2017年07月19日

ついに身内からも揺さぶられ始めた安倍政権

日本の労働界で最大の「ナショナルセンター」と呼ばれている連合。
 
これだけ聞くと、あまり関心のない人達でも「連合は労働者の味方」だと錯覚してしまう。
 
その連合も組織的にはかなり杜撰なところがあり、トップの会長よりも事務局長の方が突出したことをやっていた。
 
10日ほど前、「連合、『残業代ゼロ』修正要請へ 労基法改正案で」という記事によると、連合の神津里季生会長が、高収入の一部専門職を残業代支払い対象から除外する「高度プロフェッショナル制度」について、労働者の健康を守るための措置を充実させるよう、近く政府に改正案の修正を申し入れるとなっていた。
 
ところが、改正案の作成は会長ではなく事務局長の逢見直人の独断専行らしく、連合傘下の全国ユニオンが当事務局長あてに、「労働基準法等改正法案に関する要請書(案)に反対する声明」を先週発表していた。
 
それによると、多くの問題点がふくまれている要請書であった。
 
・連合では、雇用・労働政策(※長時間労働を是正し、ワーク・ライフ・バランスを実現する。)の項目で「長時間労働につながる高度プロフェッショナル制度の導入や裁量労働制の対象業務の拡大は行わない。」と明言しており、明らかにこれまで議論を進めてきた方針に反するもの。
・逢見事務局長は「これまで指摘してきた問題点を文字にしただけで方針の転換ではない」など説明し、「三役会議や中央執行委員会での議論は必要ない」と語り,詭弁以外何物でもなく、民主的で強固な組織の確立を謳った「連合行動指針」を逸脱した発言である。 
・労働時間規制は先人の血と汗の上に積み上げられてきており、私たち労働組合にかかわる者は、安心して働くことができる社会と職場を後世に伝えていくことが義務であるため、今回の政府に対する要請書の提出は、こうした義務を軽視・放棄するものに他なりません。
 
あらためて連合の生い立ちからその実態を知っているオジサンからすれば、既に「トップから腐っている」という思いを実感したに過ぎない。
 
下部組織からの反対声明が出たことにより、「『脱時間給』19日の政労使合意延期 連合で慎重論相次ぎ」という事態に相成った。
 
さて、余りにもの無知で無責任発言が多いにもかかわらず、安倍晋三首相の寵愛を受けているお蔭で依然罷免されていない稲田朋美防衛相。
 
どうやら自民党内からも不満の声が外に漏れだしているようである。
  「稲田氏出席の会議で協議 日報、陸自に存在『非公表』

筆致を抑えてはいない記事はこちら。
 
<稲田防衛相、組織的隠蔽を容認 陸自にPKO日報、国会で虚偽答弁>
 2017年7月19日 朝刊 東京新聞
 南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を廃棄したとしながら陸上自衛隊が保管していた問題で、稲田朋美防衛相が2月に行われた防衛省最高幹部による緊急会議で、保管の事実を非公表とするとの方針を幹部から伝えられ、了承していたことが分かった。複数の政府関係者が18日、明らかにした。防衛省・自衛隊の組織的隠蔽(いんぺい)を容認した形になる。
 稲田氏はその後の国会で、一連の経緯の報告を受けていないとし「改めるべき隠蔽体質があれば私の責任で改善していきたい」と答弁。国会でも虚偽の説明をしたことになり、防衛相辞任を求める声が強まり、安倍晋三首相も任命責任を問われるのは確実だ。
 稲田氏は18日、当該の会議で非公表の方針を了承したかどうかの事実関係について、共同通信の取材に「ご指摘のような事実はありません」と書面で回答した。
 複数の関係者によると、緊急会議は2月15日、防衛省で開かれた。稲田氏や事務方トップの黒江哲郎事務次官、豊田硬(かたし)官房長、岡部俊哉陸上幕僚長、湯浅悟郎陸幕副長らが出席。情報公開請求に「廃棄済み」とした日報が陸自に電子データで残されていたことについて、事実関係を公表するか対応を協議した。
 陸自は1月17日、岡部幕僚長に保管されていたことを報告し公表の準備を始めたが、会議では、陸自のデータは隊員個人が収集したもので公文書に当たらないなどとした上で、「事実を公表する必要はない」との方針を決定。稲田氏は異議を唱えず、了承したという。
 3月に入り、報道によって陸自に日報が保管されていた事実が明るみに出た。稲田氏は同月16日の衆院安全保障委員会で、民進党議員から一連の隠蔽行為の報告を受けていないのか問われ「報告はされなかったということだ」と否定した。
 日報を巡っては、情報公開請求を不開示とした後、昨年12月に統合幕僚監部で発見。その後、陸自でも見つかったが、1月27日に統幕の背広組の防衛官僚が、報告に来た陸上幕僚監部(陸幕)の担当者に「今更陸自にあったとは言えない」と伝達。2月にデータは消去された。
 防衛省は2月6日、統幕で見つかった事実を公表し翌7日、一部を黒塗りで公開。陸自での保管の経緯は防衛相直轄の防衛監察本部が特別防衛監察を実施中で、近く結果を公表する見通しだ。
◆「戦闘」表現巡り議論
<PKO日報問題> 南スーダンPKOに、政府は2012年1月〜17年5月、陸上自衛隊の部隊を派遣。首都ジュバで大規模戦闘が起きた昨年7月に現地部隊が作成した日報の情報公開請求を、防衛省は昨年10月に受理。同12月2日に「陸自は廃棄済み」として不開示決定したが、12月26日に同省統合幕僚監部に電子データで保管されていたことが判明、今年2月に公開した。3月には陸自内部にも残っていたことが発覚し、防衛監察本部が特別防衛監察を実施している。日報の「戦闘」との表現を巡って「武力衝突」としてきた政府見解との落差が国会で議論になった。
 
「緊急会議は2月15日、防衛省で開かれた。稲田氏や事務方トップの黒江哲郎事務次官、豊田硬官房長、岡部俊哉陸上幕僚長、湯浅悟郎陸幕副長らが出席」という事実は、まさに内部の者しか知りえない情報であろう。
 
さらに当ブログ作成中に、「PKO日報問題 稲田氏に報告、2日前にも…緊急会議控え」という記事が配信され、  
 
2回にわたり報告を受けていたことが判明したことで、もう言い訳は通じないであろう。

もっとも、こんな隠蔽は稲田朋美個人の判断ではできないはずで、当然安倍晋三首相の指示の下であったことが容易に想像がつく。 
 
それにしても、いつまでも辞めない、辞めさせられない稲田朋美防衛相に苛立っている輩が政府関係者にいるということである。
 
稲田朋美防衛相任命責任は当然安倍晋三首相にあるのだが、それに対しては記者にも答えていない。  
 
その安倍晋三自身の資質の「嫌われ方」が大きく内閣支持率を下落させたのだが、その後「真摯に丁寧に説明」するはずの24日に予定されている閉会中の予算委員会開催に関しては、「【最悪最低】閉会中審査出席でも安倍総理は逃げ回る!」という情報によれば、「自民党は野党の質問時間を削るよう要求している。アベが出ても、アベのお仲間のやらせ質問で埋め尽くそうというのだ。どこまでも逃げ回るアベ。」ということらしい。 
 
もうどこにも逃げられないのだが、最近は日本獣医師会顧問の北村直人が爆弾発言をしていた。 
 
【「総理出席の集中審議をやるなら私を参考人に」――「加計学園」問題で日本獣医師会顧問の北村直人氏が間もなく「安倍内閣が覆る証拠文書」を発表!? 岩上安身によるインタビュー第2弾17.7.15】 
 
週刊朝日2017年7月28日号の「安倍首相は体調悪化 閉会中審査に引っ張り出され…」という記事にはこんな安倍晋三首相の体調に関する内部の証言が載っていた。  
 
渦中の安倍首相の体調を懸念する声があがっている。官邸関係者がこう語る。
「安倍首相、会食はいつもどおりしているが、体調はあまり良くないようです。会議でも目を閉じたり、ボーッとしたりしていますし、しょっちゅう水を飲んでいるのが目につく。外遊中も、あまり会談が入らなかったようだ。ロジ(スケジュール)担当が、やたらトイレへの動線を気にしていたという話もある」
 安倍首相の主治医らが所属する慶応病院関係者がこう語る。
「外遊にも消化器内科の権威である主治医が1人ついていったそうです。ただ、帰国後の顔を見ると、かなり顔がむくんでおり、体調は悪そう。安倍首相の持病の潰瘍性大腸炎はストレスがかかると悪化し、がん化する恐れもある。心配です」
 昭恵夫人との結婚記念日だった6月9日には、安倍首相が深夜に自宅で体調を崩し、主治医らが駆けつけたとも報じられた。
「その日は確かに主治医らが駆けつけたが、それほど病状は深刻ではなく、検査入院するような事態ではなかったようです。普段は消化器内科と腫瘍センターの3人の主治医が安倍首相を診ていて、首相が慶応に来ると騒がれるから、六本木のホテル内のジムなどに医師が呼ばれ、点滴や診察などを行っているそうです」
 
日刊ゲンダイなどには度々見かける安倍晋三首相の体調異変報道たが、週刊朝日も裏取りした内部の関係者の発言を掲載するようになったということか。
 
国のトップの体調管理情報はまさに「トップシークレット」であり特定秘密でもあるはずである。
 
しかしこう簡単に外部に漏れるということは危機管理体制と能力が低下しているということであり、「もう安倍晋三はお終いか?」という空気が政府・与党内に漂い始めている証でもある。
 
思い出すのは10年前。
 
参院選で大敗し、その後内閣改造したにもかかわらず、2007年9月10日に第168回国会が開催され、安倍晋三首相は所信表明演説の中で「職責を全うする」という趣旨の決意を表明したにもかかわらず、2日後の2007年9月12日午後2時、「内閣総理大臣及び自由民主党総裁を辞する」と退陣を表明する記者会見をした。
 
安倍晋三にとっては悪夢の再来かも知れないが、国民にとっては夢よ再びという気持ちになる暑い夏が始まった、とオジサンは思う。

posted by 定年オジサン at 12:44| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 安倍晋三 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする