でボロボロにされる姿を支持者に見せつけることを避けられたという点から考えると、よかったのではないだろうか。
 

 
市町村選挙や国政選挙にかかわらず立候補者は、有権者に公約を提示して支援してもらい、首尾よく当選しても本人が属する政党とか会派の議会内での力関係から、与党側に属しないと公約した政策は実現できないが、そのことにより支持者から非難をうけることはない。

 
それは「万年野党」議員が存在することから明らかである。

 
欧米の大統領選挙と同様、首長選挙は当選者が1人に限られるため、選挙時の公約に対しては支持者は特に強い関心を持つ。

 
したがって、徐々に独自色を発揮しなければ有権者にソッポを向かれ、次期改選時には当選が危うくなる。

 
首長選挙と議会の議員選挙は同時には実施されないので、首長になった時点での議会との力関係がその後の運命を決める。

 
自民党を見限って党を離れて除名処分された男を、安倍政権は「脱原発」の流れを作らせないためにも、戦略的に都知事候補として支援した。

 
当然、当選後はその「借り」問題が表面化するのは自然の流れである。

 

<自公への「負債」重く 独自性発揮できる?>
 2014年2月11日 東京新聞
 「アベノミクスで経済が上り調子にある。東京から経済を牽引(けんいん)したい」。東京都知事に当選して一夜明けた10日夕。舛添要一(65)は、国会で開かれた自民党役員会に顔を出した。首相の安倍晋三(59)ら党幹部を前に、政権を持ち上げながら抱負を語った。
 安倍から「国も舛添都政を支援したい」とエールを送られ、がっちり握手を交わす。入室した時の緊張した表情とは打って変わり、顔には穏やかな笑みが広がっていた。
 舛添は2001年の参院選で、自民から立候補して政界入りした。しかし、自民が野党に転落した10年、「歴史的使命は終わった」と飛び出した。
 「無所属」を強調して立候補した今回の都知事選。かつて除名された自民と、国政与党の公明党と政策を擦り合わせ、手厚い支援を受けた。
 節目になったのが告示1週間前、1月16日の自民都連会議。舛添が出席し、「まったく新しい人間として、皆さんと共に何とか都政を立て直したい」と、自民議員らに頭を下げた。
 ■ 
 「あのせりふはね、われわれが舛添に言わせたんだよ」。自民幹部が、その舞台裏を明かす。除名した相手を支援するための「みそぎ」がどうしても必要だったのだ。
 これで、自民の支援にエンジンがかかった。告示後の27日、党本部8階のホール。選挙の「集票マシン」となる各種業界団体の集会に、舛添は呼ばれた。建設、運輸、医療、教育…。1000人近い出席者がホールを埋め、廊下にもあふれた。
 「これは舛添さんだけの人気じゃない。まず肝に銘じていただきたい」。文部科学相の下村博文(59)が壇上で念を押した。
 都議たちも舛添のために支持者を動員、個人演説会を各地で毎晩開いた。舛添は計40カ所以上を回って支持を訴えた。
 ベテラン都議の内田茂(74)はこうくぎを刺す。「恩はちゃんと返す。約束したことは実行する。政治の基本だよな」
 ■ 
 車の両輪に例えられる首長と議会。首長は大統領的な強い権限を持つが、どんなにすばらしいプランを描いても、議会で議案が否決されれば「絵に描いたもち」に等しい。
 舛添は「知事も都議会のみなさんも選挙で選ばれている。あらゆる会派と議論を重ねながら政策を進める」と、全方位での対話を目指す姿勢を強調する。ともに新党改革をつくった参院議員荒井広幸(55)も、舛添の長所を「しがらみがない。無党派の声というのかな。だから、斬新なことができる」と評する。
 しかし、今回つくった自民への「借り」は、重くのしかかりそうだ。
 舛添の選挙政策集をめくっていた都の幹部が、こう苦笑した。「待機児童ゼロも防災も、自民党が言っていることそのまんま。議会と対立した前知事と違って、安定感が出るのは歓迎すべきことだ」
 そして続けた。「でも、こんなにがんじがらめじゃ、独自性なんて発揮できない。舛添さんがどこまで我慢できるか、だね」 (敬称略)

 
「2020年の東京五輪は世界最高の五輪にする」と自民党安倍政権にすり寄る発言を繰り返していた舛添知事は、6年後の夏季五輪開催都市の代表として、現在開催中のソチ冬季五輪の視察に向けた調整が進んでいるという。

 
この視察は、競技会場を見て回るほかに、IOC幹部らとの親交を深める狙いもあるらしい。

 
昨年のアルゼンチンのブエノスアイレスのブエノスアイレス・ヒルトンで開かれた国際オリンピック委員会総会で最後の演説し、招致を手に入れた都市の知事と異なる知事である説明責任もあるかもしれない。

 
猪瀬直樹前知事の失脚の大きな原因の一つが、6年後の東京五輪の組織委員会人事問題があった。

 
当然、都主導で大会運営を行いたかった猪瀬は組織委員会のトップは財界人を念頭に調整していた。

 
しかしこれには安倍政権が反対し、東京五輪の前年に日本で「2019 ラグビーワールドカップ」の開催が決まっており、2005年から「日本ラグビーフットボール協会」の会長に就任している自民党の森喜朗元首相が、組織委員会の会長の座を狙っていた経緯がある。

 
猪瀬辞任後、予定通り森が組織委員会の会長に就任し、国ベースで五輪準備は進んでおり新知事の口を挟む余地はなくなっている。

 
五輪は開催都市が主体であるにもかかわらず、国ベースで決めた五輪メーン会場の新国立競技場の莫大な建設費費用の一部負担を都が負わなければならない。

 
オジサンも賛同している葛西臨界公園に新設するカヌー競技場の計画を野鳥保護の観点から変更を求める声も上がっており、すでに猪瀬前知事には公開質問状や計画変更要請書などが提出されている。
 
 
この問題を新知事は無視することができるのだろうか。

 
14年度の都の予算案は知事が不在にもかかわらず副知事が暫定案をまとめているのが現状である。

 
「待機児童ゼロも防災も、自民党が言っていることそのまんま。議会と対立した前知事と違って、安定感が出るのは歓迎すべきことだ」といわれながらも、公約に沿って新知事が予算案を査定し独自色を加えて仕上げなければすぐに有権者の反発を買うことになる。

 
今月26日の都議会開会までにどこまで準備できるかにかかっている。

 
いずれにしても当分の間は自公の支援の下での知事選勝利という事実を踏まえての議会対策になり、大きな障壁はないかもしれない。

 
しかし議会の外からの厳しい監視の目は止むことはない。

 
<有権者に寄付行為 市民団体が舛添氏を選挙違反で刑事告発>
 2月8日 日刊ゲンダイ
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日刊ゲンダイ本紙が7日報じた都知事選・舛添要一候補の選挙違反疑惑が市民団体の告発に発展した。
 「市民連帯の会」(代表・三井環元大阪高検公安部長)は、個人演説会で来場者に「五輪バッジ」を配っていたとして、舛添本人と演説会の受付スタッフを、公職選挙法違反(寄付の禁止)の容疑で、8日警視庁に告発状を送付したという。
  告発状によると、今月5日、東京都町田市のホテルで開催された個人演説会で、舛添本人と受付スタッフ数人は約500人の来場者に対し、選挙用の法定ビラと一緒に東京五輪の特製バッジ(時価3000円相当)を配布して、同額を寄付したとしている。
  公選法199条2の寄付行為の罰則は、1年以下の禁錮または30万円以下の罰金。舛添がたとえ都知事になったとしても、猪瀬同様、公選法違反容疑で追及される可能性が出てきた。

 
1個3000円の品を500人に無料配布したということは、150万円の寄付行為に当たるとしての告発である。

 
但し、上記記事は選挙前の内容なので、警視庁が告発状をすんなりと受理するかは不明である。

 
舛添新知事は過去の女性蔑視発言でも選挙前に多くの女性団体から非難を受けていたが、その発言よりもっと酷い発言をして裁判にまでなった石原慎太郎を3期も都知事にさせた都民なので、舛添も難なく当選してしまった。

 
冒頭でもつぶやいたが、首長は公約実現がすべてである。

 
舛添新知事は「待機児童をゼロにする。必ず4年間でやってみせる」と確約していた。

 
しかし2010年4月23日の新党改革の代表就任記者会見では「天王山の参院選で勝利することで、かならず政界再編成を行う」という威勢のよかった言葉は、おそらくは本人も忘れているのかもしれない。

 
舛添要一はその程度の人間であろう。

 
半世紀振りの大雪は低投票率の大きな理由だというが前回並の60%台だったとしても大勢は変わらなかったであろう。

 
都民1300万人、有権者1100万人、投票者487万人、舛添211万票という数字は、GDP換算で韓国並みの大都市で、有権者11人のうち2人が入れて知事になったということで、真に都民から信任されたというには無理がある。

 
そんな舛添は6年後の東京五輪の開会式には一人の都民としてテレビで開会式を見ているのではないだろうか、とオジサンは思う。
 

 
 
posted by 定年オジサン at 12:38| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京都知事選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする