2016年11月16日

お好みの時間(サッカー)

日本のプロサッカー界で「海外組」と呼ばれる選手は数多く存在している。
 
過去には、すべてのポジションに11名の海外組を起用することが可能な時期もあった。 
 
そんな中では、国内のJリーグで長年活躍し2014年のブラジルW杯まで主将を務めてきた遠藤は海外経験のない貴重な選手であったかもしれない。
 
海外といってもほとんどが欧州各国なのだが、一部の例外を除けば基本的には海外のクラブからのオファーが無ければ移籍することはできない。
 
しかしJリーグで一定の成果を上げている選手でも、海外のクラブに行けば、常に結果を出し続けなければたちどころに控え要員となってしまう。
 
日本代表の監督は2010年の南アフリカW杯の岡田監督以降は、すべて外国人監督であり、彼らはJリーグの選手よりは欧州でプレーしている「海外組」を中心にチームを編成し国際試合に臨んできた。
 
前回のブラジルW杯の予選リーグ敗退という惨めな結果から、もはや「海外組」というブランドに頼れる時代は終わりを見せていた。
 
もちろん厳しい海外のクラブでの貴重な体験はそれなりに評価されるが、体験が実際の試合に活かされなくなった選手は自然淘汰されなければチームが活性化されない。      
 
そして「海外組」がもはやレギュラー選手として優遇されることはない、という采配が昨夜の試合では良い結果になったのではないだろうか。 
 
<「席を用意された人間はいない」 競争促すハリル「より良い選手を選ぶ」>
 2016.11.16 サッカーキング
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 15日に行われたFIFAワールドカップ ロシア アジア最終予選第5節で、日本代表がサウジアラビア代表と対戦。首位をホームに迎えた大一番で、MF清武弘嗣(セビージャ/スペイン)のPKとMF原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)の最終予選4試合連続ゴールが決まり、2−1と勝利を収めた。
 試合後、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が記者会見に出席。「本当にエクセレントな勝利とは言えないが、良い試合をしたと思う」と振り返った。
 ハリルホジッチ監督は「相手は非常に美しいチームだった」とサウジアラビア代表の印象を語り、「しかし、日本が勝った。本当にエクセレントな勝利とは言えないが、良い試合をしたと思う。本当に我々も困難な状況だったが、これはグループ、チームの勝利だと思う。勇気と強い気持ちを持ったチームだと思う」と、選手たちを称えた。
「もう少し(多くの)得点を取れたと思うし、この最終予選でまた失点してしまったことは良くなかったと思う。本当は失点なしで終えたかった」と反省の弁を口にしつつも、指揮官は「今日は本当に美しくて大きな勝利だった。今日の選手を祝福したい。そして、誇りに思う。彼らの戦う意識、気持ち、行動に関して、本当に強いサウジアラビアに対して、よく勝ったと思う」と称賛の言葉を重ねた。
 今節では、FW本田圭佑(ミラン/イタリア)やFW岡崎慎司(レスター/イングランド)、MF香川真司(ドルトムント/ドイツ)といった面々がベンチスタートとなり、FW久保裕也(ヤング・ボーイズ/スイス)、FW大迫勇也(ケルン/ドイツ)、清武が先発メンバーに名を連ねた。
 ハリルホジッチ監督は「毎回、このチームの強みは組織(としての)スピリッツだと言ってきた。もちろん、何人かの選手たちはトップパフォーマンスではない。ある監督は、そうでなくても信頼して使い続ける人もいるかもしれない。ケガをしても使い続ける状況もあるかもしれない。ただ、私は躊躇なく、より良い選手を選んでプレーさせた」と選手起用の理由を説明。以下のように続けた。
「ある時期は、我々の80パーセントの選手が地元(海外)でプレーしていなかった。3カ月か、6カ月の間、厳しい状況が続いてきた。そして、何人かの方々(メディア)は、『ヴァイッドが言い訳を探している』という記事も書いていた。ただ、我々は選手の状態を完璧に把握しており、最後の最後まで厳しい状況が続き、これからも続いていくと思う。特に、海外組はもっと頻繁にプレーしてほしい」
「エイジ(川島永嗣)、本田、岡崎、シンジ(香川)の全員が、クラブで厳しい時期を過ごしていることは知っている。ただ、彼らには『先発で続けなさい、先発を取れるクラブに移りなさい』と繰り返し言ってきた。我々のチームの強みは、海外組のプレー回数が多いことによって決まる」
 そしてハリルホジッチ監督は「確実に席を用意されている人間はいない。他にうまい人が居れば、その選手をプレーさせる。私はそう考えている。もちろん、プレーできない選手は嬉しいとは思わないだろうが、私はこのやり方でやっている。各自が先発を脅かす存在になるべきで、そこには競争がある」と、選手たちの競争を促し、奮起を期待した。
「このチームにはかなり大きなチャンスがある。このキツい時期を勝利で終えた。勇気と責任感を全員が同じように持ち、完璧に私がやりたいことを把握している。A代表に入りたければ、良いパフォーマンスを維持しなければならない。プレーしていなかった選手も、先発を外れた選手もみんなを励ましていた。このスピリットをキープしてほしい。それがいつか報われると思う。ただ、何も終わっていない。まだまだデリケートで難しい試合が続いていくと思う」
 
個人競技とは異なり団体競技のサッカーでは、1試合に出場できる選手は交代を含めて14人しかいない。
 
そして代表選手としては常に25名前後の選手が国内外から召集されるのだが、今までは少なくとも「本田・岡崎・香川」の3名は「予約席」につくことができた。
 
そんな彼らに対して、「確実に席を用意されている人間はいない。他にうまい人が居れば、その選手をプレーさせる」という至極当たり前のことを、ようやくハリルホジッチ監督は自分の尻に火がつき始めたので実行したのであろう。
 
スポーツの世界では、良きライバルが存在する選手たちは、絶えず競争意識と緊張感を持ってプレーするので、切磋琢磨しながら伸びていく。
 
自らの立場を脅かす若手選手が台頭しないチームは衰退していく。
 
それはどのような組織でも当てはまることである、とオジサンは思う。
 
最後に、はやく日本代表選手もこのようなプレーをしてほしいという動画を紹介する。
 
【曲がりすぎ!】 アウトにかけた超絶シュートでのスーパーゴール TOP10 【サッカー・スーパープレイ】

 
そして昨夜の試合では清武が落ち着いた完璧なPKを決めたのだが、世界では、主審の誤審で不幸なPKをもらったチームの対応が興味深い映像をお贈りする。 
 
【【サッカー】これぞ究極のフェアプレー! 監督が選手にPKを外すよう指示!TOP10】


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2016年07月23日

お楽しみの時間

定年退職し、母に介護認定を受けさせ当時は「要介護1」だった。
 
一応自分のことは一通りできるが、少々認知症が出始めていた。
 
暫くの間は月に1回、車で近くの大学病院の精神・神経科に連れて行き、認知症に効くという薬をもらっていた。
 
ケアマネと契約を結び、デイサービスを受けるようになった。
 
当時、オバサンはフルタイムの仕事をしていたため、オジサンの泊りがけの出張の時は、ショートステイも利用した。
 
2011年7月に圧迫骨折をしたにもかかわらず、かかりつけの大学病院の整形外科ではまともに処置されず、それがもとで脊椎圧迫から下肢麻痺状態になり、要介護5の状態で8月に緊急入院。
 
翌9月には骨折に対する外科的な処置は終了したと病院を追い出され、その後9か月余り、オジサンは車椅子の母の自宅介護を始めた。
 
2012年5月にケアマネさんの尽力により介護老人保健施設に入所することができた。
 
しかしそこはリハビリを行い「健康」になって自宅に帰すことが目的の施設である。
 
そのためか同じテーブルに座らされた4人の中で自力で歩ける入所者から苛められていたらしいことが後に判明した。
 
そして2013年10月8日、偶然にもオジサンの息子の誕生日に母は、終の棲家である特別養護老人ホームに無事入所した。
 
開所して間もない施設で入所者も少なく家庭的な施設であった。
 
自宅介護時代に比べると母の認知度の進みが遅くなり顔の色つやも良くなった。
 
昨年の8月には施設の2階から見物できる花火大会があり、オジサンの娘一家も参加した。
 
そこで母は9年ぶりに孫(オジサンの娘)と再会し、初めて2人のひ孫と対談した。
 
そして今日は施設での「夏祭り」が昼前からあり、再び母に孫とひ孫たちを会わせるために、これから出発することになった。

果たして、母はオジサンを始め、孫、ひ孫たちを覚えているのか、それだけが気がかりである。
 
こんな事情なので、いつものつぶやきはお休みして、いままで集めた趣味のサッカーの様々なプレーの数々を動画でお届けすることにする。
 
最初は、ゴールキーパーにとっては屈辱的なゴールシーン。
 
【これは腹立つw】超舐めプ!屈辱的ゴールTOP10】

 
次は、余りにも技術的に差がある相手に対するゆとりのプレー集。 
 
【サッカーなめ技プレイ集 『観ていて楽しいな♪』】

 
これは、相手を余りにもオチョクリ過ぎた報いのみっともないミスプレ。
  
【史上最悪のがら空きゴールミスTOP10】
 
 
 
ここからは、トッププロたちの最高級のプレー集で、最初は初めに舐められたゴールキーパーの本来の雄姿。 
 
【ゴールキーパーよくぞ止めたッッ!!】再現不可能な超神すぎるスーパーセーブTOP10

 
次の2つはフィールドプレーヤーの素人にはまねできないテクニックの数々。
 
【試合中なのに遊び心ありすぎ!!】サッカー史上例を見ないほどの超絶神業テクニック集!】
 
【速すぎて見えないッ!!】サッカー史に残る伝説の超速い弾丸フリーキックTOP10


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2016年06月04日

アモーレの力が勝利を呼ぶ

1986年に旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故の健康影響について、日本政府が東京電力福島第1原発事故後の2012〜13年に5000万円をかけて調査しながら報告書を公表していないことが分かったと伝える「チェルノブイリ原発事故 国が健康調査公表せず」という記事を読んで、「安倍首相 『帰還困難区域』復興方針を夏に」という方針に影響が出るからだと勘ぐってしまう。
 
何が何でも、福島の「見せかけの」復興を世界に発信したいらしい。
 
選挙前になると、何でもアリの安倍政権なので、故郷と仕事を奪われた悲惨者たちの怒りは収まることを知らない。
 

 
リオデジャネイロ五輪アジア最終予選で上位2チームに入れず、4大会連続の五輪出場を逃したなでしこジャパン。
 
五輪出場を逃すのは、2000年シドニー大会以来、16年ぶりとなり、当時は「リオ五輪に出場できず! なでしこジャパンの思いがけない落日は、なぜ」との分析では、選手の若返りと指導者交代というお決まりの指摘がされ、それから約3か月、まさに新しい監督のもと、若い選手が、「女子ワールドカップ カナダ2015」では2-5と完敗した格上の米国相手に十二分に力を発揮していた。
 
<新生なでしこ、初陣は女王アメリカとドロー…一度は逆転されるも横山が劇的同点弾>
 2016年6月4日 サッカーキング編集部・サッカー総合情報サイト 
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後半アディショナルタイムに同点ゴールを決めた横山久美 [写真]=Getty Images
 
 国際親善試合が2日に行われ、なでしこジャパン(日本女子代表)とアメリカ女子代表が対戦した。
 なでしこはリオデジャネイロ・オリンピックの出場権を逃し、3月に佐々木則夫監督が退任。4月に高倉麻子新監督が就任した。今回のアメリカ遠征は高倉新監督にとっての初陣となった。相手は2015年のカナダ・ワールドカップ女王で、世界ランキング1位のアメリカ。一部の主力選手は不在であるが、GKホープ・ソロやFWアレックス・モーガンらが先発メンバーに名を連ねた。
 一方、“新生なでしこ”は4−2−3−1のフォーメーションで初戦に臨み、スターティングメンバーには、GK山下杏也加、DF有吉佐織、村松智子、熊谷紗希、佐々木繭、MF阪口夢穂、宇津木瑠美、中島依美、千葉園子、大儀見(永里)優季、ワントップにFW岩渕真奈が入った。なお、千葉と佐々木は初の代表戦出場となった。
 試合の立ち上がりはややアメリカがペースを握る形で進んだが、先制したのは日本だった。14分、エリア手前右で阪口からパスを受けた岩渕が中央へ切り込み、右45度の位置から左足シュート。わずかに相手DFの足をかすめたボールがゴール左上隅に決まり、なでしこが先制に成功した。
 続く22分、右サイドでパスを受けた中島がエリア右横からクロスを供給。これをファーサイドの大儀見が右足で合わせてゴール左下に決めた。なでしこは前半の早い段階で2点のリードを奪った。
 アメリカはホームの声援を受けながらも連続失点を喫したが、ここから反撃に出る。27分、中盤でボールを持ったクリスタル・ダンが右サイドへ展開。マロリー・ピューが抜けだしてマイナスの折り返しを送る。これをフリーになっていたモーガンが右足でシュート。ややDFに被ったボールをGK山下が防ぎきれず、アメリカがまずは1点を返した。
 追い上げられた日本は再びリードを広げようとチャンスを作る。42分、宇津木が前線の千葉へ縦パスを送る。エリア手前の千葉が後方へ落とすと、パスを受けた中島が右足シュートを放ったが、ここはクロスバーを直撃。追加点とはならなかった。前半は2−1でなでしこがリードしてハーフタイムを迎えた。
 なでしこは後半開始から宇津木に替えて川村優理を投入した。後半立ち上がりの54分、なでしこはカウンターから中島がドリブルで持ち上がる。そのままやや距離のある位置から右足ミドルシュートを放ったが、ここはわずかに枠の右へ外れた。
 56分、なでしこは岩渕を下げて横山久美を投入した。直後の57分、大儀見が2枚目のイエローカードを受けて退場。10人での戦いを強いられることとなった。
 ここから両チームともに積極的な選手交代を行う。アメリカは61分にモーガン・ブライアンとダンを下げ、クリステン・プレスとリンジー・ホランを投入。なでしこは62分に千葉を下げて増矢理花を投入した。
 なでしこに退場者が出て以降、試合は完全にアメリカのペースとなる。64分、右サイドでFKのチャンスを獲得。キッカーのトビン・ヒースが左足でクロスを入れると、ゴール前に走りこんだモーガンが頭で合わせて同点に追いついた。なお、モーガンは日本戦で通算6ゴール目を決めた。
 なでしこは81分に佐々木を下げて中里優を投入。中里はなでしこでのデビューを飾った。
 試合終盤はアメリカの猛攻が続く。89分、左サイドからケリー・オハラがアーリークロスを入れると飛び出したGK山下が触りきれず、ホランが頭で合わせて逆転に成功した。
 しかし、諦めないなでしこジャパンは後半アディショナルタイム3分にチャンスを作る。増矢、阪口とパスをつなぎ、最後はエリア内に抜けだした横山がゴール左下に決めて土壇場で同点に追いついた。このまま試合は3−3で終了。高倉新監督の初陣はドローで終わった。
 なでしこジャパンとアメリカは5日にオハイオ州クリーブランドのファースト・エナジー・スタジアムで再び対戦する。
【スコア】
アメリカ女子代表 3−3 なでしこジャパン
【得点者】
0−1 14分 岩渕真奈(なでしこジャパン)
0−2 22分 大儀見(永里)優季(なでしこジャパン)
1−2 27分 アレックス・モーガン(アメリカ女子代表)
2−2 64分 アレックス・モーガン(アメリカ女子代表)
3−2 89分 リンジー・ホラン(アメリカ女子代表)
3−3 90+3分 横山久美(なでしこジャパン)
 
2011年のドイツW杯で優勝した時の決勝戦の相手の米国選手の身長のトップはFWワンバックの181cm、日本では一番低いのは先発FW大野と途中出場のFW岩淵155cmで26cmの差があった。
 
その岩渕が先発メンバーとして先制点を決めたのだから、やはりサッカーは身長差だけではないことを、それなりに実証し、まだまだ日本女子サッカーは世界に通用するという可能性を再認識させてくれた。
 
課題は山ほどあるのだが、世界ランキングの米国相手に先制しながら逆転されたが、最後まであきらめずにロスタイムで同点にしたことは、5年前のW杯の決勝戦を彷彿させてくれた。
 
今後は3年後のW杯と2020年の五輪が最大の目標となる。 
 
さて、9月から2018年ロシアW杯アジア最終予選に臨む日本代表は、新監督になって初めての欧州のチームと戦った。
 
そもそも国際親善試合は日本側が全額持ちで招待する試合なので、海外から招かれた初来日のチームのメンバーの多くは、日本観光目的の連中も多い。
 
時差の違いから、国内で十分な合宿で備えている日本代表とは、コンディション的には多くのハンディがあるのは当然である。
 
ましてやブルガリアは欧州チャンピョンリーグ出場を逃し、日本同様2018年ロシアW杯予選に向けて若手育成中でもある。
 
そのような諸条件を差し引いても、最近は格下のアジアのチーム相手でも取れなかった7点をもぎ取ったことは、新生日本代表への期待も感じさせてくれる。
 
【動画】岡崎、香川、吉田、宇佐美、浅野がゴール…日本がブルガリアに大量7ゴールを奪いキリンカップ決勝進出

それにしても、日本はホームということもあり岡崎のほとんどオフサイドの飛び出しや、浅野に与えたPK、さらには1年ぶりに代表復帰したGK川島の見せ場を作るなど、レフェリーの微妙な演出には驚かされる。
 
毎回、国際試合となると海外組が召集され、国内組との経験の差が指摘されてきたが、昨夜の試合は長い間代表チームの大黒柱が足の負傷でスタメンを外れるという状況で、新しい、若い選手に注目が集まった。
  
昨夜の試合を、日本代表から海外まで幅広くフォローするフリーライターの元川悦子が解説してくれていた。 
 
<岡崎の先制弾と香川の2発に凝縮…高度な連係が“本田依存症”脱出のカギ>
 2016年6月4日 SoccerKing
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香川(中央右)の2ゴールをはじめ、日本代表は高度な連係からゴールラッシュを見せた [写真]=三浦彩乃
 
 「圭佑(本田)は確かにチームにとって非常に重要な選手。彼がいなかった時、前回の最終予選もそんなに勝率が良くないということが結果として出ている。それはチームとして良くないことだと思う」
 日本代表のキャプテン・MF長谷部誠(フランクフルト)が3日のキリンカップサッカー2016準決勝・ブルガリア代表戦前日に強い危機感を吐露した通り、このゲームは本田という攻撃の大黒柱を欠く逆境をいかに跳ね返すかが最重要テーマと位置づけられた。
 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はこの日、1トップに岡崎慎司(レスター)、右FWに小林悠(川崎フロンターレ)、トップ下に香川真司(ドルトムント)、左FWに清武弘嗣(ハノーファー)、ボランチに長谷部と柏木陽介(浦和レッズ)を据え、予想通りの攻撃陣を選択。新たな攻めのバリエーション構築を期待して、ピッチに送り出した。
 その思惑がいきなり結実し、開始早々の4分に岡崎が得意のヘッドで先制点を奪う。その組み立ては、長谷部のサイドチェンジが右サイドバックの酒井宏樹(ハノーファー)にボールが渡り、香川を経由してボールを受けた柏木が相手の背後に動き出した岡崎に浮き球の縦パスを配球してゴールを演出する形だった。
「真司からボールをもらった時、真司と宏樹にリターンパスを出そうかなと思ったけど、2人の動きがかぶったからやめて、“前を向けたら”と。ラインがバラバラになるのはスカウティングで見ていたから、思い切って(クロスを)出した」と柏木が言えば、岡崎も「個人的にあの抜け出しは狙っていた。左利きじゃないとあそこには出せない。ホントに良いボールだった」と、柏木の技術と戦術眼を絶賛。2人の息がピタリと合ったことを認めていた。
 続く27分の2点目も、長友佑都(インテル)のクロスに反応したニアサイドで岡崎がつぶれ、香川がファーサイドから少し遅れて飛び込んで頭で合わせたゴール。2人のコンビネーションがここまで噛み合ったのは初めてと言っても過言ではない。
「佑都からアシストされた記憶は全くなくて、いつも最後のところで合わなかったりしていたんですけど、今日は素晴らしいクロスがドンピシャで来ました」と香川が満面の笑みを浮かべ、長友も「前日練習でも何回も真司と合わせていた。相手が高いので、速めのクロスが効果的だという話もしていた。真司がすごくいいテンポで入ってきてくれた」と、お互いの感覚が合致したことを嬉しそうに語っていた。
 さらに圧巻だったのは、35分の3点目。これもボランチからのサイドチェンジが起点だった。柏木のボールに反応した岡崎が右コーナーフラッグ付近で粘り、小林悠に折り返す。小林悠がグラウンダーのクロスを中央に送った瞬間、清武が鋭い動きでスルー。ボールはゴール前の香川へ渡った。背番号10をつける男は反転で相手DFを巧みにかわしながら左足でフィニッシュ。このゴールには5選手が絡んでいた。「あの一連の流れはチームとしての(得点に至る)形だった」と、香川は理想的な崩しの形だったことを明かしている。
 この3ゴールから分かるように、本田のような圧倒的存在感を誇る個への依存を脱するためには、選手同士、グループ、そしてチーム全体の連係や連動性を突き詰めること。それが1つの解決策になり得るのだ。
「今回は圭佑がいない分、違う選手の特長があるから、それを生かしたいと思ってやりました。キヨとか真司、オカちゃんも非常に素晴らしいプレーしてくれたし、悠もすごくいい動き出しをしていた」と、長谷部は攻撃陣の長所を引き出すことを第一に考えたという。それは清武も同じだ。「圭佑君は日本代表にとって欠かせない重要な選手だとは思うんですけど、出た人がその人の良さを出していかないとチームは良くならない」と語り、岡崎の動き出しの速さとヘディングの強さ、香川の創造性あふれるプレー、小林悠の前へ出ていくスピード、柏木の左足からの多彩なパスを頭に入れながら、自分の動きを微妙に変化させていったのだ。
 こうした結果、前半の日本はダイレクトのパスワークや展開を劇的に増やし、ブルガリアの守備陣を翻弄することができた。もちろん、吉田麻也(サウサンプトン)が「期待していたけど拍子抜けだった」と本音を吐露したように、相手が予想外に弱かったのも事実だが、誰が出ても今回のような高度な連係や連動性をピッチ上でコンスタント、に示せれば、本田や香川、岡崎のいずれかが離脱しても、日本代表の攻撃力はそこまで落ちることはないはずだ。
 代表は活動期間が極めて少なく、短期間でコンビネーションを熟成させるのは難しいが、あえてそこにトライしていくことでしか、世界に伍していくのは難しい。この日の前半の理想的な戦い方を何度も繰り返していくことが肝要だ。7日に行われるボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表との決勝では本田と香川を欠く可能性も十分に考えられるだけに、選手たちにはより密に意思疎通を図り、攻撃のバリエーションを増やしていってもらいたい。
文=元川悦子
 
思い出すのは、2014年ブラジルW杯出場を決めた2013年のアジア最終予選でインタビューに答えた本田圭祐の言葉だった。
 
「あと1年しかないのですよ。如何に個を強くするか、それが課題ですよ」
 
この時は自分がチームの主力であり、他の選手の不甲斐なさを一番感じていた頃であった。
 
しかし結果は1分け2敗で予選リーグ敗退となった。
 
その後、個にこだわり過ぎたのか、「日本代表・惨敗の内実【その1】賞味期限切れだったチーム。コンディション調整重視で連携は強化されず」という総括の中で、「このチームは発足当初から、本田、香川、長谷部、遠藤のチームで、この4人の調子が揃いもそろって本番で良くなかったということです。」と指摘されていた。   
 
それから3年、既に当時キャプテンだった遠藤は代表を去り、昨日は本田抜きの若い「個」の力がそれぞれの「個性」を発揮し、自分たちのチームプラン通りの試合が実現して、圧勝となった。
 
団体の球技競技はいつも「チームプレー」を重視され、個人的に力のある選手には不満が溜まる。
 
野球の場合は「犠牲バント」とか「犠牲フライ」という言葉があるように、チームのために自分が「犠牲」になることを戦術として求められる。
 
サッカーの場合は「犠牲」という言葉は存在せず、得点者に対しては「アシスト」であり、味方のドリブルの選手に対しては「おとり」の動きで相手の守備をかく乱させる。
 
しかしこれらの動きも個の力、すなわちそれなりの技術がなければ成り立たない。
 
「個」と「連携プレー」は表裏一体のもので、二者択一ではないということを、昨夜の試合で日本代表選手は改めて肌身に感じたのではないだろうか、とオジサン思う。
 
【付録】海外の有名選手ではよくあることだが、日本代表の試合でこんな光景は今までなかった。 
 
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【平愛梨さんが見守る中、長友はフル出場で大勝に貢献した [写真]=三浦彩乃】


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2016年01月31日

昔味わった悲劇の地で奇跡が起きた

先日「やはり疑惑のデパートなのか甘利大臣は?」の冒頭で紹介したリテラの記事「『NEWS23』新キャスターはやっぱり星浩! 元朝日記者は集団的自衛権容認の親米保守、“骨なしクラゲ”の評も」の中で、星浩に対して、以下のような批判内容が列挙されていた。
 
「星氏はワシントン特派員も務めた親米保守派寄りの政治部記者である。
 実際、朝日の論説主幹や特別編集委員らが持ち回りで担当する週一コラム『日曜に想う』で、星氏は他の執筆者と比べて政権批判や護憲のトーンが薄い。また、改憲や特定秘密保護法、増税などの政策面については、批判をするにしても慣例重視の“手続き論”に終始する印象で、自身の政策論はほとんど述べない。」
「彼の語法は往々にして「与野党の深い論争を期待する」というようなどっちつかずの結論か、でなければ単なる“政局ウォッチ”の感想だ」
 
政局ウォッチャーの星浩は3月28日からTBS報道番組「NEWS23」の新キャスターとして登場の予定らしいのだが、その前に「朝日新聞社特別編集委員」の肩書を降ろすため朝日新聞退社手続き中であり、本日の週一コラム「日曜に想う」が最後となった。 
  
<(日曜に想う)日本の政治は悪くなったのか 特別編集委員・星浩>
 2016年1月31日05時00分 朝日新聞DIGITAL
 30年余、政治記者を続けてきた。締めくくりのコラムとして、日本の政治は悪くなったのか、考えてみたい。
 通常国会は甘利明・前経済再生相の疑惑などで序盤から熱を帯びている。論戦の中心は、安倍晋三首相と岡田克也民主党代表との対決だ。私にとってこの構図は自分の取材してきた政治の一つの到達点に見える。
 簡単に振り返ってみたい。1985年、中曽根康弘首相を追いかける「番記者」になった。当時は、政権を握り続ける自民党と万年野党の社会党という55年体制だった。竹下登政権では、消費税導入という難事業をやってのけた。業界の代表と官僚が自民党の族議員の下に集まり、「調整」という名目で密室のさじ加減をする。それが政治の日常だった。
 ある日、頭をガツンと殴られたような衝撃に見舞われた。権勢をふるっていた金丸信元副総理が建設業界からヤミ献金をもらい、巨額の脱税をしていたことが発覚。事務所からは大量の金塊が見つかった。自民党一党支配の政治が、根深い腐敗を生んでいたのだ。毎日取材しているのに、その暗部を見抜けなかったことが情けなかった。
     *
 どうすればよいのか。金権の温床は中選挙区制だから、小選挙区制を導入すれば政治は刷新されるという政治改革論議が高まった。私は疑問を感じていた半面、自民党に対抗できる勢力がないことが緊張感のない政治の原因だとも考えていた。93年、岡田氏は政治改革を訴え、小沢一郎氏らとともに自民党を離れて新生党を結成。安倍氏は自民党衆院議員として初当選したが、自民党は野党に転落した。この時点で2人は交差して与野党に別れた。
 小選挙区制が導入され、衆院選は7回重ねられた。小泉純一郎政権で自民党は息を吹き返し、安倍氏が頭角を現した。06年には首相に就くが、1年で退陣。挫折を味わった。岡田氏は民主党代表、幹事長などを務め、09年には念願の政権交代を実現した。だが、その政権も3年余りで崩壊。安倍氏の復権を許すことになる。岡田氏は1年前に代表として再登板。2人は与野党のトップとして、がっぷり四つの国会論戦と国政選挙に臨む。
 集団的自衛権の行使容認に伴う安全保障法制は2人の違いを鮮明にしている。憲法解釈を変更して海外での武力行使に風穴を開けようとする安倍氏。十分な説明のないまま採決に持ち込んだ手法に多くの国民が疑念を抱いたのは当然だ。一方、岡田氏は立憲主義を唱えて憲法の解釈変更に強く反対したが、成立を阻止することはできなかった。「戦後レジーム」の転換を掲げてきた安倍氏と戦後民主主義を評価する岡田氏との対立軸も見えてきた。
 経済政策では、安倍氏が成長によって懸案が解決できると説くのに対し、岡田氏は公正な分配や格差縮小が急務だと主張する。米国や中国との向き合い方にも隔たりがある。
     *
 小選挙区制は、二大政党が政策を中心に切磋琢磨(せっさたくま)する政治をめざした。まだ道半ばだけれど、「安倍VS.岡田」という選択肢を示せるところまでたどり着いたというのが、日本政治の現実ではないか。ひと昔前に比べ、政治家は小粒になり、質も良くなっているとは言えない。ただ、それでも権力者が金塊をため込む政治に比べれば、少しは前進していると思いたい。これから、もっと鍛え上げなければならない。その主役は、もちろん国民だ。民主主義も平和も、「守る」だけではなく「創る」ためにはどうすればよいのか。さらに考え抜く必要がある。
 日本の政治は悪くなったのか――。私は「否」と答えたい。政治家が明確な選択肢を示し、有権者が熟慮の末に賢い判断をすれば、民主主義は生き生きとしてくる。その素地は出来つつあると信じているからだ。
 
「日本の政治は悪くなったのか、考えてみた」結果、この30年余りを振り返ってみて「日本の政治は悪くなったのか――。私は『否』」だという。

それならば「稀代の悪総理」として歴史に残る安倍晋三が君臨している日本の政治は悪くなっていないというのか?
 
31年前の若き首相番記者に、「自民党一党支配の政治が、根深い腐敗を生んでいた」ということを見抜けなかったのは当然である。
 
むしろ時の最高権力者との距離が近すぎると「暗部」などは見抜けるわけがなく、むしろ取り込まれしていたてしまうことの方が大きいという事実は、再雇用が過ぎても会社にしがみ付く時事通信社解説委員の田崎史郎の安倍政権との癒着ぶりをみれば良く分かるというものである。 
 
政治改革が「選挙制度改革」とすり替えられ、中選挙区にこだわる連中を「守旧派」とレッテル貼りしていたメディアで旗振りをしていたとの反省と自覚が全く感じられない。
 
かつては「リベラル」の旗手だった朝日新聞を劣化させたのは、一体誰だったのであろうか。
 

 
「谷間の世代」と酷評され続けてきた若者たちが、しかも「スーパースター」なんかも存在しないチームが、優秀な監督の下、グランドで戦い、勝ち続けることで大きく成長し、過去に悔しい思いをさせられた宿敵「韓国」を見事に打ち破り、アジアの頂点に立った。
 
<U23日本代表、アジアの頂点に立ちリオへ…浅野2発で宿敵韓国に大逆転勝利>
 2016.01.31. 01:34 SOCCER KING
 AFC U−23選手権カタール2016(オリンピック・アジア最終予選)決勝が30日に行われ、U−23日本代表とU−23韓国代表が対戦した。
 日本はグループステージで朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、タイ、サウジアラビアに連勝し、3戦全勝の1位通過で決勝トーナメントに進出。準々決勝では延長戦の末にイランを下すと、26日の準決勝では後半アディショナルタイムの得点でイラクを破り、上位3カ国に与えられるリオデジャネイロ・オリンピック出場権を獲得した。6大会連続の五輪出場という最大のミッションを達成したU−23日本代表は、決勝で“永遠のライバル”の韓国と対戦する。
 チームを率いる手倉森誠監督は、イラク戦のスターティングメンバーから4名を変更し、DF岩波拓也、MF矢島慎也、MF大島僚太、FWオナイウ阿道を起用。キャプテンのMF遠藤航やMF中島翔哉らも先発メンバーに名を連ねた。一方、イラク戦で後半アディショナルタイムに決勝ゴールを決めたMF原川力がベンチスタートとなった。
 立ち上がりの6分、最初にチャンスを作ったのは韓国。エリア手前でボールを持ったムン・チャンジンが強烈なミドルシュートを放つ。ここはGK櫛引政敏がなんとか弾き返した。こぼれ球を左サイドのユ・ソンウが拾い、エリア内左からシュートを放った。これがゴール右に決まり、韓国が先制かと思われたが、オフサイドの判定で得点は認められなかった。
 続く20分、左サイドのシム・サンミンが高いクロスを上げると、中央のチン・ソンウが頭で落とす。これをゴール前でフリーになっていたクォン・チャンフンが右足ボレーシュート。ボールはGK櫛引の正面に飛んだが、岩波の左足に当ってしまい、コースが変わってゴール右に決まった。
 なかなかシュートまで持ち込めない日本。30分に左サイドの矢島がアーリークロスを供給すると、ゴール前に走り込んだ岩波がヘディングシュート。しかし、ここはゴール右に大きく外れてしまった。
 韓国は36分にチャンスを作る。右サイドのチン・ソンウがドリブルで山中亮輔をかわし、斜め45度の位置から左足シュート。決定機だったが、ここは枠の上に外してしまった。このまま韓国が1点をリードして前半終了を迎えた。
 1点を追う日本はオナイウ阿道を下げて原川力を投入。久保を1トップに置いた4−1−4−1のシステムに変更した。
 日本はここから同点に追いつきたいところだったが、後半立ち上がりに出鼻をくじかれる。47分、韓国が中盤右でダイレクトパスをつなぐと、右サイドを突破したイ・チャンミンが中央に折り返しのパスを出す。これをゴール前で受けたチン・ソンウが反転してゴール中央に蹴り込み、韓国が追加点を奪った。
 日本は60分に大島僚太を下げて浅野拓磨を投入。再び2トップに戻した。しかし、その後も韓国のペースが続く。63分、エリア手前左でパスを受けたユ・ソンウが右足シュート。低く強烈なボールが日本ゴールを襲ったが、ここはわずかに枠の左に外れた。
 日本がようやくチャンスを作ったのは66分。エリア手前左でボールを持った久保がタテパスを送ると、エリア左横でボールを受けた原川が折り返しのボールを送る。ゴール前の浅野が合わせたが、ここは決めきることができなかった。
 しかし、ここから日本の時間が続く。67分、カウンターからエリア手前でボールを持った矢島が最終ラインの裏にスルーパス。エリア内右に抜けだした浅野が飛び出したGKの上を抜くループシュートを決め、日本が1点を返した。さらに直後の68分、左サイドを山中がドリブルで突破し、深い位置から左足クロスを供給する。するとフリーになっていた矢島がゴール左上にヘディングシュートを決め、あっという間に同点に追いついた。
 日本は75分に矢島を下げて豊川雄太を投入し、逆転ゴールを狙いにいく。迎えた81分、日本がカウンターからチャンスを掴む。一度は相手DFにカットされたが、こぼれ球を拾った中島が前線に浮き球のパスを入れる。するとDFと入れ替わった浅野がGKとの一対一を制し、ゴール右下に流し込んで逆転ゴールを決めた。
 終盤は韓国がパワープレーに出て、日本は猛攻にさらされたが、GK櫛引を中心に体を張って守りきり、大逆転勝利でアジアの頂点に輝いた。
 今夏に行われるリオデジャネイロ五輪は、8月4日にグループステージが開幕し、20日に決勝が行われる。
 
いつもの布団に入ろうかという時間から試合を観戦したのだが、開始早々の韓国選手の闘志あふれる動きに日本の選手たちは翻弄され、後手後手に回っていた。
 
最初の失点はたとえ味方のDFの左ひざにあたってコースが変わった「オウンゴール」のようでもあったが、フリーでペナリティエリア内でシュートを打たれるという、試合の流れからすれば韓国の勢いに負けていた。
 
さらに後半2分にゴール前から2点目を決められた時には、内心「昨年末の従軍慰安婦問題で強引に日韓合意に持ち込んだ」ことによる韓国の慰安婦たちの怒りが後押ししたのか、と思うほどであった。
 
中継テレビ画面には、今回のオリンピック・アジア最終予選では、予選リーグと決勝トーナメントを通して日本代表の5試合での得点は前半が4得点、後半はその倍の8得点という表示がでており、さらに韓国選手は試合後半になると、前半の飛ばし過ぎから足に痙攣が起きる選手が多い、とアナウンサーが話していた。
 
さらにお馴染みのファン目線の解説者が、「0-2でも1点取れば流れは絶対に変わってくる」という希望的観測発言の後、後半大島に替わって出場した浅野が7分後に1点を返すシュートを決めた。
 
その後は解説者の言った通りに一気に流れが変わり、韓国選手の疲労感が露わになり、同点そして逆転という、まさにあの「ドーハの悲劇」が遂にドーハの奇跡と今後語り継げられるようなシーンであった。 
 
以下は毎日新聞写真集から、ポイントとなる写真をピックアップして紹介する。 
 
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【日本−韓国】前半、韓国・権昶勲(左から2人目)が先制のゴールを決める=カタール・ドーハで2016年1月30日、山本晋撮影(以下、同)
 
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【日本−韓国】後半、韓国に2点目を取られ、うつむくGK櫛引(中央奥)ら日本選手

 
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【日本−韓国】後半、矢島(手前左)が同点ゴールを決める
 
 
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【日本−韓国】後半、浅野(右)が勝ち越しゴールを決める

 
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【日本−韓国】試合終了の笛を聞き、優勝に歓喜する主将の遠藤(中央)ら。手前は敗れた韓国の選手

 
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【日本−韓国】優勝を喜ぶ決勝ゴールの浅野(右)と同点ゴールの矢島

 
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【日本−韓国】優勝を果たして選手らに胴上げされる手倉森監督。奥は韓国サポーター

 
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【日本−韓国】表彰台で優勝を喜ぶ日本の選手たち。中央で優勝杯を掲げるのは遠藤

 
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【日本−韓国】サポーターに向かって満面の笑みで優勝杯を掲げる手倉森監督
  
 
試合後の手倉森監督のインタビューの言葉が非常に印象的であった。 
 
ついにたどり着いた頂点…手倉森監督『日本をサッカーで明るい国に』
 
【手倉森誠監督インタビュー内容】
 
「スリリングな、見応えのある試合だった。ちょっと大味になった時間帯もあったけど、2点を取られたので開き直って仕掛けるしかなかった。でも、“勝つことになっていたのかな”と。そんな気持ちです」
 
「韓国に2点を取られて、自分自身が目を覚ましてもらった。2−0で勝つつもりだったので。2点目を取られた時には相当、プランが崩れた」
「リードされた時のことも考えながら、交代の順番が当たった。浅野(拓磨)とトヨ(豊川雄太)で仕留められればと思っていた。選手たちがよく頑張った」
「韓国には今まで勝っていなくて、その悔しさもあった。そう簡単には勝てないけど、こういう勝ち方をできるようになった。もっと鍛え上げて、安心して見られるチームにしたい」
「2点を取られてムカついていたので、優勝してスッキリしましたね」
「日本が盛り上がっているという情報を得て、パワーを感じていた。これからの日本サッカーを、この状況から世界に届くところまで押し上げていきたい。不可能はないんだというメッセージを受け取って、日本をサッカーで明るい国にしたい」
 
最後の言葉の中で、「サッカー」を「政治」に代えて、
 
「不可能はないんだというメッセージを受け取って、日本を政治で明るい国にしたい」という言葉を今の野党の連中に捧げたい、とオジサンは思う。

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2015年07月05日

お好みの時間・オウンゴール特集

先週の「敵のオウンゴールで勝ちきった『なでしこジャパン』に学べ」の中で「自民党若手議員のマスメディアに対する暴言等は、決して『オウンゴール』とはなりえず、戦争法案を廃案に追い込むには、本来の議論で政府を追い込むしかない。」とつぶやいた。
 
安倍晋三首相や菅義偉官房長官が「陳謝」して一件落着させたかったのだろうが、肝心の野党からは、暴言発言の議員たちの厳しい処分を求める声は無かった。
 
むしろ改憲派の小林節慶大名誉教授の「お墨付き」をもらった対案を維新の党が出すなどという「後方支援」をする有様で、巷では小林名誉教授は、はじめからこのあたりを落としどころと狙っていたのではないのかという憶測も聞かれる。
 
昨夜のNHKスペシャル「与野党代表に問う 自衛隊の活動拡大と憲法」を見た多くの視聴者は「NHKスペシャルで自民党の高村副総裁が情緒不安定に!机を何度も叩いたりして、視聴者から『うるさい』とコメント!公明党も酷いと話題!」と散々な内容だったらしいが、共産党・志位和夫委員長の「戦争法案は、いくら議論をしても違憲。合憲にはなりません、廃案しかない。数の暴力で強行裁決は許されません!」というのが唯一のまともな発言だったようである。
 
さて、イングランドのDFのオウンゴールで6日の決勝戦に進んだ「なでしこジャパン」。
  
味方のオウンゴールで敗れたイングランドは、沈滞ムードを吹き飛ばすかのように実力で3位決定戦ではドイツを見事に破った。
 
オジサンも実は30代の頃、ある社会人チームに所属していたのだが、リーグ戦でオウンゴールを初めてやってしまった経験がある。
 
味方のサイドバックの選手が相手に抜かれて、センタリングを上げられそうになり、オジサンは中盤から一気にゴール前まで走り戻った。
 
その瞬間にボールが右方向から飛んできて、スライディングしながら大きく右足を出したのはよかったのだが、当たり所が悪く見事に自分たちのゴールのボールが飛び込んでしまった。
 
味方のGKも動けないような「素晴らしい」シュートになってしまい、結局試合は1-2で敗れた。
 
シュートで点を取るのも容易ではないサッカーで、オウンゴールを意識して行う選手は皆無であろう。
 
しかし世界中で行われているサッカーの試合では、怪しげなオウンゴールも多々ある。
 
今日は、雨の日の日曜日なので、ゆっくりと世界のオウンゴール特集をお届けする。
 




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2015年06月17日

サッカー日本代表に欲しい、安倍晋三の「スピード感を持って前に進めたい」

昨夜の天気予報では今日は厚い雲に覆われるが雨の心配はなさそうであった。
 
それが、10時過ぎ頃から突然の豪雨に見舞われ、隣家の雨どいからは雨があふれ、外の道路を見ると排水溝から雨水があふれていた。 
 
遠く九州を襲った集中豪雨が他人事ではなくなった気分になった。
 
20150617gouu02.jpg20150617gouu01.jpg
 
日本だけではないのだが、近年の気象状況は人智を超えているようである。
 
予測できない地震や火山の噴火などは、日本列島の地の底からの自然の怒りそのものである。
 
しかし多くの国民の怒りは政府のやること成すこと全てに向けられている。  
 
逼迫している国の財政健全化については、政府と自民党の間では「財政健全化:自民『歳出改革』ちぐはぐ政府は経済成長優先」という国民不在の不毛な議論になっているらしい。
 
20150617zaiseikenzenka.jpg
 
どちらの政策も国民の立場に立った政策ではないことは明らかである。 
 
「規制緩和」という言葉がイメージが悪いからと「規制改革」と看板を付け替えても、結局は経済界のための施策であり、それは労働者や農業・医療分野にも大きな影響を与えることになる。
 
<「解雇に解決金」導入答申 規制改革会議>
 2015年6月17日 朝刊 東京新聞
20150617kaiketukinimage.jpg 政府の規制改革会議(議長・岡素之(もとゆき)住友商事相談役)は十六日、雇用や農業、医療などの分野で規制緩和策の答申を決め、安倍晋三首相に提出した。焦点の不当に解雇された労働者に支払う「解決金制度」について導入検討と踏み込んだ。農地の集約に向けた耕作放棄地の課税強化も明記した。
 安倍首相は、答申を受け「提言をしっかりと実行していくことが私たちに託された使命だ」と強調。改革実行に向け「スピード感を持って前に進めたい」と表明した。
 解決金制度は、裁判で解雇が無効との判決が出た場合、職場復帰ではなく金銭の支払いで決着する仕組み。労働者に金銭解決の選択肢ができることで早期決着が見込め雇用の流動化が進む一方、安易な解雇につながるとの問題が指摘されている。労使の代表や有識者が今後、具体的な制度設計を議論する見通しだが、利害対立で調整が難航する可能性もある。
 政府は、答申を新たな成長戦略に反映。規制改革実施計画を策定し、成長戦略と経済財政運営の指針「骨太方針」とともに月内に閣議決定する。
 答申は経済界の要望を受けた解決金制度の導入検討のほか、耕作放棄地への課税強化を打ち出した。農地は固定資産税が低く抑えられているため、耕作しない農地を保有したままでは税負担を重くする仕組みを検討する。農地集約による大規模化を進めやすくする。
 医療では、患者の服薬情報を一元的に管理する「かかりつけ薬局」の要件を明確にする。普及すれば薬の飲み残しや重複を防ぎ医療費の抑制効果が期待できる。調剤薬局を医療機関と別の場所に置く「医薬分業」について、経営が独立していることを前提に分業規制の緩和も要望した。
 理髪店と美容院が兼業できない規制を見直し、従業員が全て理容師と美容師の双方の資格を持っている店に限り兼業を認める。
 自民党の規制改革推進委員会も16日、地域活性化に向けた規制緩和策などを盛り込んだ提言を政府に提出した。
◆経済界の意向優先
 政府の規制改革会議が答申に盛り込んだ「解雇の解決金制度」は、過去の政権も導入を目指したが労働界の反対で見送られてきたいわくつきの政策だ。経済界との関係を重視する安倍政権は、その要望に応えて再び導入を目指すが、「不当解雇が増える」と反発する声は根強く、今後の議論も難航必至だ。
 政府は労使紛争の長期化を避けるためと説明するが、「解雇が容易になる」と労働側は批判、溝は埋まっていない。制度導入は2002年と06年に厚生労働省の審議会で議論されたがいずれも連合などの反対で実現には至らなかった。
 経済界はその後も、規制改革要望として掲げ続けた。国際競争が激しくなる中、迅速な組織再編や人員の整理に制度が役立つからだ。
 一方、アベノミクスは3年目を迎え、政府の成長戦略で目新しい政策は乏しくなってきた。今回、難題の解決金制度をあえて重点項目と位置づけて「再チャレンジ」したことに、経済政策の手詰まり感がうかがえる。厚労省の調査では、14年度の民事上の労使紛争に関する相談件数は23万8806件と高水準で推移している。
 日本労働弁護団(東京)常任幹事の佐々木亮弁護士は「解雇が無効となった場合、判決が命じた支払額に上乗せして雇用関係を終わらせるという交渉は既に行われている」と指摘し、制度を新たに設ける必要性を疑問視する。今後の議論で解決金が不当に低い金額に抑えられることも懸念している。
 政府は解決金制度を、労働者側のみ選択できる仕組みにする方向だ。しかし、政府内の議論では、労働者の保護よりも、企業の活性化を重視して制度導入を目指す姿勢が際立っている。
 佐々木氏は「いずれは企業側も制度を選べるようにするなど、条件を緩めていくのではないか」と警戒している。
◇規制改革答申骨子
▼裁判で解雇が無効との判決が出た場合に、職場復帰ではなく金銭の支払いで決着する「解決金制度」の導入検討 
▼耕作放棄地への課税を強化。耕作しない農地への税負担を重くする仕組みを検討
▼患者の服薬情報を一元的に管理する「かかりつけ薬局」の要件を明確にして普及を推進
▼調剤薬局と医療機関を別の場所に置く「医薬分業」を見直し、経営独立を前提に規制緩和
▼従業員が全て理容師と美容師の資格を持っている店は、理髪店と美容院の兼業を認める
 
「解雇の解決金制度」の実態は「首切り自由な社会」の実現であり、雇用主にとっては正社員を次々と非正規社員に置き換え、反抗的な社員はいつでも解雇して、裁判になれば少額の金銭で解決できるということになり、働く者は雇い主の顔色をうかがって働かなければならないという、閉塞感が充満する社会になってしまう。 
 

 
すでに本番に突入しているFIFA女子ワールドカップ・カナダ2015。
 
競技人口が少ないこともあり、4年前に大方の予想を覆して華麗なパスサッカーにより世界一になった、なでしこジャパン。
  
その後は、パスサッカーを多くの国が取り入れ、体力的に勝る欧米のチームには勝てなくなった。
 
「前世界一」のチームが世界ランキングでは現在はランキング4位。 
 
グループCでは相手の3チームはいずれもランキングでは格下であるが、なでしこジャパンは初戦のスイス代表戦、第2戦のカメルーン女子代表戦、そしてとエクアドル女子代表戦でいずれも1点差での勝利を収めC組1位で決勝トーナメント進出を決めた
 
年々差が縮まってきている女子サッカー界。
 
最小得点ながらも勝ち点3を取り続けた結果である。 
 
一方、ロシア・ワールドカップ アジア2次予選の初戦を迎えた日本代表は16日、格下のシンガポール代表と対戦し、23本もシュートを放ちながら0−0で引き分けてしまった。
 
試合終了後の日本代表の選手たちは惨敗したかのような表情だった。
 
20150617soccerjapaneleven.jpg 
(毎日新聞より)  
 
昨夜は、夜の定例会議が終了した時点で、速報をネットで見ると「前半0-0で終了」という信じられない結果。
 
さっそくテレビ中継やっているいつもの店に入り、後半を見るが、どちらが格下なのか分からないような日本代表の戦いぶり。
 
得点欲しさに選手が個人プレーに走り、日本らしさの連携プレーが影を潜めていた。
 
今までもアジアの格下チーム相手には良く見られた光景だが、それでもかなりの点差で勝っていた記憶がある。
 
しかし最近の日本代表(2014年ブラジルW杯当時のメンバー)には、肝心の何かが欠けているようである。
  
辛口で有名だが、指摘内容は核心を突いているサッカー解説者のセルジオ越後は、SoccerKingで、日本代表の戦い振りをこう批判していた。
 
「親善試合ではなく、しっかりと研究してきた相手には何もできない。裏のスペースを消した相手に対して、展開力もスキルもなかった。アジアカップのUAE戦と一緒で、同じ試合を見ているようだったよ。ハリルホジッチはすごいとみんな言っていたけど、過去の戦いとどこが変わったの? 相手監督には素晴らしいと言うべきじゃないかな」
 
「差があると言われた相手にしっかりと差をつけて勝つことができて、初めて強いチームと言えるんだよ。イラクより格下、なんて世間が言っていた相手に何もできない。本当に強いチームのエースなら1人で4点、5点は取っているような試合だよ」
 
「ハリルホジッチのやり方をみんなが絶賛していたけど、選手は怯えちゃっていたよね。日本人は厳しく追及された時にそれを跳ね返す文化がない。指示を受けている宇佐美の表情はこわばっていたしね。サッカーをエンジョイするという気持ちもなかった。それではサッカーに幅もできないよ」
 
「裏のスペースを消されて柴崎はパスが出せなくなった。本田も香川も良くなかった。酒井宏樹なんてひどかったよ? 海外組もスーパーじゃないし、スキルがこれしかないということ。長谷部は試合後『修正して次に…』といつもと同じことを言っていた。次の試合も出場できるものだと思っているのかな。危機感を感じないと」
 
「日本は6人の交代枠があれば世界でトップ5に入れるかもしれない。でも3人の交代枠だと崩せなくなる。狭いところで崩せないよね。(フットサル日本代表の)森岡薫がいたら3点は取れていたかもしれないよ。練習の時のミニゲームでやっているような狭いところでのパス回しを何でやらないの? やろうとしないからやれないんでしょ。しっかりと強化せず、このまま繰り返しているようでは、日本のサッカーは強くなるどころか弱体化していくよ」
 
「ハリルホジッチは縦への速さを求めて、選手も監督に言われたことを従順に繰り返した。裏に飛び出せないのに同じやり方をしたよね。打開策の交代も前線の数を増やすという今まで見てきたやり方と同じ。ピッチ上で選手たちが工夫しないと」
「サポーターは日本代表のユニフォームを着ると、みんなブーイングをしなくなる。今日だって少なすぎるよ。マスコミも海外なら、こんな試合をした翌日の新聞やテレビは大荒れだよ。ちゃんと批判するのか、明日が楽しみだね」
 
これほど名指しで選手を批判する解説者は他には見当たらない。
 
数年前までは海外でプレーしている「海外組」でチームを編成すれば最強のチームになる、という夢をみている国内のサポーターもいたが、今では海外のチームで「控え組」になっている連中のほうが多いのが実情である。
 
サッカーは「昔の名前」と経験が通用する程簡単なスポーツではなく、常に試合感覚を磨かなければ通用しない。
 
ところが、海外組の多くは「試合間隔」が長い選手が多いのが最大の問題である。
 
世界中のエースクラスが集まる欧州のクラブに国内リーグで得点王になった選手がオファーを受けて欧州のチームに移籍しても、レギュラーの地位を確保するのは並大抵ではない。
 
欧州組のリーグ戦の最近10試合の出場状況(5月8日現在)を見ると、常時スタメンに名を連ねるのは、FW岡崎慎司(マインツ)とMF長谷部誠(フランクフルト)の2人だけ。
 
ビッグクラブに所属していても出場機会を得られなければ、試合勘は鈍るのは当然で、昨夏までマンチェスター・ユナイテッドに所属していたMF香川は、ブラジルW杯で調子が上がらず先発落ちしている。
 
就任当時、ハリルホジッチ監督は「ザッケローニ元監督のように、欧州組を優先する気はない」と言っていた。
 
たしかに欧州組でも日本ベンチには多くの選手がいたが、GKの川島永嗣だけは別格であり、常にレギュラーなのだが、昨日の試合を見た人が「川島永嗣だけなんで所属チームでレギュラーでないのに日本代表に呼ばれているのですか?」とYAHOO知恵袋に投稿していた。

まさに「我が意を得たり」の気持ちになった。
 
世界のサッカー界ではGKは守りの中心でありDFとのコンビネーションとコミニュケーション能力が重視されるため、代表にGKが3人選ばれても、正GKが全試合でゴールを守ることが常識となっている。
 
この常識を見事に破ったのがなでしこジャパンの佐々木則夫監督で、予選リーグ3試合を3人のGKと複数のDFの組み合わせで勝ち抜いてきた。
 
今後の決勝トーナメントの采配はどうなるのかは不明だが、少なくとも男子の日本代表のGKは川島以外の、Jリーグ全試合出ているGKを起用することが、今後のチームの士気を高める秘訣になるのではないだろうか、とオジサンは思う。
posted by 定年オジサン at 12:39| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月05日

お好みの時間・サッカーゴールキーパー

今日は子供の日。
 
3月3日の節句が「女の子」の雛祭りなので、どうしても5月5日は「男の子」の祝いとなり飾られるのは武者人形のように勇ましいものが多い。 
 
第一生命は2014年11月20日、同年7月から9月にかけて実施した夏休みこどもミニ作文コンクールアンケート 第26回「大人になったらなりたいもの」の結果を発表し、男の子のランキングで「サッカー選手」が5年連続で1位となった。
 
ほぼ同じ時期に別組織が調査した結果でも、やはりサッカー選手が1位だった。
 
<男子小学生の将来の夢1位は昨年に続き「サッカー選手・監督」>
 2015.03.05. 19:02 SoccerKing
 特定非営利活動法人(NPO法人)日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)は5日、第8回「小学生『夢をかなえる』作文全国コンクール」の応募作品をもとに、「将来なりたい職業」の集計結果を発表した。
 同コンクールは全国の小学生を対象に、「私の将来の夢」をテーマにした作文と、夢を実現するための道のりを描いた「ライフプランシート」を、昨年の6月1日から10月31日まで募集。日本FP協会は、その作品から小学生の「将来なりたい職業」を集計している。
 この結果、男子の将来なりたい職業は、昨年に続き「サッカー選手・監督」がトップに輝いた。なお、男子の2位は「医師」で、それに次いで「野球選手」が僅差で3位に入った。
 一方、女子の1位は、男子のトップ3にも入った「医師」。そして「パティシエール」と「保育士」が同じ件数で2位となっている。
 男女別ランキングベスト10は以下のとおり。
■男子(カッコ内は件数)
1位 サッカー選手・監督など(86)
2位 医師(45)
3位 野球選手(43)
4位 ゲーム関連(クリエーターなど)(34)
5位 シェフ・調理師(16)
6位 教師(14)
6位 バスケットボール選手・コーチ(14)
8位 建築士(13)
9位 自動車関連(11)
9位 テニス選手(11)
9位 マンガ家(11)
9位 宇宙飛行士・宇宙関連(11)
9位 警察官・警察関連(11)
 
小学生以下の男子児童が憧れるサッカー選は、多くは大観衆の前で華麗な足技を披露する選手や、豪快なシュートを放ちヒーローになるフォワードの選手かも知れない。
 
その意味では、ピッチ上で唯一、同じチーム仲間と異なる色のユニフォームを着ているゴールキーパーは異色の存在で小学生の遊びで行うサッカーゲームではみんな攻めるフォワードばかりの場合もある。
 
そこで今日はゴールキーパーにも光を当てて、それも時にはとんでもない失敗を犯す人間的なキーパ−たちも紹介してみたい。
 
最初は「間抜けなGK」
 

 

次は、最大の見せ場のGKのファインプレーをお楽しみください。
 
【クレージGK】
 
 
 
posted by 定年オジサン at 10:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月24日

3年後のロシアW杯をめざすべき日本代表

一部の民放テレビでは拘束された2人の日本人の身代金支払い期限までカウントダウン表示していてが、余りにもの無神経さに非難が起こり直ちに中止したらしい。
 
この間の政府側の対応も国民には緊迫感がほとんど伝わらない報道の仕方であったが、水面下の極秘交渉があるのならお得意のメディア統制をするのだがそれもなく、むしろ自民党内からの発言をメディアに積極的に提供しているように思えた。
 
ふだんは全く無視する政府広報メディアだが、昨日にはこんな内容の記事が掲載されていた。 
 
<日本人人質交渉頓挫か 「イスラム国」と越境支援のシリア反体制派>
 産経新聞 1月23日(金)7時55分配信
 ■捕虜と交換、金銭で条件合わず
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が日本人2人を殺害すると脅迫した事件で、身代金支払いの期限とされる23日午後が間近に迫った。日本政府は湯川遥菜さん(42)とフリージャーナリストの後藤健二さん(47)の救出に向けて全力を挙げている。一方、イスラム国とシリア反体制派組織の間で昨年10月下旬以降、日本人2人を含む人質・捕虜交換の交渉が行われたが、反体制派がイスラム国に金銭の支払いを求めたため、頓挫した可能性があることが分かった。
 ◆昨年10月下旬以降
 拘束されている後藤さんの足取りを知るシリア北部の武装組織「北部革命戦士団」のシリア人男性(38)が、産経新聞に明らかにした。
 男性によると、後藤さんがシリア人ガイドの案内でイスラム国に向かった昨年10月下旬、この男性はイスラム国支配地域に隣接する町の検問所に詰めており、イスラム国側に入ろうとする後藤さんらの通過は危険性が高いとして拒否した。
 しかし後藤さんらは、やはり北部を拠点とする別の反体制派組織「イスラム戦線」の幹部に電話で連絡を取り、口添えを依頼。この幹部が男性の上官に「イスラム国側にツテがあるため、戻れる保証がある」と伝えたことから、検問所通過が認められた。後藤さんはその後、イスラム国に拘束されたとみられる。
 イスラム戦線とイスラム国は互いの捕虜の交換交渉を以前から行っており、後藤さんのほか、昨年8月にイスラム国に捕らえられた湯川さんをめぐっても交渉に当たったという。
 だが交渉は難航。男性は「(イスラム戦線は)単なる捕虜交換ではなく、イスラム国側に金銭の支払いも求めたので、条件が折り合わなかった」と指摘した。
 この男性の話が事実だったとしても、イスラム国の側に日本人2人の解放に応じる意思があったかどうかは不明だ。イスラム国は今月20日、72時間以内に身代金計2億ドル(約236億円)を支払わなければ2人を殺害するとするビデオを公開した。
 
当然、日本政府はこの事実を昨年から把握しており、今回のビデオ公開も全くの寝耳に水ではなかったようで、あえて期限を菅義偉官房長官が明言したのも、主導権を握ることが狙いであったらしい。
 
そうなれば事態は早急に動かず、多額の身代金が目的のイスラム国からすれば簡単に人質を殺害するメリットは少ないと思われる。
 
さて、昨夜は炬燵に入ってサッカーアジア杯の準々決勝「日本vsUAE」戦を観戦した。
 
見終わった感想は率直に言って、120分精一杯走り続けた日本代表に勝たせたかった。   
 
しかし勝てなかった、勝ちきれなかった理由も明らかになった感がある。
 
<サッカー:アジア杯 UAE1-1日本 日本4強逃す PK戦で>
 毎日新聞 2015年01月24日 東京朝刊
 【シドニー大島祥平】第14日の23日、準々決勝2試合があり、連覇を目指したD組1位の日本(国際サッカー連盟ランキング54位)はC組2位のアラブ首長国連邦(UAE、同80位)と対戦し、1-1からのPK戦の末に4-5で敗れて、準決勝進出を逃した。4強入りできなかったのは1996年大会以来、5大会ぶり。
 日本は前半に先制され、今大会初失点を喫した。後半に途中出場の柴崎(鹿島)がゴールを挙げて同点に追いつき、延長戦に持ち込んだが、勝ち越し点を奪えなかった。PK戦では、本田(ACミラン)と香川(ドルトムント)が外した。
 もう1試合は、D組2位のイラクとC組1位のイランが対戦。3-3からPK戦を7-6で制したイラクが2大会ぶりの4強入りを果たした。準決勝は、オーストラリア-UAE、韓国-イラクの組み合わせとなった。
 ◇アギーレ監督、当面続投へ
 日本サッカー協会の大仁邦弥会長は23日、アジアカップのUAE戦後、報道陣の取材に応じ、アギーレ監督は続投するのかとの質問に対して「そうです」と明言した。
 96年大会以来の準々決勝敗退という結果を受けての進退については「私は考えていない。技術委員会が分析すると思う」と話した上で、チーム作りや采配手腕は「十分よくやってくれて、いいチームにしてくれたと思う」と評価した。
 アギーレ監督の八百長疑惑に関しては「(告発が)受理されたら(対応を)説明すると言った。まだ受理が確認されていないので、説明しなくていいと思う」とだけ述べた。【大島祥平】
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 ■焦点
 ◇シュート枠に飛ばず
 命運を託したPK戦。6人目のキッカーだった香川は左隅を狙った。だが、ボールはポストに当たり、横にはじかれて外れた。その場に座り込んだ香川は「責任を感じている」。直後に相手に決められると、選手たちはピッチにぼうぜんと立ち尽くした。何度頭を抱え、天を仰いだのだろう。敗因は、運が左右するPK戦にまで持ち込んでしまった自分たちにある。
 前半7分、縦パス1本で抜け出されてFWマブフートに豪快なシュートを決められた。ただ、挽回するチャンスはいくらでもあった。特に後半になると相手は明らかに足が止まり、日本が試合を支配したが、「最後にシュートを打った選手が枠内に飛ばしていれば。手詰まりなのではなく決定力」と本田。
 後半36分に本田とのワンツーパスから柴崎がゴール左に起死回生の同点弾を決めたが、ネットを揺らせたのは120分間戦って結局その1発のみ。フリーでヘディングを放った武藤、豊田のシュートは枠外に消え、香川が好機で放ったシュートはことごとく決められなかった。シュート数は日本の35本に対し、相手は3本という数字が全てを物語る。
 前回大会は苦戦続きながら勝ち上がった。「完成度は絶対に今回の方が高かった。それと勝負を制するのは別だと痛感させられた」と本田。抱える課題の根深さを、改めて突きつけられる敗退となった。【大島祥平】
 
いつも言っていることだが、国際サッカー連盟ランキンは過去の戦績を基にしており、必ずしもランキング上位チームが有利とは限らないことは、スポーツの世界では常識であろう。
 
ランキングが1ケタ(1位から9位)のチームと3ケタ(100位以降)のチームでは圧倒的な力の差があるが、54位の日本と80位のUAEではランキングはまったく当てにならない。
 
UAEの選手は欧州組が主力の日本代表とは異なり、同一監督で10年近く同じメンバーで、クラブチーム並みの熟成度があるチームである。
 
FIFAワールドカップの戦績を比較すれば、1998年フランスW杯から5大会連続出場している日本とすべて予選で敗退しているUAEとは大きな差が合ることは事実である。
 
ところがその日本も5大会連続出場しているW杯での結果は以下の通りである。
 
◆ 1998年:1次リーグ敗退(3連敗)
○ 2002年:ベスト16
◆ 2006年:1次リーグ敗退(2敗1分け)
○ 2010年:ベスト16
◆ 2014年:1次リーグ敗退(3連敗)
  
初めて出場したフランス大会は、世界のトップレベルの壁の高さになすすべもなく敗退したので、その4年後の日韓大会は強化の成果が表れた。
 
その勢いに乗って臨んだ2006年のドイツ大会は黄金の中盤と呼ばれたにもかかわらず惨敗。
 
メンバーが一新した2010年の南アフリカ大会では再び決勝トーナメントまでは進出できた。
 
そして欧州クラブ所属の海外組と呼ばれる選手が大半を占めた昨年のブラジルW杯では、過去最高の成績を当人たちは胸張って口に出し、国内サポーターも期待していたが結果はまたもや惨敗に終わった。
 
4年に1度のW杯は連続して肉体的に最高の状態を保持することは至難の業である。
 
絶頂期のメンバーが揃った年はそれなりに好成績を上げることができるが、人選を誤れば結果は自ずと明らかになる。
     
アジア杯の代表選手の中で昨年のW杯惨敗組がナント8人もレギュラーとして4試合先発メンバーとして登場した。
 
盛を過ぎて必ずしも体調が万全ではない選手も含まれていた。 
 
とりわけ昨夜のUAE戦では前後半と延長30分間で35本のシュートを放ったが僅か3本のシュート数のUAEに結果として敗れたわけである。
  
まさに日本のシュートは.「闇夜の烏」を撃つ如くで、最終的な正確さが決定的に欠落していた。
 
サッカー解説者のセルジオ越後は、「中2日でけが人やコンディションが万全じゃない選手を使った。不動のメンバーを使った結果だね」と振り返り「相手は日本とのレベルの差を考えた試合をしてきた。それを打ち破る戦いができなかった」とコメントそていた。
 
さらに大会を通じての香川真司のパフォーマンスについても言及し、「香川が代表で何百日ぶり(実際にはヨルダン戦で228日ぶり得点)にゴールとかがニュースになることがおかしいよ。香川以上の結果を出す選手はいないの? 香川のためにも代表を外すことを考えなきゃいけなかった。競争すること、這い上がろうとすることで香川も成長できるんだからね」と、好不調の波に関わらず招集が続いたことへの疑問を口にしていた。
 
5大会ぶりにアジアカップ準々決勝敗退となった日本に対してセルジオは、「メディアにも責任がある。良い時は良い、ダメなときはダメと厳しく言わないといけない。結果が出ていなくてもテレビやCMに出るしね。ダメな時は試合に使わない、そうすることで成長につながるんだよ」、「今回の結果を見ても、次のロシア・ワールドカップに出られない可能性だって当然ある。選手、協会、メディア、ファン、日本全体で自覚を持たなければいけないね。日本のメディア、日本サッカーの組織を見直す必要があるよ。今回の敗退をプラスにするには、そういった検証をしっかりとすること。ワールドカップの後にはやらなかったんだから。良い薬になったんじゃない」と語っていた。
 
同点でPK戦に入り、最初に日本のエース本田が小学生並みのキックをしてが、その後相手のミスもあり5人の選手が蹴り終わった時点で4-4となった。
 
ここからはサドンデスとなり両チームのいづれかが外せば終了となるのだが、最初の5人に入っていなかった香川が予想通り蹴ったボールをポストに当てて、その後UAEの若い選手が冷静に決めてすべては終わった。
 
メディアが散々煽りあげていた日本代表の2人のPK失敗で、アジア杯敗退は諦めがつく結果となった。
 
しかし、かつては絶大の信頼感があった守護神と呼ばれたGKの川島がUAE選手のPKのコースを1本も読み切れず呆然と見送った姿を見ると、彼も過去の人となり、なんで今年一番輝いていたGKの西川を起用しなかったのだろうか。
 
日本サッカー協会が今日からやるべきことは、疑惑の監督を解任し、新監督の元で国内から生きの良い若手を選んで3年後に迫ったロシアW杯に備えるべきではないだろうか、とオジサンは思う。

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2014年06月25日

W杯は戦い済んで終わったが・・・

オジサンは5日前の「防衛装備移転三原則と死の武器商人」の冒頭でこうつぶやいた。
 
日本代表が「1次リーグ敗退」という最悪の事態を5日間ほど延期することができた、という評価もある。
最後まで「自分たちのサッカー」を貫けば己の非力を実感し清々しい敗北感を味わったはずであった。

そのギリシャ戦で「0-0」の引き分けになった後には「実はギリシャ戦は引き分けで正解!?決勝進出しやすくなった原因とは?」という楽観的な見方もあり、さらに「日本代表が決勝トーナメントへ進出するための突破条件とは」などと、様々なパターンのシミュレーションを行っていたサッカー記事もあった。
 
昨夜は午前1時過ぎに布団に入り今朝は5時前に起床。
 
日本代表の「奇跡の決勝トーナメント進出」なんかは信じていなかったが、せめて満足のいく試合をして帰国してほしいと、W杯最後の戦いを観戦した。
 
予想した以上にコロンビアは先発選手を8人も替えて試合に臨んだ。
 
もちろん、あえて日本に勝たせるなんてことではなく、この試合で警告を受けると次の試合に出場できなくなる選手や、故障気味の選手を控えのメンバーと入れ替えていた。
 
お蔭で日本は前半は不本意なPKにより先制されたが、45分過ぎに岡崎が得意の頭で同点にしてハーフタイムとなった。
 
同点になったことで現地に出向いているテレビ解説者たちは、国内でテレビ観戦している日本のサッカーファンのために、後半での日本の逆転勝利を期待させていた。
 
しかしコロンビアは後半から、前半に温存していた若きエースを投入し、試合の流れは一気に変わってしまった。
 
圧倒的な個人技の差が明らかな場面が続いた。
 
この試合には「勝つ」しかない日本は今までの2試合に比べれば積極果敢に攻め立てていた。
 
しかしサッカーの試合というものはシュート数やコーナーキックやフリーキックの数で決まるものではない。
 
コロンビアは前半、シュート数ゼロの状態でPKを得て先制点を奪っているのが良い例である。
 
「絶対に勝つ」という強い気持ちは見ている側にも痛いほど伝わってきたが、日本人の「侍魂」だけではサッカーは勝てない。
 
どのような姿勢でも、また数少ないシュートチャンスに正確にゴールを奪うという技術が必須となる。
 
コロンビアは戦術的にも日本の司令塔の本田を密着マークし期待される仕事をさせなかった。
 
後半に入って日本は効果的な攻めがなく、コロンビアのカウンター攻撃で一気に3点も取られ、気が付いたら「1-4」という結果に終わってしまった。 
 
今年のブラジルW杯は、4年前の優勝国のスペインや優勝経験のあるイングランドといった強豪チームが早くも予選リーグ敗退を決めている。 
 
決して世界ランキングの通りには試合は運ばないのだが、日本が入った「C組」は、残念ながら、ランキング8位のコロンビア、ランキング12位のギリシャが決勝トーナメントに進出し、一番弱いといわれた日本がその評判通りの結果となってしまった。
 
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* 
 
さて、蚊帳の外に置かれていた国民からはさぞや激しいバトルが繰り広げられていたのだろう、と期待されていた「集団的自衛権行使」を巡る自公の与党協議は、レフェリー不在のまま「八百長試合」となったようである。 
 
<集団的自衛権:行使、要件に「明白な危険」 
  自民「おそれ」を修正 拡大解釈、懸念残る>
 毎日新聞 2014年6月25日
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政府・自民党は24日、「安全保障法制の整備に関する与党協議会」で、自衛権発動の「新3要件」の修正案を提示した。公明党執行部は大筋で了承する方針で、与党が近く合意し、政府は7月4日までに閣議決定する構えだ。しかし、修正案は戦時の機雷掃海など集団的自衛権の行使が必要な8事例すべてに適用できるうえ、集団安全保障での武力行使を可能にする余地も残した。憲法9条解釈変更で、日本の武力行使が際限なく広がる懸念が強まっている。
 修正案は、日本が個別的・集団的自衛権などで武力を行使する条件。協議会座長を務める自民党の高村正彦副総裁が13日に示した私案では、国民の権利が根底から覆される「おそれ」がある場合となっていたが、公明党が「拡大解釈されかねない」と反対。自衛隊法の防衛出動と同じ「切迫した事態」とするよう求めたのに対し、政府は「個別的自衛権と同じ表現にはできない」と拒否し、「明白な危険」と書き換えた。公明党も表現を容認した。
 これについて、高村氏は記者団に「行使容認の縛りがより強まった」と説明したが、政府・自民党は、戦時の機雷掃海をはじめ、集団的自衛権の行使が全面的に容認されうることを認めている。自公両党がアピールする「限定容認」の幅は、時の政府・与党の判断や、国会の過半数で成立する法律に委ねられ、憲法9条そのものの縛りはかからなくなる。
 また自民党は、集団的自衛権行使の条件となる「他国」への武力攻撃を、「我が国と密接な関係にある他国」への武力攻撃と修正。高村氏は「どの国でもいいわけではない」(山口那津男代表)という公明党の要求を試案に反映した。
 さらに3要件に基づく武力行使を「自衛の措置」と追加で明示した。公明党が支持者に「あくまで日本防衛のためで、他国防衛ではない」と説明するためだが、自民党幹部はいずれの修正も「武力行使の拡大に障害はない」と語った。
 逆に自民党は、第2要件の武力行使の目的を「我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないこと」に修正させた。13日の私案に「我が国の存立」を加え、「国民の権利を守るため」を「国民を守るため」に変更。武力行使の目的をより広くした 一方、集団安保での武力行使を巡り、自公両党は、閣議決定に明記しないことを既に確認している。高村氏は24日、新3要件の修正案を踏まえた閣議決定原案の「座長試案」も同時に公明党に示した。ただ、新3要件の修正案自体が集団安保を明確には否定していないうえ、閣議決定原案の試案も、日本の武力行使が「国際法上は集団的自衛権が根拠となる場合もある」として、集団安保に含みを持たせている。
 高村氏は協議会後、公明党に配慮して「集団安保の議論は打ち止めだ」と記者団に強調したが、自民党幹部は「新3要件さえ満たせば、集団安保は可能だ」と語った。将来的に従来の憲法解釈を大きく逸脱し、日本が「自衛」以外の武力行使に踏み出す余地が生じることになる。
 公明党の北側一雄副代表は24日の協議会で「25日から党内で議論する」と正式な意見表明を見送ったが、同党の協議会メンバーは「新3要件の修正はこれでいい」と語った。高村氏は、次回27日の与党協議会で閣議決定の全文の案を示すよう政府に指示。公明党執行部は、25日から党内の慎重派を説得して一任を取り付け、27日に臨もうとしている。同党幹部は「与党合意は週明けだ」との見通しを示し、政府は7月1日か4日に閣議決定する構えだ。【青木純、高本耕太】

安倍内閣は、初めから「集団的自衛権行使」を容認する閣議決定を安倍晋三首相の外遊前に行うことを決めていた。
 
もちろん連立内閣の相手の公明党の幹部も了承済なのだが、公明党の支持母体の創価学会婦人部の反発が強く、それを受けて公明党内部でも解釈改憲には反対の声が大きかった。
 
そのため与党協議は「公明党内部説得材料つくり」のための協議会に成り下がっていた。 
 
どんなに「美辞麗句」で粉飾したところで、政府の一方的な解釈で憲法が変えられるという事実は、近い将来の「憲法9条」の形骸化になることは火を見るよりも明らかであろう。 
 
海外で生命の危険に晒される現場の自衛隊員たちの心情はいくばかりであろう。
 
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そして、これも働く男女の声を無視した、企業のための「新成長戦略」などが発表された。 
 
<残業代ゼロ 明記 新成長戦略を閣議決定>
 2014年6月25日 東京新聞
20140625sinseichousenryaku.jpg政府は24日、臨時閣議を開き、「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」と新成長戦略(日本再興戦略)、規制改革実施計画を閣議決定した。今後、これらの施策に沿って来年度予算編成や規制緩和に必要な法改正などが検討される。 
 骨太方針では、デフレ脱却による経済再生と財政健全化の両立を掲げた。国内企業の競争力向上と海外企業の誘致を進めるため、法人税の実効税率(標準税率34.62%)を20%台まで引き下げる方針を明記した。減税を穴埋めする代替財源などの制度設計は、年末の税制改正作業で立案する。
 政府が昨年つくった成長戦略を改訂した新成長戦略は、「女性・農業・医療」を重点分野とし、雇用制度改革や新産業育成、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用方針の改革、エネルギー政策など幅広い政策課題を挙げた。
 雇用政策では、働いた時間ではなく成果を基準に賃金を支払う「ホワイトカラー・エグゼンプション」を念頭にした新制度の導入を明記した。少子高齢化や人口急減を見据え女性や外国人の活用も打ち出した。2020年に役職に就く女性の割合を30%にすると目標数値を掲げたほか、女性の働く意欲の妨げになっているとして、配偶者控除のあり方を年末までに見直す。
 また、与党の要求などを受け、成長戦略の素案段階では記述がなかった「リニア中央新幹線の整備」も追加した。
 安倍晋三首相は同日の会見で「安倍内閣の成長戦略にタブーも聖域もない。景気回復の実感を全国津々浦々に届ける」と強調した。

「安倍内閣の成長戦略にタブーも聖域もない。景気回復の実感を全国津々浦々に届ける」とは、言い換えると、「1%の連中の既得権益を守り富を倍増させ、99%の民を疲弊するまで一生涯働かせ続ける」ということになるだろう。
 
W杯で敗退した日本代表は、4年後の戦いを目指して再び立ち上がることが可能である。
 
しかし虐げられた国民は4年後どころか日々厳しい「決して負けられない」闘いを強いられている。
 
ひとたび、安倍晋三ドリルで破壊されてしまったら「美しい国」日本の国民は2度と立ち上がることは困難であろう、とオジサンは思う。 
 
posted by 定年オジサン at 11:41| 神奈川 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月14日

監督の温情が仇になったなったか?!

憲法で言論の自由が保障されており、思想信条の自由も侵されないこの日本なので、誰がどんな新聞や週刊誌を読もうが自由である。

 
オジサンは憲法改正に対する姿勢の違いから9年ほど前に朝日新聞から東京新聞に乗り換えたのだが、世の中には40年ほどの東京新聞の読者が産経新聞といろいろと比較した結果、変えたという珍事を見つけた。

 
ついに東京新聞から産経新聞に変えました。
男は政治の話をするものなのです。(Blog)
どうも東京新聞の偏重ぶりに業を煮やしたのです。
40年ちかく購読した東京新聞ですが、さらばじゃ!

 
産経新聞に掲載されている「政治」の記事が気に入った御仁なのだから、どのような思想の持ち主かは想像に難くない。

 
そのブログ主に「1面に載せる記事か?」と指摘された記事がこれである。

 
<核燃料トラブル184体 使用済み全国で抱える>
 2014年1月14日 朝刊 東京新聞
20140114kakunenryoubou.jpg全国の原発に、表面に小さな穴が開くなどトラブルが起きた使用済み核燃料集合体(核燃料)が計184四体あることが、各電力会社への取材で分かった。多くは原発が導入された初期のものだが、トラブルはその後も発生しており、危険が付き物の原発の実態があらためて浮かんだ。 (清水祐樹)
 ウラン燃料を包む金属製の筒は、放射能が外に漏れないよう閉じ込める重要な「壁」の一つ。そこに異常があり、事態が進めば、深刻な原子力事故につながる恐れがある。
 本紙は、東京電力が福島第一原発でトラブルを抱えた核燃料が計83体あると明らかにしたのを受け、他の電力会社にも現状を取材し、表にまとめた。これとは別に、既に原発の外に搬出した分もあり、トラブルが起きた核燃料は200体を超える。
 福島第一原発以外では、東電柏崎刈羽原発が計38体と多く、関西電力大飯原発が24体、高浜原発が10体など。
 単体の原発として最多の70体がある福島第一1号機は、日本で4番目に古い1971年に営業運転を始めた。当時の技術者が残した記録によると、核燃料は「きゃしゃ」と表現され、ウラン燃料を包む金属製の筒に穴が開くなどのトラブルにしばしば見舞われていた。
 開いた穴から放射性の希ガスが漏れて原子炉建屋内に広がり「放射線量が突如として高くなった」「作業員の被ばくを抑えることが重要だった」との記述も。このため東電は当時、数100億円をかけて建屋の配管の密閉性を高め、しのいだという。
 その後、核燃料の改良が進み、トラブルは大幅に減ったが、それでも根絶できていない。
 ずさんな扱いにより、核燃料が変形したケースもあった。柏崎刈羽では1990年代半ば、多数の核燃料棒を金属製の覆いに詰めて集合体にする際、作業員が上に乗ったり、揺すったりして無理に核燃料棒を押し込んだため、冷却材が流れる内部の管が曲がった。核燃料棒同士が接触したまま運転した例もあった。核燃料が溶融する最悪の事態も起こり得た。
 184体のトラブルの大半について電力各社は、外部に影響する放射性物質の漏えいはないなどとして、あまり問題視していない。トラブルの多くは、使用後に核燃料プールなどに移された後に判明している。
 エネルギー総合工学研究所の内藤正則部長は「現在確認されている核燃料のトラブルは、すぐに大事故につながるものではないが、作業員の被ばく管理や、取り出し作業には注意が必要だ」と話している。

 
原発推進メディアの産経新聞社の記者は、上記のような記事を独自取材するということは決してしない。

 
「外部に影響する放射性物質の漏えいはない」とか「すぐに大事故につながるものではない」といったその場しのぎ的な考えが大きな事故に結びついたのが、福島第一原発大事故で原発震災とよばれるものであったことは、いまさら言うまでもない。
 
* 
 
毎年明けに必ず見るのが全国高校サッカー選手権の試合であり、特に決勝戦は見逃したことがなく、何度か国立競技場に足を運んだこともある。

 
高校サッカーらしさが全面にあふれており、プロサッカーとは一味違う面白さと感動が生まれる。

 
これは大手新聞社が支援している真夏の高校野球と似通ったものがある。

 
技術的な面では毎年向上している高校サッカーなのだが、人間的には未成年であり監督の影響を最も受けやすい年代でもある。

 
サッカーは野球と大きく異なることの一つとして、試合が始まれば監督は選手一人ひとりに指示を出すことはできず、ましてや野球のように「打て」「待て」「走れ」といったサインなんかは当然ない。

 
観客がここがシュートチャンスだ、と思った時にはすでにシュートが放たれているのがサッカーでもある。

 
監督が選手に意思を伝えられるのは、試合開始前とハーフタイムの時、そして選手交代の時である。

 
あとはいくらテクニカルエリアから怒鳴ってもわめいても、試合中の選手は走りながら監督の的確な指示などは頭には入らない。

 
相手との一瞬の間合いはその選手にしかわからず、選手自身が判断して試合を進めなけれなならない。

 
昨日の決勝戦ではまさに両監督の何気ない采配が明暗を分けた試合であったとオジサンは強烈に感じた。

 
昨年も決勝戦については「監督の致命的な采配」でつぶやいたのだが、今年は「致命的」と呼ぶには少々酷かもしれないが、結果的にはそれに近いものがあった。

 
<富山第一が勝利を手繰り寄せた“選手層の厚さと諦めない心”>
 2014.01.13. SoccerKING
第92回全国高校サッカー選手権大会 決勝戦 富山第一−星稜
鈴木智之(スポーツライター) 取材・文
14年1月13日(月)/14:08キックオフ/東京都・国立競技場/観客48,295人/試合時間90分+延長20分
 富山第一 3 ( 0−1、2−1、0‐0、1‐0 ) 2 星稜
 得点者
・富山第一
 後半42分 高浪(交代選手
 後半45分+3分 大塚(主将
 延長後半9分 村井(交代選手
・星稜
 前半34分 寺村(主将
 後半25分 森山
 
 国立最終章、ザ・ファイナル――。今年、改修が行われる国立競技場。首都圏開催の第55回大会(昭和51年度)以降、幾多の名勝負を繰り広げた聖地での『最後の決勝戦』を見届けようと、詰めかけた観客は48,295人。満員にふくれあがったスタジアムで繰り広げられたのは、最終章にふさわしい熱のこもったゲームだった。
  決勝に進んだのは星稜と富山第一。星稜はこれまでの4試合を無失点で勝ち上がり、富山第一は5試合で13得点をたたき出した攻撃が特徴。キックオフから攻勢に出たのは、攻撃力に勝る富山第一だった。ダブルボランチの6川縁大雅と8細木勇人を中心に鋭い出足でボールを奪うと、トップ下を務めるキャプテンの10大塚翔、体の強さとキープ力でボールを収めるワントップの9渡辺仁史朗にボールを預ける。星稜の河崎護監督が「いままで味わったことのないプレッシャーを感じた」と話した鋭い出足でボールを奪い、チャンスを作り出した。
  19分には、富山第一の11野沢祐弥が高い位置で相手からボールを奪うと、10大塚が拾いスルーパスを通す。11野沢はGKと1対1の場面を迎えるが、今大会、好セーブでピンチを救ってきた星稜GK1近藤大河が絶妙の飛び出しでブロックした。
  富山第一ペースで進む前半だったが、ひとつのプレーで試合が動く。32分、ゴール前の競り合いで、富山第一の5村上寛和が星稜の16原田亘に足の裏を見せ、太ももに蹴りを入れる格好になりPKを献上。これを星稜のキャプテン10寺村介が落ち着いてゴールに左に決め、劣勢だった星稜が先制する。
  富山第一は失点したものの、ペースを落とさず、ボランチの8細木のボール奪取やサポート、味方への的確なパスでリズムを作り出す。さらには、左サイドバックながら、高い足元の技術と正確なキックで攻撃をコントロールする3竹澤昂樹が輝きを放つ。3竹澤のキープにボランチの6川縁、11野沢が絡み合い、星稜のストロングポイントである右サイドを制圧。ゴール前に進入する場面も増え始める。
  しかし、劣勢ながらも虎視眈々(たんたん)と追加点を狙っていた星稜が、富山第一の一瞬の隙を突いて2点目を挙げる。後半25分、左からのクロスボールを11仲谷将樹が中央で受け、左に流れてパスを送ると、空いたスペースに9森山泰希が走り込み、ドンピシャのタイミングでヘッド。ゴールに突き刺した。
  相手を押し込みながら、まさかの2失点を喫した富山第一。大塚一朗監督は後半32分、左ウイングの11野沢に変えて、ボランチの19村井和樹を投入。10大塚を1トップに上げ、9渡辺、途中出場の20高浪奨を2シャドーに配置し、6川縁、8細木、19村上の3ボランチにして、攻勢に出る。
  後半41分、2点にリードを広げ、優勝へのカウントダウンが始まった星稜は精神的支柱、キャプテンの10寺村を「疲労があった」(河ア監督)と判断し、ベンチに下げる。直後、国立競技場が揺れた。富山第一のGK1高橋昂佑が素早く3竹澤へフィード。ボールを受けた3竹澤は前線へ鋭いボールを送り、途中出場の19村井がDFラインの裏に抜け出す。左足であげたクロスは、ファーサイドに走り込んできた20高浪の下へ。20高浪はワントラップすると、右足で押し込んだ。
  途中出場の2人の活躍で1点差に迫った富山第一。さらにアディショナルタイムに大きなドラマが待っていた。この試合、類まれなドリブルと正確なロングキックで、左サイドバックながら、ゲームメーカーとしても機能していた3竹澤が、ペナルティーエリア左外でボールを受けると、足の裏でボールを「ナメて」相手を引き寄せる。フットサルで身につけた足技で時間を作ると、ボランチの6川縁がペナルティーエリアに進入。「相手が食いついてきたら、裏に走り込む動きを徹底しよう」(3竹澤)とハーフタイムに話したとおりの形で星稜を自陣にくぎ付けする。
  そしてアディショナルタイムも1分50秒に差し掛かったころ、ゴール前で9渡辺のパスを受けた6川縁が左で待っていた3竹澤にパス。「ボールを受けたら縦に突破して、シュートを打とう」(3竹澤)とイメージしていた矢先、ペナルティーエリア内で深いタックルを受けて転倒。ラストプレーで獲得したPKをキャプテンの10大塚が冷静に決め、勝負の行方は延長戦に持ち越された。
  延長戦開始前、富山第一応援団を中心に、大きな富山コールが湧き起こる。アディショナルタイムタイムに追いついた富山第一、追いつかれた星稜。勢いの差は明らかだった。延長後半9分、富山第一は右から22城山典がロングスローを送る。ゴール中央にこぼれたボールを「ロングスローから、前の選手がヘディングでそらせてこぼれ球を狙う練習は、結構していました」と話す19村井が左足で豪快に蹴りこんで3-2。0-2からの大逆転勝利を収めた富山第一が4166校の頂点に立った。
 星稜は2点リード後、精神的支柱である10寺村をベンチに下げた判断が悔やまれる。試合後、河崎護監督は寺村の交代について、「結果的にはどうだったかなと疑問が出るかもしれませんが、彼には疲労がありましたし、結構、引っ張ったほうでした」と話した。勝負にたら・ればは禁物だが、失点後、誰もが頼りにするキャプテンがピッチに立っていたら、果たして結果はどうだったのだろう。
  勝利した富山第一はハーフタイムに大塚一朗監督が「絶対に諦めるな。2点差になっても必ず追いつける。今まで逆転勝ちはなかった。神様は逆転勝ちを俺たちにプレゼントしてくれるだろうから、気持ちを入れて引き寄せよう」とげきを飛ばし、見事そのとおりの結末を手繰り寄せた。決勝戦で見せた鋭い出足、体を張ったボールキープ、相手の守備を左右に揺さぶる攻撃、プレッシャーのかかる場面でPKを決めた10大塚の精神力、交代選手がスタメンとくらべて遜色ないクオリティーを備える選手層の厚さ、そして諦めない心など、チームの持つ良さをファイナルの舞台で思う存分に発揮してみせた。
  星稜と富山第一、共に力を出し切り、『国立最終章』を戦い切った両チームに拍手を送りたい。

 
 
「勝負にたら・ればは禁物だが、失点後、誰もが頼りにするキャプテンがピッチに立っていたら、果たして結果はどうだったのだろう。」

 
31歳の若いスポーツライターの鈴木智之がいみじくも指摘していたように、星稜高校の最初で最後の最大の采配ミスは主将寺村をベンチに下げたことである。

 
 
どんなに疲労の色が濃くなっても、精神的支柱を失えばチームはガタガタになる。

 
主将が替わった直後に星稜は富山第一に1点を入れられ、まだ1点リードしているにもかかわらずグランドの選手たちは浮き足だっていた。

 
以前、星稜高校の河崎護監督は、9年前の準決勝で市立船橋高校に負けた時の背番号10の主将の本田圭祐については、「あいつはグランドの中の監督だ」といっていた。

 
背番号10を背負う選手はそれほど監督の信頼を得ているのだが、残念ながら今年の星稜高校の寺村はそうではなかったのだろうか。

 
星稜はPKを寺村が決め先制点を奪ったが、富山第一はまさに起死回生のPKを主将の大塚が決めた。

 
「彼には疲労がありましたし、結構、引っ張ったほうでした」と話す河崎護星稜高校監督だが、高校サッカー生活最後の舞台で、自分のチームの逆転負けをベンチでうつろな眼でみていた寺村主将の顔が忘れられない。

 
監督には冷静な判断とともにタイムリーな選手交代をする嗅覚が要求される。

 
途中交代した2人の選手がそれぞれ得点した富山第一と、先制PKを決めたチームの主将を「疲労があった」と判断して後半に交代させた星稜。

 
こんなそれぞれの監督采配の差で両校の明暗が分かれてしまったのではないだろうか、とオジサンは思う。
  
 
posted by 定年オジサン at 12:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする